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熱中症と節電:責任回避フレーズ「無理のない範囲で」が不快だ

2日前から多用されるようになった「無理のない範囲で」という言葉が不快すぎる。

「無理のない範囲でできる限りの節電を」

TBS NEWS DIG

「できる限り節電を」で、意は尽くせているはずである。

それに「無理のない範囲で」を加える意図は、

「まあ、死ぬかもしれん。節電すると熱中症で死ぬかもしれん。前例のない猛暑だからな。それはわかっているが、お前が死んでも俺は知らん。なぜなら『無理のない範囲で』と俺は言っておいたからな。ワッハッハ」

ということである。

つまり、メッセージの致死性を認識したうえで、犯意を否認するために加えている。

お役所や東電はそんな無責任なところだとわかってはいるが、マスコミまでそれを無批判に繰り返すのは納得がいかん。

ふだんは左翼偏向で有名なTBS−毎日でも、こういうときは大本営に従う。戦争になったら「無理をしない範囲でお国のために死んでください」と言うだろう。お前らの批判精神などその程度だ。

「前例のない異常な暑さです。熱中症は、最悪の場合、死に至ります。十分に気をつけて、節電に協力をしてください」

くらい言えば、まあ納得できる。



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