アメリカ移住を決めた理由

こんにちは。

今回はアメリカに移住した理由について話したいと思います。

まず、僕は日本生まれ、日本育ちの純日本人です。
帰国子女でもなければ、周りに外国人がいたわけでもなければ、家族が海外に縁があったわけでもありません。

移住したのは20代後半、社会人４年目の頃でした。（どうやって行ったのかはおいおい書きたいと思います。）

そんな僕がなぜ海外移住を決意したかって言うと、、、ずばりこれ！っていう感じではないんですよね。色々な気持ちが積み重なって、それがある時に爆発しました。

理由その１：学生時代の不完全燃焼感

大学時代、アメリカに興味を持つようになりました。きっかけは洋楽、ハリウッド映画が大好きだったからです。

恥ずかしいくらいベタなやつ。

そのうち１〜２年留学でアメリカに住んでみたい！と夢見るようになりました。日本を飛び出してグローバルな人間になってやるんだと。

でも自堕落な自分には、実行できるような行動力も金もありませんでした。結局大学3年の頃、2ヶ月間だけオーストラリア語学留学という名のお遊びホームステイに留まることに。

とりあえず海外行けたんだからいいじゃん、という考え方もありますが、不完全燃焼に終わったため、当時の僕にとっては逆にコンプレックスとなりました。そもそもアメリカ行けてねぇし。

１年以上大学に留学してた人に会うと謎の劣等感。
海外経験豊富な帰国子女なんかに会うと人生敗北感。

周りにドヤってたことと現実が違い過ぎてとにかくダサかった。

そんな気持ちを抱きながら、あっという間に就活→大学卒業→就職→社会人となり、後悔も入り混じったモヤモヤ感がずっと残ることとなりました。

理由その２：日本の働き方ムリ！ってなった

日本では輸入商社で営業をしていました。ちなみに商社の営業っていうとどういうイメージでしょうか？

• 激務？

• 体育会系？

• パワハラ？

• 馬鹿騒ぎ？

• グローバル？

• 飲み会三昧？

はい、だいたい正解です。

酒が激弱な上に生意気で人付き合いも嫌いなコミュ障男がこんなところにいたらどうなるでしょうか？

はい、だいたい正解です。

メンタル死にかけました。

今思えば完全なるミスマッチ。アンガールズ田中にアメフトやらせるくらいミスマッチです。

なんで就活でこんなとこ受けた？
なぜ会社は採用した？　

僕の人生何十年かの中で、最大の謎の１つです。

補足すると、その会社の仕事自体は好きでした。元々志望していた対アメリカの輸出入に関わる仕事だったので。

ただ日本社会の常識？というか暗黙の了解的なルールが多すぎるところが大嫌いでした。いわゆるJTC。業界的な古い体質がこびりついていた。

ビジネスマナーひとつとっても服装、言葉遣い、お辞儀の仕方、名刺交換の仕方からドアノックの回数までいちいち細かい。

加えて上下関係。先輩、上司の言う事は絶対。後輩は奴隷。年上ってだけで偉そうにいばり散らされ、色々無茶振りされるのがとにかく嫌だった。

一方でなんとか”いっぱしの社会人”になるため、順応しようと無理して楽しく振る舞っていました。でも自分に嘘をつき続けていたので苦痛極まりなかった。

そもそも、ここで求められる”いっぱしの社会人”は僕のなりたい将来像じゃなかった。

定年までこの人生か、と思うと新卒入社した会社しか知らない当時の僕にはちょっと日本で楽しく生きるの無理ゲーじゃね？ってなってました。

今思えば、物事を割り切るのも人に合わせるのも苦手だったので、元々社会不適合者だったのかもしれません。

理由その３：タイミングがハマった（と思った）　

辛い毎日を過ごしながらも、なんとか入社３年が経過した頃のことです。夏休みに当時付き合っていた彼女とロサンゼルスへ旅行に行きました。

いいよね〜。ロスはいい。

あれだけ好きだったくせにアメリカはこれが初。今思えば、大学時代なんでアメリカじゃなくてオーストラリア行ってんだって話。

当時の彼女とカリフォルニアが舞台の「The OC」という有名な青春ドラマをよく見てました。ロケ地とかも行ってみたいよね〜、みたいな感じでロスに決まりました。

いいよね〜。ロスはいい。

二人とも気ままな旅が好きだったので、１箇所に留まらずにレンタカーで移動しながらの旅になりました。ハリウッドあたりから海沿いをひたすら南下し、ちょうどいい場所でホテルとかドミトリーを見つけては宿泊する。ロスからサンディエゴ、メキシコのティファナとうい国境沿いの街まで行って帰ってくるプラン。

初アメリカで、しかも初海外運転。かなりヘビーな道のりだったので緊張しました。

実際にはもっと寄り道しましたが、ざっくりこんな感じ。

まあとにかく語彙力失う程楽しくて、楽しくて、楽しかった。

いいよね〜。ロスはいい。

さぁ、ここでクイズです。

入社４年目、社会人生活も慣れてきて多少心の余裕が出てきた頃。

上半身も下半身も元気はつらつな20代男がロスの海の風に当たり、
開放感MAXのタイミングで、
かつてアメリカ留学を夢見るも叶わなかった学生時代の後悔と、
日本社会に拒絶反応を抱いていた日々を思い返すとどうなるでしょうか？

正解は、

「海賊王に、俺はな」

「もうアメリカ行っちゃうか」

ここでやっと決意が固まりました。

夏休み明けの初日、朝イチで上司に辞表提出。

さいごに

といった感じでいくつかの理由が積み重なって、決意に至りました。

一つ一つはなんてことない出来事だけど、どこかで点が線になる瞬間ってありますよね。僕の移住もそんな感じでした。

ちなみにその後、ロスに住むことは一度もありませんでしたとさ。

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