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夢の音楽室

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#プログレ

ギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!〜あまり知られていない泣きのギター篇

ギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!〜あまり知られていない泣きのギター篇

「今はギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!」という記事を書いたのはもう一年半前だが、このところまた状況が変わってきてるのではと少し期待をしている。

そういえば、80年代デジタル・シンセが出てきて、猫も杓子も使ってて実際やばい時期があった。
当時テクノとか嫌いでたまらなかった。
キーボードといえば冨田勲やキース・エマーソンが弾くムーグシンセに他ならず、ピコピコ音など不快に感じ

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デビッドボウイ異論〜グラムロックはプログレだった!

デビッドボウイ異論〜グラムロックはプログレだった!

最初に断っておくが、私はデビッドボウイやグラムロックについては詳しくない。
T REXやロキシーミュージックについても然りだ。
リアルタイムではファッションやスタイルに意味はあっても音楽的にはさほど意味ないだろうとスルーしてたのがこのジャンル。
ところが今世紀になってからぼちぼちと聴いている。

なかでも気まぐれで買ったデビッドボウイのロウから始まるベルリン三部作は妙にお気に入りで聴いている。

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イエス〜プログレッシブロックという名の危機

イエス〜プログレッシブロックという名の危機

この記事を書いてる最中にドラムのアラン・ホワイトが亡くなった。
72才‥
ビル・ブラフォードの後を継ぎ、ジョン・レノンのバンドにも加わった骨太なドラマーだった。
ご冥福をお祈りしたい。

さてプログレッシブロックのなかでも極めて異色なのがこのイエスではないだろうか?
一応五大プログレッシブロックに含まれるバンドなんだけどね。

黄金期のラインナップをみてみる。
そもそもカントリーやジャズの影響濃

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キングクリムゾン〜紅い王国への招待

キングクリムゾン〜紅い王国への招待

キングクリムゾンはイエスと並び現在も活動するプログレバンドである。
年末には来日公演も予定されている。
本来からいけばキングクリムゾンの全貌を記事にしなければならないが、筆者はこのバンドに関してはいわゆる第一期、1974年のアルバム「レッド」までしか聴いてない。

プログレの中でもピンクフロイドと並ぶ横綱級であるが、キングクリムゾンはデビューアルバム「クリムゾンキングの宮殿」を送り込み、ビートルズ

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トッド・ラングレン〜未来からきた音の魔術師

トッド・ラングレン〜未来からきた音の魔術師

2018年に行ったトッドラングレンのライブは筆者のなかでも特別な一つであった。
60年代から現在までの音楽生活を総括した盛りだくさんの内容でお腹一杯になってしまった。
現在73才、彼は今も精力的に活動を続けている。

トッドの音楽は記事のタイトル通り、音の魔法使いだ。
ビートルズやモータウンのソウルに強く影響を受けたモダンポップからイギリスのプログレやグラムロックを取り入れた多彩なサウンドだ。

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ヤンアッカーマン〜最強のジャズロックギタリストか?

ヤンアッカーマン〜最強のジャズロックギタリストか?

ヤンアッカーマンはオランダのプログレバンド、フォーカス出身のギタリスト。
フォーカスはクラシック音楽、特にバロックを取り入れたロックが魅力的で人気を博した。

中でもヤンアッカーマンの独特のアウトスケールして流れるようなフレーズは通常のロックギタリストとは全く一線を画していた。
あえて近い存在といえばアラン・ホールズワースやスティーブ・ハケットや渡辺香津美だろうか?
ロックギタリストでありながら,

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ウィッシュボーン・アッシュ〜ハードロック+トラッド+プログレ+ウエストコースト?

ウィッシュボーン・アッシュ〜ハードロック+トラッド+プログレ+ウエストコースト?

プリティッシュロックは本当に奥が深い。
それはイギリスという国にもたらした20世紀のロックというジャンルは未来からみて英国史に残るのではないだろうか?

筆者はプログレオタクだが、だからといってプログレが本命ではない。
適当に選り好みして単に聴いてるだけなのである。
さてその中でもこのウィッシュボーンアッシュはかってステイタス・クォーと並びブリティッシュロックの国民的ライブバンドといわれた。

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アラン・パーソンズ・プロジェクトー〜プログレとポップの奇妙な関係

アラン・パーソンズ・プロジェクトー〜プログレとポップの奇妙な関係

70年代末から80年代に入り、プログレは叩かれまくった。
パンクやニューウェーブからは古くさい大作指向のジャンル、業界からは売れ線向きでない難解なジャンル。
もっと一般的に売れるような音を出せ。
確かにミュージシャンも作品が売れなきゃ食っていけない。
それでも筆者はELPのこのジャケには,さすがのショックを受けた。
まるでウエストコーストのバンドみたいではないか?😭

ジェネシスやイエスほど割り

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ルネッサンス  〜クラシックとトラッドとロックの融合

ルネッサンス 〜クラシックとトラッドとロックの融合

ヤードバーズが生んだバンドというとどうしてもレッドツェッペリンとジェフベックグループの二大バンドになるが、実はもう一つ抜けている。
元ボーカルのキースレルフとその妹、ジェーンレルフが結成したルネッサンス である。

○初期ルネッサンス
新生ルネッサンス へと繋ぐトラッドの影響が伺える。

このバンドは短期間しか活動しなかったが、その音楽性とバンドの名前を引き継いだ新生ルネッサンス が誕生する。

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