ルネッサンス 〜クラシックとトラッドとロックの融合

ヤードバーズが生んだバンドというとどうしてもレッドツェッペリンとジェフベックグループの二大バンドになるが、実はもう一つ抜けている。
元ボーカルのキースレルフとその妹、ジェーンレルフが結成したルネッサンス である。

○初期ルネッサンス 
新生ルネッサンス へと繋ぐトラッドの影響が伺える。

このバンドは短期間しか活動しなかったが、その音楽性とバンドの名前を引き継いだ新生ルネッサンス が誕生する。

6オクターブの声域をもつアニーハズラムを中心に結成されたルネッサンスはクラシカルでシンフォニックなサウンドとトラッド音楽を融合した斬新な音作りでロックシーンに登場することになる。

○新生ルネッサンス 
アニーの高音が響きわたる軽快なナンバー。


新生ルネッサンスの作品、「プロローグ」「燃ゆる灰」にギタリスト担当で参加した実質音楽的リーダー、マイケルダンフォードは当初コンサート活動には参加せず、作曲や作詞といった裏方で参加、その後ロシア音楽を取り入れた「運命のカード」で本格的に始動する。

バンドはキーボードにジョンタウト、ベースにジョンキャンプ、ドラムスにテレンスサリバンを入れた最強メンバーは全米にも進出、カーネギーホールでのライブは絶賛の嵐を巻き起こす。

○ルネッサンス のBBCライブから
ソ連の作曲家ボロディンから影響を受けたといわれる「母なるロシア」。
アニーのスキャットが素晴らしい大作。

そんな彼らも80年代のロック産業の波に呑まれてしまう。
再編成してアニーを中心としたポップな曲構成は一時的には盛り返すも結果としてバンドの凋落へと繋がっていき,1987年に解散する。

ルネッサンスが復活するのは2008年、結成50年めに名盤、「燃える灰」の続篇というべき「消ゆる風」でシーンに帰ってくる。

ルネッサンス の人気は意外であるが北米や南米で大きい。
今はコロナ禍で十分な活動は出来ないが,いずれ時間が解決するかもしれない。

それでは最後に彼らの代表作「燃ゆる灰」を。
二部構成のまさにこれぞ、トラッドとクラシックとロックの融合だ。
○燃ゆる灰
ルネッサンスのライフワーク的作品だ。
アルバムではウィッシュボーンアッシュのアンディー・パウエルがギターソロを弾いてる。

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