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もし、子どもにセクシャリティをカミングアウトされたら。

こんばんは。にしきだです。
1日は短いですね。いろいろなものが有限なのだなと、最近はよく感じます。もう若くはないのでしょうか…


さて、今回は「カミングアウト」についてつらつら書いていこうかなと思います。皆さんは「カミングアウト」ってご存知でしょうか?「知ってるよ〜」という方はささっと一回スクロールして先へ進んでください!


申し遅れました。このnoteの筆者であるにしきだは、同性のパートナーを持つセクシャルマイノリティです。(今のところ毎回書いていますが、いつも初めましての読者の方にはこの自己紹介は必要かと思って!)


◾️「カミングアウト」って?

「これまで誰にも言ってこなかった自分の秘密を話すこと」です。そして、LGBTに関係する言葉として「カミングアウト」が頻出するのは、「自分がセクシュアルマイノリティであることを打ち明けること」という意味で「カミングアウト」がよく用いられるからです。

▼引用元はコチラ


にしきだのようなセクシャルマイノリティが、「実は同性のパートナーがいるんだ」と誰かに打ち明けたとしたら、「カミングアウトした」ということになります。
ただ、この「カミングアウト」、なかなかハードルが高く、にききだの場合はほとんどできていません。


カミングアウトのハードルの高さは以下のnoteにもまとめてみているので、気になる方はぜひ併せてご一読いただければと思います。

▼「カミングアウトという壁」(にしきだの以前のnote)
https://note.com/k_lgbt/n/n6ba670f9eae4


そう、カミングアウトはにしきだとってハードルが高いのです。否定されたら怖いし、今までの人間関係が壊れるのは恐ろしいですから。なかなか人には自分のセクシャリティは公表できません。


◾️最もカミングアウトしにくいのは親


中でも、一番言えないなぁ…と思うのはです。


受け入れ難くても、肯定しなくてもいいから、否定はしないでほしいなと考えています。
きっと、親に打ち明けたらそれなりに受け入れようとしてくれるし、自分なりに知ろうとしてくれるんじゃないかなぁとは思うのですが、それでもまだ言えません。


パートナーである彼女と生きていこうと思うなら、いつかは超えなければいけない壁だとはわかってはいるのですが、想定しうる範囲で「この反応されたら嫌だなぁ…」というリアクションがあるのです…


「自分の育て方が悪かったのかな。」
「別の育て方をしていたら同性愛者にならなかったのかな…」


これなんです。
にしきだが恐れてやまないリアクションはまさにこれです。にしきだが同性愛者になったのは親である自分の育て方の責任だと、自責の念を感じられるのが一番嫌なのです。


いやいや、だって、別ににしきだ自身は「はぁ、異性愛者として生きていければよかったのに」「同性愛者でなんかいたくない」なんて思っていませんよ?
思っていた時期もあったけど、今は彼女だっているし、孤独じゃない。まだ結婚はできないけど、いつかきっと…
自身は、自分自身のセクシャリティを憂いているわけではないのです。


当事者が自分のセクシャリティを憂いていないのに(婚姻制度については憂いていますが)、親が「自分のせいで…」「同性愛者じゃなかったら普通の人生を送れたのに…」という考えを持ってしまったら、それが一番嫌なのです。


なぜなら親には、感謝してもしきれないほどたくさんのものを与えてもらったし、育て方がうまかったのか(知らんけど)性格もいいし(自分で言うな)、兄弟とも仲良いし、何かに困って生きてきたわけではありませんでしたから。これは感謝してもしきれません。


言い方は悪いのですが、勝手に憂いて、勝手に仮定で物事を判断しないでほしいのです。セクシャルマイノリティだって幸せに生きている人はたくさんいます。それなのに「普通じゃない」「異性愛者(普通)に育てられなくてごめん」こんなことをもし言われてしまったら、自分の人生もろとも親の半生までも否定するようなものじゃないですか。これは本当に辛すぎます。


◾️お子さんを持つすべての方へ

セクシャルマイノリティは、13人に1人と言われています。しかし実態はわかりません。もっと多くの人がセクシャルマイノリティである可能性だってあります。
この拙著を読んでくださっている方の中にも、あるいはその親族、あるいはそのお子さま…いつ誰が、どこで誰からカミングアウトされるかはわかりません。


13人に1人がセクシャルマイノリティということは、少なくとも39人クラスのうち3人はセクシャルマイノリティだということです。
(にしきだ実際に小学生の頃クラスの人数が39人だったことがあるのです)
そしてその3人の親は、子どもがセクシャルマイノリティということになりますよね。


しかし、どうかお願いです。
もし、子どもからセクシャルマイノリティだとカミングアウトされたとして、ご自身がショックを受けたとして、それでもどうか育て方が悪かったなどと心配することはしないで下さい。
育て方は関係ありません。13人に1人の割合で存在するセクシャルマイノリティ、育て方は関係ないのです。ご自身を責めず、お子さまの話に耳を傾けてください。


幸せの在り方、人生の歩み方は人それぞれです。
誰かと同じであることや、多数派に属することが幸せだとは限りません。

1人でも多くの方が幸せな人生を歩めることを願っています。


読んでくださり、ありがとうございました。
それでは。
にしきだ

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