her herbs #01 Lavender
her herbs #01 Lavender
「よくがんばっているね。
わたしはあなたを誇りに思うわ。
ありがとう」
ラベンダーは、周りに振り回され疲れきった私の肩にそっと手を置き(時にそっと私を抱きしめて)、少し低いトーンの落ち着いたその声で、やさしい言葉をかけてくれます。
まったく押し付けがましくなく、またおせっかいでもない絶妙な距離感で、彼女はいつも私を見守り、寄り添ってくれている。
「優しい人」って、ラベンダーのような人のことを言うのだと思う。
夜、寝る前に、彼女のエネルギーを分けてもらうと、スーッと、なめらかに眠りの世界へと移行できます。私がぐるぐると、現実の世界の余計なあれこれを考えすぎてしまわないように(そしてそれは、だいたい自分以外の誰かのことについてです)、子守唄を歌ってくれる。
特に私は、彼女のアヴェ・マリアが、1番のお気に入りです。
私は悩み事があると、まず最初に彼女に相談をします。
彼女は、遠回りでまどろっこしく、ジメッとした私の話しを(単なるグチとも言います)、「うん、うん、えぇ、あら、そうなの」と、小さく、でも誠実な声音で、話しを遮らないよう慎重にタイミングをはかって頷きながら、ただただ私の話しを聞いてくれる。
私の話しを否定もしませんが、かと言って、とりたてて肯定もしません。もちろん、アドバイスも助言もありません。
それでも、話し終わったあとはいつも、なんだか気持ちがすっきりしました。そして私は自分が傷ついていたことに気づくのです。傷ついていたから悩んでいたのだ、傷ついていたから苦しかったのだ、と。
彼女は言います。
「気づいた時点で、もうその傷は回復へと向かっているわ」、と。
そして彼女は、大事なものをそーっと包み込むように私をハグします。
「よくがんばっているね。よくがんばったね。
ありがとう、ありがとう。世界があなたに感謝しているわ。
わたしはあなたを誇りに思います」
そうか。
私はただ、誰かに「がんばっているね」と言ってほしかったんだ。
「ありがとう」と、ひとこと言ってもらいたかったんだ。
ささやかな共感と、大げさでないごく自然な感謝の気持ちが、ただただほしかったんだ。
誰かに。そう、私でない誰かに。
ラベンダーが代わりに、その「誰か」の代わりに、かけてほしい言葉をかけてくれる。
ラベンダーは、私にとってかけがえのないセラピスト。紫色のショールがよく似合う、心優しい女性です。
笑うとどことなくヘレン・ケラーに似ています。
Illustlated & Writing by kai
Lavender ラベンダー
Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis
【theme】 (ハーブのエネルギーが持つテーマ)
治癒、共感、慈愛、浄化、赦し
【character】 (ハーブの性格 ・ 人格 ・ 個性)
ラベンダーは、女性性と男性性のバランスがとても取れた、スマートな女性。落ち着いたトーンでゆっくり話す。口数は少ないが、必要なことはしっかり伝える。相手をとてもよく理解し、共感力が高い。シンプルで上質な洋服を好み、女性にも男性にも好印象を与える。掃除が趣味で、彼女の部屋はいつも清潔。夜はキャンドルの灯りだけで過ごすことが好き。
【chakra / aura】 (ハーブが対応するチャクラとオーラ)
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