ベトナム伝統料理『Ngao hấp』ガオ・ハップ

はじめに

Ngao hấp「ガオハップ」は、ベトナムの伝統的なシーフード料理で、特に、海岸地域で人気があります。その名前は、ベトナム語で「蒸しクラム」、その名の通りクラム（二枚貝）を蒸し調理します。

Ngao hấp「ガオハップ」は、ベトナム語で、後ろのhấpは、蒸したという意味になります。 Ngaoは、クラム、二枚貝類で、クラムの種類にはハマグリ、アサリ、ホタテガイ、マネガイなどがあり、それぞれに異なる特性と風味があります。今回は、アサリだと聞きました。クラム、二枚貝の一種で、そのNgaoクラムという名前は、しばしば多種多様な硬貝類を指すために使われます。クラムは世界中の料理で使用されます。その肉は蒸し料理、焼き物、スープ、パスタなどに使われ、特に海岸沿いの地域や島々の伝統的な料理によく見られます。

クラムは海洋や淡水の環境で見つけることができ、その中から食用に適した種類を見つけます。また、これは、ベトナム料理で一般的なシーフード料理で、特にベトナムの海岸地域で人気があります。伝統的には、レモングラスやベトナムのハーブ、香辛料、ニンニクを使用して蒸したクラムです。それらの成分はクラムの風味を引き立て、特有の風味を与えます。ベトナムの家庭料理やレストランでよく見られます。

クラムは世界中の料理で使用されます。その肉は蒸し料理、焼き物、スープ、パスタなどに使われ、特に海岸沿いの地域や島々の伝統的な料理によく見られます。

1.Ngao hấp「ガオハップ」特徴

Ngao hấp「ガオハップ」はクラムを主成分とし、レモングラス、ベトナムのハーブ、香辛料、ニンニクなどを使用します。これらの成分は組み合わせることで、クラムの風味を引き立て、独特な風味を生み出します。特に、レモングラスの香りが、この料理の特徴とも言えます。

2.歴史

Ngao hấp「ガオハップ」の起源は、私には、把握できませんでしたが、海岸地域が、豊かな食材の宝庫として、ベトナムにおいて、海の幸を活用した料理が、長い歴史を持つことは、もちろん、間違いないでしょう。
クラムは、手に入りやすく、多くの料理で使われてきた食材であり、Ngao hấp「ガオハップ」は、その一例です。外国人就労者の家庭訪問の際のご実家でもよくご馳走になります。

3.地域性

特に、ベトナムの海岸地域、例えば、北東部ハロン湾や、中部ダナン、ニャチャンなどの海岸都市では、このNgao hấp「ガオハップ」が、よく食べられています。海から直接獲れた、新鮮なクラムを使用することで、最高の風味を引き立てます。

4.料理の仕方

クラムは、まず十分に洗浄されます。次に、レモングラス、ベトナムのハーブ、香辛料、ニンニクなどを混ぜ合わせ、その上にクラムを置きます。最後に蓋をして蒸し上げることで、クラムはこれらの香りを吸収します。蒸し上がったクラムは、通常、そのままの汁と共に、盛り付けられます。

①    材料の準備

必要な材料はクラム、レモングラス、香辛料（たとえば赤や緑の唐辛子）、ベトナムのハーブ（たとえばタイバジルやコリアンダー）、ニンニク、そしてお好みで、魚醤（ヌクマム）や塩です。

②    クラムの洗浄

クラムは砂や他の不純物を取り除くために、まず冷水で、数時間浸けます。その後、流水でよく洗います。

③    レモングラスの準備

レモングラスはまず刻みます。一部はそのままにしてクラムと一緒に蒸すために使い、一部はクラムに混ぜるためにさらに細かく刻みます。

④    クラムの調理

刻んだレモングラス、ニンニク、香辛料、ハーブをクラムに混ぜ、全体がよく混ざるようにします。魚醤や塩で味を調えます。

⑤    蒸し調理

レモングラスの茎を底に敷き、その上にクラムの混合物を置きます。強火で15-20分蒸し、クラムが開くまで加熱します。

⑥    盛り付け

すぐに、熱々のまま、盛り付けします。通常、そのままの汁とともに提供され、フレッシュなハーブ（例えばミントやコリアンダー）をトッピングに加えます。

注意点として、蒸し調理中に開かなかったクラムは食べられない可能性があるため、食べる前に取り除くことをおすすめします。また、クラムは、新鮮なものを使うことが、とても肝心です。

コリアンダー（別名：シャンツァイ、香菜、セロリアンです）は、ハーブやスパイスとして広く使われるセリ科の植物です。コリアンダーは、葉と種子の両方が料理に用いられます。葉はフレッシュな香りが特徴で、サラダ、スープ、カレーなどに使われます。一方、乾燥させた種子はスパイスとして使われ、独特の甘い香りとスパイシーな風味を持ちます。種子は全体または粉砕して使われ、ピクルス、カレーパウダー、ソーセージなどに使われます。

5.食べ方

Ngao hấp「ガオハップ」は、通常、そのままの汁とともに提供され、直接,
手で食べることが一般的です。というか、私は、手で夢中で、食べ尽くします。。。
ビールやワインと一緒に楽しむこともあり、また香草やライムをトッピングとして加えることもあります。

6.人気度

Ngao hấp「ガオハップ」は、ベトナム全土で愛されていますが、特に海岸地域や都市部のレストラン、屋台などでよく見かけます。また、観光客にとっても、ベトナムの伝統的なシーフード料理として評価が高く、ベトナムを訪れる旅行者にとっては必食の一品とも言えるでしょう。

7.最後に

Ngao hấp「ガオハップ」のことを、最初に見たときは、アサリのワイン蒸しの香りかなぁとも思いました。実際に、使われる食材と調味料により、かなり、違いますね。。。

アサリのワイン蒸しは、アサリを白ワインやバター、にんにくなどと一緒に蒸し上げるフランス料理の一種です。白ワインとにんにくの複合的な香りが特徴的です。ワインのフルーティさや酸味がアサリの甘みを引き立て、にんにくは料理に深みとスパイシーさを追加します。また、バターが使われることもあり、これによってリッチでクリーミーなフレンチの風味が増すんだと思います。

Ngao hấp「ガオハップ」の香りは、レモングラスとベトナムのハーブが、メインに感じます。レモングラスは、フレッシュで、シトラス系の香りを放ち、料理に爽やかさをもたらします。使用されるハーブや香辛料によりますが、しばしば地元のバジルやパクチーなどのエキゾチックで緑豊かな香りが加わります。また、ニンニクやチリは、辛さやパンチを加えるとともに、総合的な風味のバランスを取ります。

まとめると、アサリのワイン蒸しはフルーティでリッチ、かつスパイシーな香りが特徴的です。Ngao hấp「ガオハップ」はフレッシュなシトラス系の香りに緑豊かなハーブの香りが混ざり合い、エキゾチックでベトナムのエスニック風の爽やかな香りが特徴となります。。。

写真のお店は、Bếp Mẹ Đăng という
ベトナムの首都ハノイにある、ベトナム人女性からの超人気店です。
38 nhân hoà, Hanoi, Vietnam

みなさま、お読みいただいて、本当にありがとうございます。

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