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【追悼】アンドレ・ブラウアーさん 私が好きだった黒人俳優

これは日本語のニュースにならなかったのでは。知るのが遅れてしまった。

米俳優のアンドレ・ブラウアー(Andre Braugher)さんが、12月11日、61歳で亡くなった。肺がんだった。


アンドレ・ブラウアーという名前を覚えていなくても、アメリカの映画やドラマが好きなら、必ず彼の顔を見ているはずです。

私が最初に彼を認知したのは「真実の行方 Primal Fear」(1993)でした。

この映画はエドワード・ノートンの出世作だけど、弁護士役のリチャード・ギアの調査員として働くブラウアーの演技が強く印象に残りました。

「真実の行方」(1993)


知的で真面目だけど、ちょっとクセがある、という役柄が多かったですね。

映画ではほかに「グローリー」「ミスト」「ソルト」などに出ていますが、テレビドラマの「ホミサイド/殺人捜査課」「Dr. House」「ブルックリン・ナイン‐ナイン」のほうがおなじみでしょう。

若い時は細身でしたが、年とともに貫禄ある風貌になっていきました。


「ホミサイド/殺人捜査課」(1993-98)。一匹狼の生真面目な刑事を演じてエミー賞獲得


「ミスト」(2007)。主人公の隣人で懐疑的な弁護士役


「Dr. House」(2009)。第6シーズンで薬物中毒のハウスを治す医療長。Netflixで見られます


「ブルックリン・ナイン‐ナイン」(2013ー18)


「ホミサイド」などでエミー賞を2度受賞し、近年の人気コメディ「ブルックリン・ナイン‐ナイン」でもエミー賞候補になりました。

「ゲイなので出世が遅れた警察署長」の役。彼のとぼけた味わいが生かされてハマり役でした。


「ブルックリン・ナイン‐ナイン」予告動画


「ブルックリン・ナイン‐ナイン」は現在、Netflixで見られるので、ぜひご覧ください。

ブルックリン・ナイン-ナイン
2013 | 年齢制限:13+ | 8シーズン | コメディ
頭は切れるが中身は子どもの刑事ジェイク・ペラルタが勤務する分署に、堅物の署長が赴任する。その規則厳守の新管理体制に、ジェイクのお気楽生活、危うし?!
出演:アンディ・サムバーグ、アンドレ・ブラウアー、ステファニー・ベアトリス
原作・制作:ダニエル・J・ゴーア、マイケル・シュア
(Netflix公式サイトより)
https://www.netflix.com/jp/title/70281562


アンドレ・ブラウアーは、知的な演技が好きだったこともあるけど、私とほぼ同世代なので、親近感を覚えていました。

劇中の彼は、私と同じように年を取っていく。それを見るのが楽しみでもありましたね。

突然の訃報で、並走者を失ったようなショックです。


肺がんを宣告されて、数カ月で亡くなったらしい。

まだ若く、妻子もいる。無念だったのではないでしょうか。

報道によれば、2010年、50歳ごろまでは喫煙者だったが、それ以後は喫っていなかった。そのあたりも、私と同じで、他人事と思えない。

私が好きだったトム・サイズモアさんも、今年61歳で亡くなった。

味のある演技派の若すぎる死。本当に残念。

ご冥福をお祈りします。




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