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日記

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日記という形式の器の大きさに存分に頼る
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2019年8月の記事一覧

2019年8月29日(木)

スマートフォン版のPenOnlineサイトの、画面を読み込む際の、恐らくは他のサイトよりもデザインに凝っているがために生じる、通信制限が掛かってしまったのかと疑念を一瞬抱かせる程度には長い時間において、全体の表示に先立って取り急ぎ句読点や鉤括弧のみが表示されるのだけれども、あれはどういうことなのだろうか、内部的にどういう判別がされているのか。しかしPenOlineをスマートフォンで見るようになって

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2019年8月28日(水)

その停留所が始発であるからしばし停車しているバスが何らかの予備動作が行われたわけではないのにもかかわらず今にも発車しそうな雰囲気をどうしてか纏って、そして本当に発車してしまうのだが、それに間に合わないと即座に判断、次の停留所まで猛然と駆けていく女子の後ろ姿の、跳ねては収まるおかっぱ頭を、私はバスの窓から眺めていた。結局次のバス停で彼女は間に合ってよかったね。

世界の終わりの安易な描写みたいなかた

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2019年8月27日(火)

旅行&実家逗留のため物入りという状況から程遠い日々をしばらく過ごしており、久方ぶりに西友で買物を行う。大根1/2だけ品切れのために別の店に向かうとそこには大根1/2が置かれていたが、値段としては西友の大根1/1と大差がなく忸怩たる思い。断腸の思いで購入に至る。家に帰ると心当たりのない配達不在連絡表。明日の夜に再配達依頼をしたが果たして。思い出したように枕元で拾った江國香織の【赤い長靴】を読む。この

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2019年8月26日(月)

昨日の夜、十日ぶりの労働はむしろ少しばかり楽しみかもしれない、みたいなことを一瞬でも頭に過らせることを許した私の浅はかさ。いざ職場へと向かうとなると、普通の辟易が心中に色濃く存在している。私(たち)を乗せた路線バスが、 私(たち)の出社への暗澹なんて考慮することなくすいすいと進んで、職場最寄の停留所に向けて最後のT字路を、かなりの重力を伴ってカーブしていく頃には、その暗澹もピーク。圧倒的な疲労感に

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2019年8月25日(日)

う、うわぁぁ。じゅ、じゅうれんきゅうがおわってしまう、、しぬー。はたらきたくなーい。

そんな具合の私の心待ちとは無関係に時間は過ぎていく。漫画を売って当面の生活費を捻出する。セブンイレブンで売っている、ヘーゼルナッツ&バナナ豆乳という、如何にも健康然とした飲み物を買う。せめて健康的な面構えの飲み物を含みたいという私たちの欲望を手軽に満たしてくれるうえ、それなりに美味しい。ごくたまに、高架の駅から

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2019年8月24日(土)

国立から日野まで歩いてブックセンターいとう日野店に立ち寄って甲州街道駅から多摩モノレールに乗って降りてブックセンターいとう東中野本店に立ち寄って野猿街道の二郎に行ってブックオフ八王子堀之内に立ち寄って京王堀之内駅から京王線に乗って新宿を経由して中野まで帰ってきた。二郎は二郎の中で最高峰の呼び声高いことも納得。新潮2008年6月号は発見できず。国会図書館に頼るしかないのか。

自宅に戻るまでに購入し

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2019年8月23日(金)

今日は実家から一歩も出ないという決意に準じる。大江健三郎の【水死】を読む。内容的には二番目に読む作品ではない。小説内で演劇のシーンをかなりの分量を割いて描写していて、「死んだ犬を投げる」という行為は、演者と観客の仕切りを取っ払って場を一体化させるという効果があって、今の私の興味関心に近しい部分もあった。夜は連合いとLINEをしながら【崖の上のポニョ】を初めて見る。ぽにょ〜んという体型に親近感を覚え

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2019年8月22日(木)

暇を持て余して、国立から分倍河原を経由して聖蹟桜ヶ丘まで徒歩で行く。目的を定めるとそこに焦点が定まって目的外のことを見落としがちになる、そんな具合の滝口悠生の(小説に託された)至言に基づいて目的(地)などないと泰然として言い放ちたいけれども、事実そんな感じの歩行ではあったけれども、一応はブックオフにて過去の新潮を探すという名目が、ぼんやりとはあった。岡田利規が短編を載せている号。実家近辺の、いわゆ

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2019年8月21日(水)

沖縄旅行で金銭を正当かつ順調に失って、それは支払能力に関して来月も信用可能であると判断された私にのし掛かるものであるのだが、とにかく極力支出を減らす必要があるから、夏休み後半は実家にて過ごす。

中野から国立へ向かう道中、珍しく吉祥寺で下車する。目的は【ニューヨーク公共図書館】の鑑賞。図書館の規模とか使命感とかが圧倒的でそれを支える人々の役割が如実にわかります、という内容的な観点以上に、あのドキュ

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2019年8月20日(火)

旅行の最終日の昨日という日を、疲れはあれどかなりポジティブな心持ちで迎えて終えることができたのは、帰ってきてからもなお、今日を含めて六連休が残っていることが相当に大きいと思われる。最低限の掃除洗濯をした以外は【今日は寝るのが一番よかった】にて吉田靖直が歌っているような日を過ごした。これはこれで大事な日。明日からは書き物をするぞよ。
#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

2019年8月19日(月)

最終日。終わってしまうことに対する大いなる寂しさと、わずかに混じる安堵を噛みしめて朝食を食べる。連合いが言う通り朝飯のクオリティが高くてずいずい食べる。早めにレンタカーを返却、無事故で終えて何より。モノレールで首里城へ行く。赤かった。その後は土産を見ながら那覇の街をぶらつく。ジュンク堂書店などにも行く。那覇は観光以外の産業に従事する人間もかなり多いと思われて、観光ムードを常時高めている街で普通に働

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2019年8月18日(日)

「頭がわるいドリンクを飲みたい」という二人の意見が一致して、今日の宿泊地である那覇に向けて南下する道中でカフェを見繕う。ここで言う「頭がわるい」とは「人智を超えた甘味」「それに伴うハイカロリー」「どぎつい色味」の三要素が揃っていることで、それに適した飲み物を提供する店を見つけていった。挙句にタピオカまで入っていた。頭がわるくなった。

初心者向けのシュノーケリングを予約していたが、時間が余っていた

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2019年8月17日(土)

ホテルの朝飯というのは食べ過ぎないでいることが難しい。それなりの美味しさに留まっていても、ついついプレートに乗せてしまう魔力がある。これもまた旅慣れしていない人間特有の、人生において回数制限のある感覚なのだろうか。母親から(土産はこれだけで構わないからこれだけは是非という強い懇願の仕方で)頼まれていた、ポケモンGOのサニーゴを部屋で捕まえる。意外にあっさり出てきたから拍子抜けしたたけれど、四日通し

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2019年8月16日(金)

今日から三泊四日で沖縄に行く。とりわけ二泊以上の旅行、すなわち丸一日自宅に帰らない日を挟む旅行というのは得てして、楽しさだけでは構成されない、様々なシーンで発生する待ち時間、旅先でサービスを受けることに伴う些細な行き違いに起因する苛立ち、財布の紐をそれなりに緩めてはいるもののそれでもお金は際限なくあるわけではないからどうしても必要になってくる妥協、に対する若干の哀切、みたいなものが存在していること

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