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ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録

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つぶやき、ヘボな詩の、はきだめです。はあ~
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#詩集

詩一編。                        緑深きいつわりなきさいわいの国

詩一編。 緑深きいつわりなきさいわいの国

たっぷりお酒をのんで

たっぷり記憶を消した

記憶にあるのは

ハムスターたちの

笑顔のように口もとをむすんだ死に顔

二年の生涯になんの悔いもないような死に顔

お酒をやめて

ハムスターを飼うのもやめた

悲しすぎるから

酔いから覚めて生き延びて

老いてなぜか

子どもの頃の後悔に満ちた記憶が

よみがえるようになってきた

幼児期を生きなおしているように

そして幼い日の時間はあまり

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雀がいなくなる日

雀がいなくなる日

街に雀がいなくなる日。
それは、街から魂が喪われる終末。
日本の雀は、おなじ雀でも、いかにも日本らしい愛くるしさがあると、語られている。
わがまち大阪には、まだ雀は住んでいるが。
しかし、雀は減少しつつある。

雀がいてくれたから
この国は歴史をつむぐことができた
歴史は人間だけでは語れない

Facebookページ詩集#雀の涙

小詩集~秋風に

小詩集~秋風に

小雨そぼふる散歩道

意識せずとも気にかかる

時のめぐりの白い花

やっとみつけた

曼珠沙華

うつろう世の影

時代の悲嘆

淡い光がからみあう

老いの道行き

曼珠沙華

雀に心があるか

あるよ

だって僕に心があるから

雀に心があるか

ないよ

だって僕に心がないもの

僕は存在するの

存在するよ

雀に見つめられたもの

世界は存在するの

存在するよ

僕や雀が見つめるもの

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小詩集~Facebookページ雀の涙、より

小詩集~Facebookページ雀の涙、より

たっぷりお酒をのんで

たっぷり記憶を消した

記憶にあるのは

ハムスターたちの

笑顔のように口もとをむすんだ死に顔

二年の生涯になんの悔いもないような死に顔

お酒をやめて

ハムスターを飼うのもやめた

悲しすぎるから

酔いから覚めて生き延びて

老いてなぜか

子どもの頃の後悔に満ちた記憶が

よみがえるようになってきた

幼児期を生きなおしているように

そして幼い日の時間はあまり

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聖夜・詩二編

聖夜・詩二編

聖夜

ゆうぐれに灯りもつけずに

いいえ……私はしっかりしています

ただもうしばらくめそめそさせて

あなたに甘えさせてください

私たちが何よりも至福であると

気づくに充分にあなたが

ゆうげの食卓をつくろって下さった

私たちの時折のぜいたくの

あたたかいブロイラーチキンが

この丘陵の家々に秘められた

一つ一つの祈りの香気としてただようのです

足をすくめて羽のはえた!黄色い天使!

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雀の涙は
語るに値しないものかしら
語り得ないものかしら

140字以内の
インスタントのワンタンのように
言葉が浪費される世界

雀の涙を語るために
僕の詩集は
無限の暗号を
検索しつづける

しみじみと
しみじみと
花芯にふれて
静止する
シジミチョウ
過酷な夏の終わり
ちいさい命をささげ
おそい秋がやってきたかと
ゆめのごとくに待つ
ほろびの刻
愛をささげ
愛をささげ

Facebook詩集#雀の涙アルバム「絵詞集・真実迷路わたしはまっすぐ進めない」

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詩集#雀の涙https://m.facebook.com/pg/suzumetokamei/

Facebookの写真編集機能で、写真に言葉を入れた作品です。

パンデミック真っ最中の大阪市より。