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ご来店日記

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お客様との日常日記です。
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本当にお世話になった国重さん

本当にお世話になった国重さん

メンズエステを始めて1年くらい経った頃、
Twitterで見ました、と言って
きてくれたのが国重さんだった。

国重さんは背が高くて、眼鏡をかけていて
いつも良い匂いがした。

「香水ですか?」と聞くと
「整髪料かな?」と疑問系で返して
少し笑うと八重歯が見えた。

国重さんは私が読書が好きというのを理由に
通い始めてくれた珍しい方で
初めて会話した時の第一声は
「いつの時代を専攻してましたか?」

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女性嫌いの梶本さん

女性嫌いの梶本さん

いつも、優しかったお客さんの話ばかりしているから、たまにはそうじゃないお客さんの話もしようと思います。
いわゆる「クソ客」ってやつです。

私のお客さんの中に、とにかく女の人が嫌いな梶本さんという人が居ました。
女性嫌いなのにどうしてメンズエステに?って思う人は精神的にとても健全だと思います。

お金を払ってでも女性を罵りたい人が、この世には一定います。

そして、店の殆どの女の子からNGを貰い、

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意識高い系の野沢くん

意識高い系の野沢くん

私は外貨預金をしている。
そして昨今の円安で、割とそれが功を奏した。

預金通帳を見て思い出すのは
私に外貨預金を勧めてくれた野沢くんだ。

「かほさん、外貨預金は絶対にやった方がいいよ」

背が高くて、眼鏡をかけていて
プログラミングの仕事をしていた野沢くんは
マッサージしている最中、鏡越しにそう呟いた。

「へ?がいかよきん?」

「そう。ドル、…まあ、ユーロのがいいかな。
それで預金すると、

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上司みたいな梅園さん

上司みたいな梅園さん

「ネクタイはこうやって結ぶんだよ」

優しく、見下したように笑う梅園さんは
私が働き始めてから一ヶ月の時からお世話になってたお客さんだ。

初めましてはフリー(誰でも良いってこと)で入店して、それから本指名してくれるようになった。

大手企業の執行役員の梅園さんは
いつもビシッと着こなしたスーツを丁寧に脱ぐ。

ズボンの掛け方、ジャケットの掛け方、
全部手取り足取り私に教えてくれた。

毎回有名店

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何も言わない山田さん

何も言わない山田さん

入店して1年半。
お客様も、お陰様で増えて私のスキルも多少は上がった(と願いたい…)。

普通の1年とメンズエステの1年は違うと思ってる。メンズエステの1年はとても長い。

この1年で、私が入店した頃に居た女の子は、ほとんど居なくなってしまったし、お客様も色々な事情で入れ替わる。特にこの2020年はそうだったんだと思う。
この間、私も入れ替わった一人になった。

そんな中で、入店初期から来てくれて

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頑張り過ぎるたーくん

TwitterにはDMという機能があって、私はそこをコミュニケーションツールとして活用している。この世界に入って知ったのだけど、「姫予約」(キャストが直接お客様から予約を取ることをそういうらしい。因みにメンズエステの場合はセラピスト)も、DMから取っている。

基本的に完全受け身だけど、たまに私からも送る。送る時の理由はちゃんと決めている。

①今まで来てくれていたペース以上に日が空いた時

②そ

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趣味が一緒の久保田さん

趣味が一緒の久保田さん

私はお笑いが好きで、音楽が好き。お酒が好き。音楽はジャンル問わずなんでも聞く。お笑い芸人はブラックマヨネーズさんと、金属バットさんと、かまいたちさんが好き。ほとんどネタしか見ない。お酒はワインが一番好きで、ハイボールもチューハイもビールも飲む。(要するにほとんどのお酒を飲む)

そういうことばかりTwitterで呟いていたら、「趣味が合いそうだったから」と言って来てくれたのが久保田さんだった。

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話を聞いてくれる鈴木くん

話を聞いてくれる鈴木くん

松戸の部屋を綺麗に片付け終わったくらいに、インターホンが鳴った。

ラスト枠の鈴木くん。いつもは120分だけど、今日は私の都合で90分になってしまった。

「最初、90分なら辞めようと思ったんだけど、来週1日しか出ないって聞いて、次いつこれるか分からないし」

鈴木くんは笑いながら、そう言って椅子に座った。

鈴木くんに会うのは大体一ヶ月ぶりだった。歳の近い鈴木くんは本当に話しやすくて、色々なこと

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