カウンセラー・Mさんが教えてくれたこと
ここのところ、躁とうつの反復横跳びな双極性障害の症状が、うつ側から抜け出せない状態にありました。正確には躁状態に傾いていて、その疲れの反動でしょぼん……としてたのですが。
まぁそれは今回の本題とはズレるのでともかく。
▼「私」について
前回の診察で予約した日にはクリニックに行くことができず、そのまま3週間も経ってしまって昨日、私はやっとこさクリニックへ行くことができました。そして、そのさらに前日、一昨日にはカウンセリングにも行ってきたのですが……そこでお世話になっているカウンセラー・Mさんからのアドバイスが、ここのところずっと陰気だった私を引き上げてくれたんです。
今回は、そのMさんから教えてもらった……というか、気づかせてもらえたことについて、お話ししていこうと思います。
そもそもの話
「躁とうつが混じっちゃう混合状態にあるね」という話は、3週間前から言われていました。尊敬できて、信頼しているクリニックの先生・S先生、どんな時でも力になってくれるカウンセラー・Mさんの両者から指摘されていたことなのですが……当の私はその時、いまいちピンときていませんでした。
いや、だってものすごくいい調子で仕事に、noteに、趣味に(書くことも趣味)で、とにかくずっと書くことに夢中になっていて、それが「私ってばできるじゃん!」と、自己肯定感を満たしてくれていて、自分自身とても気持ちいい状態にあったからです。
▼登場人物一覧
しかし、これが実は罠。
気持ちいい状態=調子がいいとは限らないんですよね。それが双極性障害の怖いところというか、むずかしいところ。自分では「調子がいい!」「元気!」と思っていても、それが実は「躁状態」でテンションが上がりすぎている……という場合があるからです。
で、その「すっごく調子がいいぞ!元気だぞ!」と思っていた私ですが、徐々に調子が下り坂になり、いよいよ「とにかく眠らせてくれ……」となり、ここで初めて、あの「調子がいい!」という状態は、本当に調子がいいわけではなかったと気づきました。なんたって病院に3週間行けなかった。お風呂にすら入れなかった。
▼これもできなかった
が、このままじゃどうにもならない!と、のそのそ亀より遅いスピードでなんとかお風呂に入り、とりあえず服を着て、やっとこさ一昨日カウンセリングに行くことができました。そして、どうしても行けなかったクリニックも、先述の通り昨日無事に行くことができたのですが……。
多分、ヒィヒィ言いながらも、まずカウンセリングに行けた!というのが、今回とても大きかった。
そうでなければ「クリニックにはなんとしてでも行かなくちゃいけない」「行けば調子はきっと良くなる」と分かっていても、それでも行けない……また延期……薬がない……ますます落ちる……という負のスパイラルから抜け出せなかったのでは?と思うからです。
カウンセラー・Mさんという人
あまりにも調子が良くない。
料理?できない。掃除?できない。仕事?思うように進まない。というかお風呂に入るとか、そういう人間らしい必要最低限の生活に必要な行動がまったくできない。とにかく寝てたい。そっとしておいてほしい。
こんなようなことを、うまくまとめることができず「ええと、こうでこうで……」「あっ、あとこういうこともあって……」と、まったく順序立ててお話しすることができなかった私ですが、Mさんは根気強くというか、一つ一つをきちんと拾ってくれました。そうしてMさんが整理してくれたおかげで「ふんふん、なるほど……」と、自分の中でもなんとなく、あやふやだったものの輪郭を捉えることができるように。
今回の本題からはちょっと逸れますが、Mさんはいつでも、私のその時々によってテンションがまるで違う話を、根気強く聞いて、整理してくれます。そのおかげで、私は毎回カウンセリング終わりには「スッキリした!明日からはこういう風にしていこう!」と、自分の中でもちゃんと納得して、向かう方向を定めることができるようになるのです。
今回もそうでした。
