2019年8月18日(日)

「頭がわるいドリンクを飲みたい」という二人の意見が一致して、今日の宿泊地である那覇に向けて南下する道中でカフェを見繕う。ここで言う「頭がわるい」とは「人智を超えた甘味」「それに伴うハイカロリー」「どぎつい色味」の三要素が揃っていることで、それに適した飲み物を提供する店を見つけていった。挙句にタピオカまで入っていた。頭がわるくなった。

初心者向けのシュノーケリングを予約していたが、時間が余っていたので至近のビーチで海水浴をした。そしてシュノーケリングへ。一大スポットのようで人間たちが犇めいていたけれども、感動するぶんにはじゅうぶんに綺麗な光景だった。人間たち以上に犇めいている魚は、餌を差し出すと群がってきた。一番群がってくるのは白黒ストライプの魚だったから、その種類の中の個体の存在を無視したかたちの種族ベースでの公平性を保つべく、白黒ストライプはなるべく避けて、別種の魚に餌を与える努力をしてみたりした。頭がわるくなっていたからか、「君たちはバカップルというやつですか?」みたいな水中写真も撮影してもらった。楽しかった。

那覇に到着し、予約していた鉄板焼きのステーキ屋に行った。旅先だからというエクスキューズ的枕言葉を付けなければ足を運べないような値段の店だった。べらぼうに美味かった。肉は無論、焼き野菜は概念レベルで従来のそれとは異なっているように思えた。また来ようと言い合いながら、程よく酔った状態で那覇の夜道を歩いた。

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