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山本太郎の「自己責任」否定論を井上達夫が猛烈批判

法哲学者の井上達夫(東京大学名誉教授)が、昨日のツイキャス(シアターセブン)で、山本太郎を猛烈に批判していました。

選挙の話題から、司会の今井一(ジャーナリスト)が、

「私のまわりには、山本太郎に任せれば万事うまく行く、という人がたくさんいる。これは、安倍晋三に任せればうまく行く、というのと同じではないか」

と水を向けると、井上は、

「山本が今は財政出動が必要だと言うのは正しいが、それと、財政赤字は関係ない、通貨発行権があればジャブジャブ金を使える、という話は別だ。山本太郎もカルト的になっている」

と、MMTなどの経済政策論を批判しました。続けて、

「山本だけじゃないけど、自己責任という言葉を否定するのは根本的な間違い。自己責任を取れない人に自己責任を問うのは駄目だけど、それと、自己責任という概念を否定するのは別でしょう。金持ちたちに市場の失敗を償わせるためにも自己責任の概念は必要だ。もうちょっと真面目にものを考えてほしい」

と厳しい言葉で山本を批判しました。

山本には関心がなかったので、そんなことを言っているのか知らなかったのですが、言っていましたね。前々日のABEMA Primeで。

「何があっても心配するな、そういう国づくりをあなたと一緒にやっていきたい。生きているだけで価値がある社会。そういう国を作っていきたいと。生産性で物事が語られすぎる。全ての責任は自己責任だと押し付けられ、国が間違って作ってきた数々の政策によって構造が大きく変えられてしまった」

山本太郎は、強者は責任があるけど、弱者は責任はない、という考えなのかな。なんか共産党よりも共産主義的(個人の感想です)。

井上達夫は、強者に責任を問うためには、弱者にも責任がなければいけない、という考えですね。(その上で別に弱者救済を考える)

井上達夫は小沢一郎の支持者で、昨日も政権交代の必要を訴えていた。

選挙戦ではみな「甘言」を使うから、やらせてみなければわからない、とも言っていたけど、「甘言」と「デタラメ」は峻別していたようです。


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