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5ヶ月の中南米旅を経て思ったこと【前田家の世界一周】

世界一周を始めて7ヶ月ほど経ちました。

北米2カ国、中米3カ国(メキシコ、コスタリカ、パナマ)、南米7カ国(コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、ボリビア)、南極を経て、次はヨーロッパ&中東エリアへ向かいます。

ちょうど良い区切りなので、中南米の旅を総括したいと思います。

※なお、詳細な旅ログはまだ「ブラジル」で止まっているので、現在地と旅ログの位置に乖離があります。早く書かないと。




中南米では英語が通じない。英語はグローバル言語では無いのか。


過去10年ほど「グローバル企業」で英語を使って勤務してきた身であり、英語の講師をしているので、英語はグローバル言語であると思っていました。色んなデータを見ても、それは事実であると思います。

ただ、中南米を旅してきて見えた現実は、データとは異なるものでした。英語は通じません。ブラジルを除く中南米の国ではスペイン語、ブラジルではポルトガル語でした。

観光地であったとしても、英語が話せるのはレアキャラですし、英語も話せるツアーだったはずが、参加してみると全ポルトガル語・スペイン語だったことも何回もありました。ガイドさんが、頑張って英語を話そうとしてくれた結果、スターバックスのお店を指差しながら「STARBUCKS」って言われた時は、『それは見ればわかるねん』って心の中で猛ツッコミを入れたくらいです。

第一言語が英語以外の国なので、英語が話せないのは当たり前。日本もそうですよね。おそらく、中南米の国々でも「英語は話せた方が良い」って言われていると思いますし、英語を自ら学んでいる人は、その分ネットワークが広いだろうし、色んな良い機会もあるのだと思います。

でも、そこに住む人々の日常に英語はなくて、その土地にある言語が1番。そこに遊びに来る人は、その言語で頑張るべし。これは、当たり前の話だけど、あまりにも「英語がグローバル言語である」という意識の中で生きてきたので、衝撃でした。


日本から中南米は遠いけど、ぜひ行って欲しいと思ったのは①ブラジルのジェリコアコアラ、②メキシコのメキシコシティ、③エクアドルのガラパゴス諸島


中南米のどこがおすすめですか?と聞かれたら、「うーん、全部!」と答えたいくらい、嫌だった場所はなかったのですが、強いていうのであれば、この3つです。

①のブラジル、ジェリコアコアラは一言で言うとビーチリゾートですが、まだ世界的には知られていない穴場感がありました。ターゲットとしているのが、まだブラジル人向けなので、外国人の観光客はいるはいますが、やはりメインで聞こえてくるのはポルトガル語といった感じです。

街の道路がすべてビーチの白砂で、初心者でもサーフィンがしやすい波(というかウィンドサーフィンが有名っぽいので、ガッツリ波に乗りたい場合も遊べそうです)、内装にこだわったVillaスタイルのホテルや、観光名所も多く、万人に愛される土地でした。

②のメキシコ、メキシコシティは、観光のしやすさと、名所の多さから選びました。というか、メキシコ自体、私的にはめちゃめちゃおすすめなので、メキシコシティ以外の街も同じくらいおすすめです(とにかくご飯がおいしかった。人が優しかった)。唯一、メキシコシティが他のメキシコにある街と違ったのが、公共交通機関の便利さ、でした。他の地域だと、マイクロバスが主流で、正しく乗れた試しがありませんでした。

そもそもメキシコ全体の交通機関の情報は、Google MapではなくMoovitで出てくるのですが、Moovitを使っても、基本的に正しい情報は出てきません。唯一、メキシコシティでだけは、正しく表示されていました。あとは、近隣にテオティワカンがあったりと、古代の歴史と発展した都市の両方を楽しめるといった意味でも、おすすめです。

③のエクアドル、ガラパゴス諸島は、唯一無二の土地といった感じで、地球の中でもここでしか味わえない景色や経験ができた所でした。例えば、道端に突然大きなイグアナやアザラシがいたり、スノーケリングをしていたら、隣に海ガメがいて一緒に泳げたり、など。

本格的にダイビングをやる人であれば、ダイビングスポットも山ほどあるので、もっと楽しいと思います。私はダイビングのライセンスも持っていなければ、スノーケリングも人生で3回目くらいでしたが、それでもなお、めちゃめちゃ楽しかったです。

あとは、島なので不便かと思っていたら、意外とメインの島であるサンタ・クルス島には一通りのものが揃っていたりと、過ごしやすさもポイントが高かったです。入島までの流れが複雑だったのが難点でしたが、もし行くとなったら私に聞いてください。教えます。


常識的なリスク管理をしていたので、危険な経験はなし。想像以上に良い国ばかりだし、人は親切だし、時間通りに色々来るし、中南米のイメージが変わった。


すっごい偏見だったのですが、中南米ってざっくり危険なイメージしかありませんでした。スリとかではなく、命が危ないような危険。あとは、時間は守らない、必要最低限のことしかやらない、など。

私たちが、お酒も飲まないし、夜6時以降は基本的に家にいるタイプだったからかもしれません。危険な思いはしませんでした。他の外国(ハワイ、シンガポールは除く)と同じくらいかな?という感覚。

(一方で、強盗をはじめとした観光客をターゲットにした犯罪もSNSで流れてきていたので、私たちがラッキーだったとも言えます。)

また、時間厳守に関しても、びっくりするくらいオンタイムでした。たまに飛行機が遅れることはありましたが、これは中南米に限った話ではないです。例えば、長距離バスは大体15分前には到着していて、オンタイムで出発。遅れている人は容赦なく置いていくくらいの勢いでした(逆に置いてかれるのが怖い)。

