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新聞社の最新「天下り」「左遷」「再就職」事情

朝日や毎日など、景気の悪い全国紙の「異動」関連の話題。

・朝日が言論サイト「Re:Ron」立ち上げ

・毎日の子会社が「週刊エコノミスト」を「月3回刊」へ

・某経済新聞社が新メディア乱立との噂

・統一地方選で「元記者」が出馬して当選したり落選したり

以下、メディア情報を発信している「特攻の紀谷理馬」氏のツイートより。


自民党プランド>元毎日新聞ブランド 元毎日新聞社の井川りょうたろう氏が江東区議に。元朝日新聞は負けましたが、自民から出た元毎日新聞は大勝利。やはり某学会との距離が近い毎日新聞社員は、赤字会社を早く離職して自民党から出馬するのが最高のセカンドキャリアか!?


某経済新聞社がやたらと新メディアを乱立する蛮行をしているそうですが、大量離職による人手不足で早速新規立ち上げが止まると言う噂。朝日新聞社の謎言論新メディアもですが、経営陣としては高齢社員のポスト作りでメディアを増やしたいわけですが実際に運営させられる現場は業務増・疲弊度増!


毎日新聞出版が刊行する経済誌「週刊エコノミスト」が4月から原則月3回刊行に移行。これまで毎週月曜日に刊行していたが、月に通常号2回、合併号1回の刊行を基本へ。月曜日が5回ある月については4回刊行を予定。100周年を迎えましたが200周年どころか105周年くらいも危ういですね。


朝日新聞社が新しく言論サイト「Re:Ron(リロン)」というものを19日から開始したそうです。コンセプトは「立ち止まるためのメディア」。「止まる」というワードであの団体が脳裏をかすめたあなたは今日は良いことがあります。

(リツイート)
なんだ、また朝日新聞で偉くなれなかった奴の島流し先ができたのか


東洋経済からサンマーク出版へ行く人がいるかと思えば、朝日新聞から三省堂へ行く人も。時代は雑誌・新聞よりも書籍ということですかね…。



新聞社の「論壇誌」が消えて久しいですね。

かつては「月刊Asahi」や「月刊読売」や「月刊エコノミスト」もあった。

読売には今や「中央公論」や「婦人公論」がある。

若者の就職人気でも、読売が朝日を抜いている。当然でしょうね。

朝日としては「論座」もなくなって、何か作らなければならん、ということはあるのでしょう。

しかし、世間がそれを求めているわけではない。

社会の需要がなくても、新聞社系雑誌やメディアがなくならないのは、「特攻の紀谷理馬」氏が指摘するとおり、「天下り先」や「左遷先」が必要だからですね。


新聞の売り上げがいくら減っても、いい人材を得るためには初任給はあまり安くできない。

となれば、中年以上の社員を(高給とりになる前に)早く追い出さなければならない。

というわけで、早期退職勧奨されたり、より給与水準が低い職場や子会社に追い出される。

普通の人事異動のように言い渡されるけど、多分もう「元の場所」には戻れないことは周囲も本人も知っている。

これはちょっと、「追い出される」側には気の毒な言い方だけどね。

でも、「天下り先」や「左遷先」を用意してもらえるだけマシとも言える。

役人と同じで、新聞社は昔から、「天下り」に熱心な業界です。

昔は大学とか、系列の放送・広告会社とか、事業関連の団体に受け皿があったけど、そういうのもどんどん細っているんだろうな。


だから、毎日の「週刊エコノミスト」なんかも、潰したくても潰せない事情を感じてしまう。

「週刊朝日」や「サンデー毎日」の編集長ポストは、本社社会部長になれなかった人の残念賞とか昔は言われたけど、「週刊エコノミスト」も、経済部や社会部の「再就職先」なのかもしれない。

もともと「朝日ジャーナル」のカウンターパートであるマルクス経済学理論誌だったから、朝日ジャーナルが1991年に休刊したときに休刊してもよかった。

かつては、自由経済の「東洋経済」に対して、マル経の「エコノミスト」という色分けがあったけど、今では何を特色にしているかわからない。

それに、英国の経済誌「エコノミスト(The Economist)」と区別して、「週刊エコノミスト」と呼称しているのに、「週刊」でなくなったら、ますますややこしくなるね。

いずれにせよ、ウェブ媒体とはいえ、新しいメディアを作れる朝日などはまだいい方で、毎日はもう新しいメディアを作り出す力はなく、既成のものをだましだまし続けるしかないのだろう。

「週刊朝日」は休刊するが、「サンデー毎日」はどうなるのか。「だましだまし」にも限界があると思うのだが。


そんな不景気な会社、早くやめればいいのに、と第三者は無責任に言えるけど、みんな生活があるからね。

「とにかく潰れるまでブラ下がれ」

そんな信念の人も、私の現役時代にはいた。とにかく必死にブラ下がる社員と、その給料を何とか下げたい経営との戦いとも言える。

事情は人それぞれだし、宮仕えは自分の持ち場で腐らずに頑張るしかないけど、いつまでもブラ下がるよりは、議員になったり、他業種に再就職したりした方が、いいんじゃないですかね。他人事ながら。



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