税務調査の話 その8 〜非違事項別解説② 現金売上の除外〜
元国税職員による税務調査のあれこれ。前回に引き続き非違事項(誤りや不正による要是正項目)別の解説をしていきます。今回は不正の一つである売上除外のうち、現金売上の除外を取り上げます。
これまでの記事(税務調査の話その○)
売上除外とは売上を意図的に帳簿上計上しないことを売上除外といいます。ただし、単に売上を計上しないだけでは、複式簿記を前提にすると、相手勘定の現金や預金(現預金)の残高と合わなくなってしまので、何らかの細工をしなければなりません。なお、売掛金や受取手形はいず