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これが私のヒステリー

昨日・一昨日と名古屋のクリエーターズマーケットというイベントに参加して紙ものをあれこれ売ってきました。
こんなふうに遠征するのは初めてのことで、新幹線やらホテル代がかかっているぶん売れなかったらどうしよう赤字だったらぜんぜん楽しめないやだなあってちょっと弱気になってたんですが、結果としてはいっぱい買ってもらえて嬉しい気持ちで頑張れました。やったね。

4月からずっと忙しいこと続きでちょっとやばかったんですが、名古屋を終えてようやく一息つけた感じがします。

やばかった期間中、忙しすぎてIQが下がってたんだと思うけど、誤ってカッターナイフを太ももに突き刺し、救急車に乗りました。
なんかね、硬いボール紙でできた筒を切ってたんです。刃幅18ミリのカッターで。で、最後の一息でグンって力入れたら勢い余って太ももまで……みたいな説明をその日は何回もしました。

結果としては救急車を呼んだのだけれど、はじめは全然大したケガだとは思っていなくて、負傷が夕方、呼んだのが深夜という感じでした。
裂傷ではなくて刺し傷だったから、傷の大きさもカッターの刃幅と同じ18ミリ。大したことないと思うじゃないですか。でもなんか血が止まらなくて。なんかずっと。
とりあえず太ももにタオルを巻いて晩ご飯の買い物に出て、帰ってきて真っ赤になってたタオルを替えて、あー心臓より下にあるから止まらんのかなと思って、横になって足を上げてたんだけどなんかまたタオルが赤くなって。でも傷口を見るとやっぱり小さくて。もう病院も閉まってるから明日行けばいいかしらなんて思って。
余談ですが傷口の形はうちのマスコットキャラクターにとても似ていました。刺し傷がモチーフだったことにしようかなって、そんなことを考えるくらいには呑気な状態でした。

こいつには名前がない

ただ、何回見ても傷は小さいのに、なんかどうしても血が止まらない。
やだなあ。なんか恥ずかしいなあ。
という気持ちでした。ケガの原因がアホすぎるので、なるべく大ごとになって欲しくない思いがあったためだと思います。

間もなくして奥さんが帰宅したので、ちょっとね、ケガしちゃって。へへ。でも軽傷。全然大したことないやつ。まだちょっとね、血が出てはいるんだけど。でもまじ軽傷。笑っちゃうほんと。いや動ける動ける全然いけるまじで。いやいや大丈夫。ちょっと赤いけど気にしないで。いや大丈夫だって。休まない休まない。大したことないんだから。だってほら、最悪走れるもん追い込まれたら。いや赤いのはもういいじゃんいけるって大丈夫。とりあえずご飯の支度しようぜ。いやほんとあれよ、大丈夫なやつよこれ。じゃあわかった。とりあえず洗い物だけするわ。俺のお昼のだし。え?いやまだ言ってんの?だーいじょうぶだってほら……

ガシャン!

止める奥さんを振り切って強引に始めた皿洗いの最中、ガラスのコーヒーサーバーを落っことして割ってしまいました。

すみません大人しくしてることにします。
再度横になり、破片を掃除している奥さんの背中を見つめながら、ゆっくり冷えていく頭で考える。
自分のこの感じ。なんかこの「大丈夫っす大丈夫っす大したことじゃないんで」って血走った目で繰り返すあの状態。あれはなんなんだろう。なんか一種のヒステリーなのかもしれない。
そういえば昔、駅のホームで貧血起こして線路に落ちて頭から出血した時もそうだった。ごめんなさいごめんなさい迷惑かけていやいや大丈夫っす一人で帰りますみたいな感じになっていた。
なんか、どこかで人に心配をかけるのは恥ずかしいことだと思ってしまっているのかもなあ……。だから「大したことじゃないんで心配いらないっす」みたいな感じになっちゃうのかもな……。割と自分て恥知らずなタイプだと思ってたけど、このタイプの恥にはとても弱いのかもしれないなあ……。

結局その後病院に行き、あーこりゃ縫うしかないよと言われ、その場で縫いました。
どう考えても即座に病院に行ってた方が大ごとにならなかった。変なモードに入って奥さんにも迷惑をかけてしまった。反省。


全然ちがう話。
先日、保谷セラヴィというライブハウスで開かれた「平成ミリオンセラーコンテスト」という、平成のミリオンヒット曲を演奏するイベントで優勝してお肉をもらいました。

こういうライブハウス主催のバラエティ系企画ってそもそもあんまり呼ばれないので、出演依頼が来た時けっこう嬉しかった。人の曲歌うのも好きだし。
他の出演者の演奏も楽しかったし、審査員のコメントとかもすごく興味深いというか、こういうふうに言語化して掘り下げるの楽しいなって思いました。凝るとこ凝ってていいイベントでした。
音楽やっててなんかもらえるのなんてたぶん初めてだし、お肉ってところがストレートにいいよね。

カバー曲をやる時って、いつもどうやって自分のルールの中に持ってくるかを考えるのだけど、今回コンテスト形式のこのイベントに出るにあたって、その辺のこととより真剣に向き合う機会になった感じします。それもすごい良かったなって思います。

YouTubeにアップしたのでぜひ。


おわり

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