色んなスタッフの方もとても親切でした。

ブラジルのマナウスからアルゼンチンの飛行機が、事前のアナウンスなく遅れた時がありました。私たちはポルトガル語が話せないので、事情がわからず、乗り継ぎ便も予定していたので、困惑していました。そんな時に、Google翻訳を駆使しながら状況を説明しようとしてくれて、搭乗券の発券まで一緒にやってくれたLATAM航空の職員のお姉さん。

パナマのバスで、大きなスーツケースを下ろすのに苦戦していた時に、スッと手を差し伸べて、代わりにスーツケースを下ろしてくれたお姉さん。

コロンビアの空港で電話をしなければならなかったけど、私たちのSIMでは通話ができなくて途方に暮れていたら、自分の携帯を自ら差し出して電話するのを手伝ってくれたタクシーのお兄さん。

今思えば、全部の国で、誰かに助けられながら旅をしていました。お互いの言語が話せないからといって、誰1人として、手伝うことを諦めることはなかったです。ありがたいことです。


どの国においても、交通システムの支払い方法とルート案内が都市を跨いで統一されていない。つまりsuicaが日本全国で使えて、Google Mapで正しいルート案内がされるのはマジですごい。


これが、1番苦労しましたし、誰かにどうにかしてほしいと切に願うことでした。先ほども書きましたが、メキシコではGoogle Mapで電車やバスのルートを正しく表示することができません。他の地域においても、Google MapやMoovit通りにスムーズな移動ができたのは稀でした(今パッと思いつく限り、ブラジルのサンパウロとリオデジャネイロのみ)。

大体の地域で、国や州が運営している交通機関と、民間の交通機関がごっちゃになっていて、ルートも煩雑ですし、運賃も統一されていません。現金が使える車両もあれば、suica的なカードしか使えないものもあります。「乗ってみないとわからない」形式があまりにも多すぎる!

運転手さんに聞けば良い、はそれはそうなのですが、聞いたところで何を言っているかわからない(これは自分のせいでもある)とか、停留所の停車時間が10秒くらいなので、質問をする前に出発する場合も多いです。

Uberに乗れば全て解決!ですが、バス・電車に乗るのは楽しいので、残念な点でした。そんな残念なところも良い思い出になるのですが。


日本発のもので中南米で流通しているのは、アニメ、自動車やバイク、日清、サーモンの寿司、ラーメン。


街中で日本のアニメが描かれたTシャツを着ている人を見ることもありました。多くはありません。ブラジルのリオで、スラムダンクの高校の名前が入った帽子をかぶっている少年を見た時は、なんだか胸熱になりました。ホンダ、トヨタは車とバイクでよく見ました。ただ、FIAT、HYUNDAI、CHEVOLETあたりが1番多かったかなと思います。砂浜の地域ではトヨタ一択くらい独占していました。

食べ物においては日清のラーメンが神っていました。どんなに辺鄙な場所でも、どんなに小さなスーパーでもカップヌードルがありました。ブラジル、メキシコではご当地系の味もあったりして、プレゼンスを感じました。

サーモンのお寿司、ラーメンも都市部に行けば食べれる定番メニューでした。パナマに味仙があり、ブラジルで二郎系インスパイアが食べれます。


一方でユニクロはどこにもない。Zara、Forever21、H&Mなどはあるのに


ユニクロ、無いんですよ(驚愕)。メキシコとブラジルにはあるだろうと思っていたんですが。グローバルブランドが進出していないといったわけでは全然なく、他のファストファッションはいくらでもあります。ビジネスチャンス結構あると思うんですけどね…。なんでないのだろうか。

ただのTシャツが欲しい、エアリズム欲しい、みたいな瞬間が結構あるので、中南米に進出していて欲しかったです。


日焼けで肌が2トーン黒くなった。化粧をすると顔が白く浮くので困る。そしてTシャツ&短パンスタイルが似合うようになった。


中南米は夏で、外のアクティビティにもそれなりに参加していたので、肌が焼けました。お腹の皮がむけはじめています。頬骨あたりのシミが増えました。持ってきた化粧品が、日本にいた頃の肌色に合わせているものなので、化粧をすると顔がういて恥ずかしいです。

そろそろ今の肌色に合うコスメを購入せねばと思いつつ、メイクをする日自体が少ないので、お金を使うモチベーションが上がりません。そんなノーメイク日焼け女になったので、Tシャツと短パンのスタイルがいたにつき始めました。


自然を楽しむアクティビティが好きだと気づく。


コスタリカで見たナマケモノとケツァール、ガラパゴス諸島で一緒に泳いだウミガメとアザラシ、ブラジルで登ったテーブルマウンテンと歩いた真っ白なレンソイスマニャランセス、ジェリコアコアラのサーフィン。アマゾンのジャングルトレッキング。行くのは大変だし、汗もかきまくったけど、一生モノの景色と経験でした。

以前は汗をかくことが嫌いでした。メイクが落ちるし、汚れることが面倒だと感じたからだと思います。今は、旅をしながら送る生活自体が大体面倒なのと、先ほども書いた通り、大体ノーメイクなので、汗をかくことは何とも思わなくなりました。よって、心から自然を楽しめるように。


2023年10月にメキシコに入国し、2024年2月にボリビアを出国、中南米を去ります。中南米には計5ヶ月間お世話になりました。

中南米は歴史と自然が豊かで、人も優しい。ご飯も美味しい。

日本からは遠すぎて、行こうと思えない地域かもしれません。でも、素敵なところ、たくさんありました。楽しかったー!


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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