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インドネシア伝統料理BUBUR KACANG HIJAU(ブブル・カチャン・ヒジャウ)

はじめに

昨日は、ブブル・アヤムのことについて書きました。今日は、ブブル・カチャン・ヒジャウのことについて、書きたいと思います。

インドネシアは、日本と同じように、豆から作られる料理が、たくさんあります。そのうちのひとつが、BUBUR KACANG HIJAU(ブブル・カチャン・ヒジャウ)という料理です。

昨日、書いたように、BUBURはお粥のことです。そして、KACANG HIJAUは緑豆のことです。そのまま、約すると、緑豆を主な食材となるお粥です。

ブブル・カチャン・ヒジャウは、インドネシア人にとっても、その名が、長すぎるので、呼びやすく BURJO「ブルジョ」と、略されました。

お粥と言われても、お米から作られるとは、限らないです。とにかく、形は、お粥と近いので、ブブル・カチャン・ヒジャウ、お粥の分類に含まれています。

1.ブブル・カチャン・ヒジャウの特徴

ブブル・カチャン・ヒジャウ(BURJO「ブルジョ」)は、緑豆を主食材としたスイート※ポリッジ(※殻類を牛乳や水で煮た粥)です。

※ポリッジは、水または牛乳(またはその他の液体)煮た穀物から作られる、濃いスープ状またはクリーミーな料理です。主に朝食として食べられることが多いですが、地域や文化によっては昼食や夕食、デザートとしても楽しまれます。

緑豆は、柔らかく煮込まれ、ココナッツミルクと砂糖、そして時には、パンダンの葉で香りをつけて作られます。このデザートは、滑らかでクリーミーな※テクスチャー(※質感や噛みごたえ、舌触り、触感)が特徴で、甘くて香ばしい風味があります。

名前は、インドネシアのさまざまな地域で異なり、ジャワ島では、ブブルカチャンイジョまたはブルジョと呼ばれています。このお粥は、デザートやおやつとして出されることが多いですが、朝食や夕食にも人気があります。インドネシアのほぼすべての地域に、緑豆のお粥を販売する屋台がたくさんあります。

2. 歴史性・地域性

ブブル・カチャン・ヒジャウは、インドネシア全土で、愛されている伝統的なデザートで、特定のどの地域に、起源を持つものかは、特定できませんでした。しかし、それぞれの地域で独自のバリエーションが存在し、地元の食材を使用したり、味付けを変えたりしています。

また、ブブル・カチャン・ヒジャウに関連する特定の神話や伝説は、広く知られていないようですが、インドネシアの多くの伝統料理には地元の文化や信仰と深い関連があります。

3.作り方

①材料の準備

〇緑豆 500g
〇ココナッツミルク 400ml
〇砂糖 200g(お好みで調整)
〇パンダンの葉 3枚(オプション)
〇水 適量
〇塩 少々(お好みで)

②手順

緑豆の下処理

新鮮な緑豆は、よく洗い、一晩水に浸しておきます。これにより豆が柔らかくなり、調理時間が短縮されます。

緑豆の煮込み

下処理した緑豆を、鍋に入れ、水をたっぷりと加えます。中火にかけ、豆が柔らかくなるまで煮込みます。この過程でアクが出てくるので、こまめに、取り除いてください。

ココナッツミルクと砂糖の追加

豆が柔らかくなったら、ココナッツミルクと砂糖を加えます。よく混ぜながら中火で煮込み続けます。

パンダンの葉の追加

パンダンの葉を加えることで、独特の香りと風味をプラスすることができます。葉は結んでおくと、取り出しやすくなります。

パンダンの葉は、インドネシア語で「ダウン・パンダン」(daun pandan)と言います。「ダウン」は「葉」を意味し、「パンダン」はその植物の名前です。この葉はインドネシア料理において、香り付けや、風味付け、また、東南アジア諸国の伝統料理において、消臭の役割りとしても、重要なものと愛されています。

