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2023年8月の記事一覧
アナキストがベーシック・インカムを主張するのはどういうわけか?
アナキストであるデヴィッド・グレーバーは、著書『ブルシット・ジョブ』の中で、ブルシット・ジョブを撲滅するための手法としてベーシック・インカムを提案した。
ベーシック・インカムとは、いわば福祉国家の究極形態だ。全国民に対して一定額の金を配り続けることで生活を保障するのだから。絶対的な国家が国民に恵みをもたらし支配する構造、と捉えることは、さほどネガティブな見方でもあるまい。
しかし、ここで疑問が
世の中に存在する2種類の人事担当者について
求人広告のライターをやっている中で、膨大な人数の人事担当者と出会ってきた。おそらく100人や200人ではきかないのではないかと思う。
その経験の中で言えることがある。世界の人事には2種類しか存在しない。
求職者をゴミと思っている人事か、人間と思っている人事か。
前者の口癖は「ろくな奴応募して来んわ!」である。「それはお前の会社がろくな会社じゃないからだ!」という反論が真っ先に思い浮かぶわけだ
マイルドヤンキーを育てよう
マイルドヤンキーとは、国道沿いのドンキホーテに生息し、キティちゃんのスウェットを身につけ、ヴィドンの財布を持ち、ONE PIECEとEXILEと倖田來未が大好きというステレオタイプであり、主にばかにする文脈で使用される言葉だ。
僕もかつては馬鹿にしていた。しかし、子どもをもつと考え方は変わるものである。もしかしてマイルドヤンキーとして生きるのは、現代においてかなり合理的なのではないかと感じるよう
学校という出会い系サービス、あるいはアオハル洗脳について
※こちらの記事の続き。いただいたコメントからのインスパイア記事である。
ここで僕が主張したことをざっくりと要約すると、次のようなものだ。
※ここでいう「教育サービス」とは主に高校大学あたりを想定しているが、小中学校や塾や習い事も含めている。
経済成長のためには教育が必要だと誰しも口にするし、収入アップのためには教育が必要だと誰しも口にする。しかし、教育業界はその役割を果たしていないのではない
トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』を読む前に
ピケティよ。素晴らしい熱意であることは認めよう。その熱意によって書かれた『資本とイデオロギー』は素晴らしい本であると認めよう。
だが、市民はその熱意を受け取る準備があるだろうか?
この本を、市民が読むだろうか?
あまりにも分厚い。こんな本を最後まで読み切る人は、恐らくほとんどいないだろう。
とは言っても、最近は「全部読まなくてもいい」「気になる箇所だけ読めばいい」という風潮が蔓延している。
哲学的中間層とピエロ
まさか本当に、無職祝い金を貰いに来る無職がいるなんて思ってもみなかった。
しかし、世の中にはいろんな人がいるものである。岡山から大阪まで下道で7時間、米津玄師とKing Gnuを流しながら、僕に会いに来てくれた人がいた。
※無職祝い金についてはこちら↓
とりあえず、僕の仕事が終わってから飯を食いに行った。色々と話を聞いていると、彼(仮にKとしよう)は少し前から僕のファンで、無職募集の記事を見
嫌いなものについて語ろうぜ
好きなものを語るより、嫌いなものを語る方が、人は饒舌になれる。人の言語は悪口のために進化したという説もあるくらいなのだ。悪口は本能に刻み込まれた快楽行動であり、食事や睡眠、大好きな相手とのセックスに負けず劣らない幸福なのである。
僕は悪口を言っているとき最も「生きてる」っていう感じがする。だから書き連ねてみようと思う。これは僕の命の更新作業である。
嫌いなもの1:キャリーケースを引く観光客キャ
もっとも機能的な服装は裸
Tシャツ1枚で過ごすか、裸で過ごすか。体感温度は5℃くらい違うのではないだろうか。僕は家で1人のときはクーラーをつけずに上半身裸で過ごすが、特に不快感はない。世界でもトップクラスの不快さである大阪の夏においてでも、である。
昔の日本人が上半身裸で過ごしている浮世絵なんかはよく見かける。女性ですら、おっぱい丸出しにしていたりする。昔の日本人は合理的だったのだ。
ところが振り返って現代。ラフな格好
ONE PIECEってなにが面白いんだろうね
ランドセル背負って鼻水を垂らしてた頃からONE PIECEキッズとして育ってきた僕は、ONE PIECEが面白い理由をわざわざ説明しようと思ったことはなかった。麦茶が美味い理由を説明しようとする人がいないのと同じである。とにかく、ONE PIECEはそこにあったのだ。
だが、そろそろ説明するよそゆきの言葉を用意しておいてもいい頃合いだろう。なんせ、ONE PIECEとは議論の尽きない漫画である。
教育サービスとは情報商材である
この情報、衝撃的だった。
1971年には18歳以下の子ども1人あたりの教育費は年間2.4万円だったのが、いまや37.1万円である。物価を考慮に入れていないとは言え、1971年から物価は2~3割程度しか上昇していないことを踏まえると、やはり異常な数値である。
そして18歳を過ぎた後の、大学の学費。これも1971年ごろから比べると5倍くらいになっているらしい。つまり、この50年で、日本人が教育に費
電車でなにがなんでも座りたい人のためのマニュアル
僕はとにかく電車で座る。1駅でも座る。0.7人分くらいのスペースしか空いていなくてもケツを捩じ込みながら座る。
1駅座るということは1駅分の体力が回復するということだ。そして、1駅立っていると1駅分の体力が減少する。
つまり、お気づきだろうか?
1駅座るか座らないかの選択によって2駅分の差が生まれるのである。土曜日出勤すれば仕事が1日増えるだけでなく休みが1日経るのと同じだ。なんということだ