浅田次郎、桐野夏生、伊勢崎賢治・・旧世代文化人に嘆息 「団塊サヨクVSそれ以外の国民」戦争勃発か
ウクライナ戦争で「どっちもどっち」論を展開して評判をどんどん落としている伊勢崎賢治氏らを中心にした「声明」に、ほうぼうから「嘆息」が聞こえている。
「日本、韓国、そして世界の憂慮する市民はウクライナ戦争即時停戦をよびかける」声明/憂慮する日本の歴史家の会HP
即時停戦? ロシアが悪いのに、なんでウクライナは抵抗をやめなければならないのか。結局はロシアの味方ではないか、と批判されるのは当然だ。
この声明に名前を連ねている人たちが象徴的なのだ。
図式的には、団塊サヨク勢力 VS それ以外の日本国民、的な様相を呈してきた。
憲法改正論議や夏の参院選に向かい、「戦後思想」を旗印にした、団塊最後の戦い、でもありそうだ。(瀬戸内寂聴とか早乙女勝元とか、こういう声明の常連だった人がどんどん消えている・・)
この声明に対して、ツイッターで多くの「嘆息」が聞かれた。
浅田次郎、伊勢崎賢治、上野千鶴子、内田樹、桐野夏生、田中優子、西谷修、吉岡忍、和田春樹、etc.… ここに名前のある人の話は、もう聞いてられないなぁ…。(上山和樹)
メンバーも内容も、安保国会のころの「立憲デモクラシーの会」と似ているが、高齢化した縮小コピー。ガラパゴス平和主義が絶滅途上にあることを示している。(池田信夫)
思想ではなく無思想だろう。われわれの上の世代は考えてこなかったんだよ。(池内恵)
浅田次郎、吉岡忍、桐野夏生、というのは、最近の歴代日本ペンクラブ会長だ。
日本ペンクラブというのは「日本学術会議」と似たようなものということだ。なんで吉岡忍なんかが会長になるんだ、と誰もが思ったはずだ。日本文芸家協会会長の良識ある林真理子はこういうのに加わらない(から、ペンクラブ会長にはなれない)。
いずれにせよ、もう若い世代は付き合っていられないだろう。
声明とは離れて、「上の世代」についてこんな批判も目にした。
団塊の世代は学生時代は暴れ、就職してバブルに浮かれ、会社で上になると下をリストラし、最後は中国に擦り寄って軍事大国化に手を貸した。そのせいで今の若者が戦争に巻き込まれるのが心配。彼らが「逃げ切る」前に中国が攻めてきたら、人の盾になって責任を全うして欲しい。(掛谷英紀)
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私は、突飛かもしれないが、財政難なのにエレベーターを漆塗りにして批判を浴びている京都市を連想した。
京都は、28年間の蜷川虎三知事による共産党治世で、どうしても共産党の牙城というイメージがある。現在の京都市会でも共産党が強い。
左が強いところは、長年の贅沢な習慣と居心地のよさを既得権として手放さないようだ。かつての大阪市がそう言われたように。
考えてみれば、左派マスコミと、それと結託した戦後文化人も、同じようなものだ。
左派マスコミで、会社にも来ないで左派運動に専心する活動家記者の姿は、そういう革新自治体でかつて見られた自治体職員の姿と同じだろう。
文化人も、サヨク的なことを言えば朝日・毎日・岩波でチヤホヤされ、地方のたくさんの自治体で講演会もできる。各種審査員・諮問委員会などに呼ばれる。大学に席を用意され、業界団体で役職にもつける。おいしい。
その特権、その居心地のよさを死ぬまで奪われたくない、という最後の必死の抵抗を感じる。
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