初めはぐちゃぐちゃで、とにかく思いついたことを口にしていく……みたいな感じだったのですが、私の言葉が一区切りしたところで、Mさんは「つまり、こういうことなんだよね?」と、押さえるべき要点をまとめて確認してくれます。そこでやっと私も整理することができるので、この時点で抱えていた問題の大半は解決、もしくは解決するための方法を得られるんです。
で、一昨日はどんな話をしたの?ということなんですが。
私は「私」の視点・物の考え方をズラすことはないんだな!というお話になりました。
「私」の持つ視点には価値がある
Mさんのカウンセリングを受け始めた当初は、大抵メソメソしていて、主に「自分ってダメ人間」「生きてるのがそもそもつらい」「みんなに迷惑かけてる自分の存在がしんどい」といった、内なる悩みや不安、心配事に対する話が中心でした。そこにしか、私の目がいっていなかったからです。
ですが、少しずつ視野が広がっていっています。
周りにビクビクして内に内に引っ込んでいたのが、今度は外へと目を向けることができるようになったんですね。
そうしたら、不思議なことに色んな疑問が出てくるようになりました。
「会社勤めをしたことがない私が言うのは生意気だし、世の中そんな甘くないぞ!って言われるかもしれないけど……それって変じゃない?」
▼就職したことがない「私」の履歴書
「えっ、世間の皆様ってそんなことしてるの!?えっそれってしんどくない!?」とかとか……。「私」が思うにツッコミどころすっごいあるけど、それがいわゆる「普通」なの……?へ、変なの〜!ってなことを思うようになったんです。
この話をMさんにしたところ「松本さんのその視点は、すごく大切なものだと思う」と言ってくれました。
「同じように変だなって思う人もいるだろうし、組織とかに所属している人にとっては、それが当たり前っていう認識だったりする。だからこそ、客観視できる立場にいて、しかも、書くことができるパワーがある。その疑問とか考え方を発信することは、きっと誰かの役に立つことだと思うよ」
そんなこと全然思いつかなった!!
私が今書いている『双極性障害だけどなんとか暮らせるライフハック』シリーズのお話を、以前のカウンセリングでちょろっとお話しして、その中でMさんのことも書かせてほしいとお願いしていたので、このnoteでそういうことを発信するのもいいんじゃないか?というアドバイスだったんです。
▼双極性障害だけど…シリーズ
実はすごくびっくりしました。だって自分では思いつかなかったので。
私は「私」の考え方や価値観が特別珍しいとか、ものすごい大発見!的なことはまったく思っていなくて、それこそが私の「普通」。なので「人の役に立ちたい」と思いながらも、自分の考え方や価値観に「人の役に立つ」ような特別なパワーがある!みたいな自信とかは一切なかったんです。
でも、Mさんのこの言葉を聞いたら、私が「私」のことを発信することは「人の役に立ちたい」ではなく「人の役に立てる」方法の一つになるかもしれないんだ!と、ピコーン!というひらめき、いや、ときめき?に胸がワクワクしました。
これを書いている今も、書き始めるまでに3時間くらいかかりました。眠りの世界に落ちて、何も考えず、すべてをシャットダウンしていた方が、今の私は安心できるからです。ここ3週間の間は、ほとんどそうして過ごしてきました。
でも、もしも「私」が発信することが「人の役に立つ」なら、私にとってそれ以上に嬉しいことはないので、このnoteを書くことから自分のペースを取り戻していこう!と思い、こうしてページにしました。
次は、もうちょっとこれを掘り下げたお話ができるといいな!と思いながら、そのためにはまず自分のペースを取り戻していくことが大切なので、のそのそでも前進できるようにしていこう!
という、決意表明でした。
私にまた新たな道を示してくれたさんMへ、感謝を込めて。そして、このページを読んでくださったあなたにとって、これが何かしらのプラスを得ることの一助になればと思います。
▼普段はTwitterにいます。双極性障害とライティングについてのツイート多め
私という「個」を応援してくださると嬉しいです。このnoteで行っていきたいあなたの「進化」のお手伝いにて、恩返しできればと思います。