Rincian selengkapnya Pandan Wangi, bySuwardi Hagani  Wikipedia

味の調整

塩を少々加え、味を調整します。甘さは、お好みで、調整してください。

仕上げ

すべての食材が、よく混ざり合い、ポリッジが、滑らかになるまで煮込みます。火から下ろし、冷まします。

盛り付け

冷めたら、器に盛り付けて完成です。お好みで、さらに、ココナッツミルクをトッピングしても美味しいです。

4.食べ方

もし、体を温かくしたい場合、ブブル・カチャン・ヒジャウを温かいうちに食べますが、冷たいのも、美味しく食べることが出来ます。

ブブル・カチャン・ヒジャウは、緑豆のみならず、黒もち米とジンジャーが入っていたり、ココナツミルクと加糖練乳も入られたりします。

普段は、食パンと一緒に食べます。ブブル・カチャン・ヒジャウは甘く、ココナツミルクも含むので、クリーミーでしょっぱくもあります。ジンジャーからの甘さや、色々な味を混ぜ合わせます。

トッピングとして、揚げたオニオンや揚げたニンニクを加えると、風味が増します。冷たくしても、温かいままでも美味しくいただけます。

特別な日やお祝いの際には、カラフルなゼリーやフルーツを加えて、華やかにするのもおすすめです。

5. ブブル・カチャン・ヒジャウの栄養と効果について


ブブル・カチャン・ヒジャウは、大人にも子供にも、たくさんの栄養があると言われます。その特長は、インドネシアのお子さんが、医療機関で予防注射やワクチン注射の際に、医療従事者がよく、ブブル・カチャン・ヒジャウをあげるのです。この理由を考えてみたいと思います。

① 大人の身体に良いとされる理由

(ア)  ダイエットに良い

一杯の小さいちゃわんで、砂糖なしのブブル・カチャン・ヒジャウには、30カロリーとファイバーが含まれています。それで、また後から早く、お腹が、空くようにはなりません。消化にも良いと思います。

(イ)  コレステロールが下がる

オメガ3脂肪酸オメガ6脂肪酸鉄分を含めるからコレステロールをさげる働きがあると考えられます。

(ウ)  妊娠にいい

葉酸、ビタミンBを含めるので、子宮内の胎児の発育を助けると考えられています。

②  子供にとっての発育に貢献する理由

(ア)  鉄分

緑豆は、骨の発育のための牛乳の代わりにもなれつと考えられます。
なぜなら、100グラムの当たりの緑豆には、189mgのマグネシウムが含まれるからです。子供は、大人よりも、マグネシウムが、必要になるので、緑豆を食べれば、そのマグネシウムの不足を補うことが出来ます。

(イ)  貧血症の予防

貧血症は、マグネシウムが足りないことで、起きる症状です。子供たちが、貧血症にならないように、お肉を食べさせたり、牛乳を飲ませたり、しますが、実は、それは、お金をかかるので、緑豆がその代替になれます。

(ウ)  子供たちの成長を補助する

緑豆には、葉酸をはじめ、ビタミンAビタミンB6ビタミンCビタミンEビタミンKのようなお子さんの成長に必要となる栄養が含まれるので、成長が補助出来ます。

このように、緑豆(ベトナムのテト、お正月での伝統料理で大活躍する「緑」!)。。。

私にとって、ここインドネシアで、これほど、注目されていた重要な食材であることが、改めて強く勉強になりました。


6.人気度

インドネシアで、ブブル・カチャン・ヒジャウと言えば、夜の屋台の食べ物です。

夜になったら、インドネシアなりに、身体が冷えてきて、寒くなってくるので、暖かい食べ物を食べた方がよく、汁ものがあったら、さらに美味しくなったり、身体にも、温かくなったりします。

インドネシア人は、夜、よく、家族や友達や恋人と、ご飯とか軽いものを食べに行きます。そんなに、値段が高くないということもあります。

夜の軽い食べ物なら、ブブル・カチャン・ヒジャウは、そのひとつです。ブブル・カチャン・ヒジャウを売っている屋台は、どこにもあり、普段は、道端にあります。

値段も安いです。日本の円にすると、たった50円~100円くらいで、食べることが出来ます。

インドネシア政府は、よく国民に、日用品やブブル・カチャン・ヒジャウを無料であげるようにしています。
お金のない家庭には、配給の量をさらに多くして、家族の皆さんが、一緒に、食べれるようになるため、お水を多めに入れます。
味が薄くてあまりしなくなっても、家族の皆さんで食べるさえ出来れば十分だそうです。

インドネシアを身近に感じて頂けると嬉しいです。

みなさま、お読みいただいて、本当にありがとうございます。

10月も、みなさま、お世話になりました。ありがとうございます。
今月もよろしくお願いいたいます。


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