冬海の月 (オリジナルピアノ曲)

冬の海の月夜を表現したBGM用のピアノオリジナル曲です。

先日投稿した曲ですが、その重音方法を修正しました。

穏やかな波の夜、寒い乍ら澄み切った空気の中で輝く月をテーマにしています。

月は身近にありながら、未だ謎の多い天体です。

太古の昔から人類は月を仰いできましたが、何故月があるのか明確な答えはありません。

月が無ければ私たち人類は存在しなかったにも係らずです。

私たちは、月が有るという事実のみを受け入れて長い間暮らしてきました。

遥か昔に遡ると、恐竜も月を見上げていたでしょうし、日本人に限って言えば、中秋の名月として月を愛でる習慣があります。

また、月が地球の唯一の衛星であるという事実が説明出来ていれば、地動説の確定は歴史上かなり早い時期になったと思います。

では、ここで何故月があるのか?

月は地球が誕生した後に、地球に巨大な隕石が落下して飛び散った破片の塊だという説がありますが、それは間違いで地球とほぼ同じ時期か地球より先に月は出来ていました。

その根拠は、恒星を除き、単純に惑星は小さなものから先に出来るからです。

さらに、地球はまだ表面に近いところが冷え切ったばかりで、未だマグマが噴き出すような火山活動が活発です。しかし月は既に火山活動もなく、地表面は非常に落ち着いています。

加えて、月の大きさは地球の4分の1程度ですが、衛星としては大きすぎ、破片で出来る大きさではないと考えます。寧ろ地球と月は兄弟星の関係に近いと思います。

太陽系がほぼ形成された時、月は地球の外側、つまり地球と火星の間に存在する惑星の一つでした。しかし地球が小惑星の衝突等により重力が肥大化し遠心力で軌道が外側に振れて、月が地球の引力に巻き込まれて衛星化しました。

その際、月の表面の気体等は全て地球の引力の影響で持っていかれてしまい、月に大気がなくなりました。

次に、地球と月の自転速度の同期が起こりました。惑星は大雑把に言うと電磁場で回転する大きなモーターであり、引力が届く範囲で互いに干渉します。

この干渉の為に地球と月の自転速度が同じになり、月はいつも同じ面を地球側に向けています。

昔は月は自転していないという人も居ましたが、そんなことは有り得ず、同じ速度で回っているからこそ同じ面が見えているのです。

また、この同期により現在の地球の自転速度となり、1日が24時間に定まりました。勿論ですが、時間は地球の自転速度に人間が勝手に尺度を付けただけです。

月は地球に大変大きな影響を与えています。月の引力がなければ地球の自転速度は今の3倍にもなり、1日の時間は8時間程度、そして陸地はとてつもない強風が吹き荒れ、海からの大波が陸地を洗う荒れた環境になってしまいます。

つまり、月がなかったら生物は陸地には進出出来ず、深海など一部にしか生物が生息していない状況になってしまっていたのではないかということです。言うまでもなく人間など居ません。

なぜなら人間は、穏やかな海や湖で半水生の暮らしをしていた時代がありました。その時に背骨が真っすぐになった上、水の浮力を借りて初めて二足歩行が可能になりました。

ここで、カバは何故に二足歩行にならなかったのか?という疑問が沸くと思います。その理由は、単純にカバが泳げないからです。水中を唯歩いているだけなのです。奇妙に思うかもしれませんが、カバは泳げないため偶に溺死体が発見されます。

猿のように生えていた体毛も半水生であったことから泳ぐのに邪魔にならない程度の頭や脇などの一部にしか残りませんでした。

つまり、現在の人間の姿は、陸地に上がり直して間もないために、まだ体毛が生え直っていない状態なのです。遠い将来、他の陸地の哺乳類と同様、人間は体毛に覆いつくされた状態に戻ります。

今後、宇宙から資源を地球に運び込む時代になるのでしょうが、地球の重量が増えて月との引力差を崩す事態になれば、月が地球に接近し地球の自転速度が変わり一日の時間がずれます。

さらに、引力差の限界を超えてしまうと月が地球に落ちてくることになり、SFの世界が現実化してしまいます。

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