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『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑯』急激な円安が止まらない

1.急激な円安の動向が外国人就労者に与える影響

 この5年間で見られる急激な円安のトレンドは、日本で働く外国人労働者たちにとって深刻な影響を及ぼしています。


 これは、外国人労働者自身の生活水準だけでなく、彼らの家族が頼る経済的な支援にまた大きな影響を与えます。

 現在の為替市場の5年間の劇的な円安動きは、日本で、働く外国人就労者に、大きな影響を与えています。

 外国人就労者は、日本で稼いだ収入を、母国の家族の生活支援や自身の借入金の返済などのために送金することが多いため、為替レートの変動は、直接的に、その送金額の実質価値に、大きな影響を与えます。

 円安が進むと、彼らが円で稼いだ収入をドルやその他の母国通貨に換算する際のレートが悪化します。

 つまり、同じ、円額を送金しても、母国通貨で受け取る金額が減少することになります。

 これは、彼らの家族が母国で受け取る生活費や教育費、医療費などの資金が減ることを意味し、家族の生活水準に、直接的な打撃を与え続けています。

 また、長期的に見れば、円安が続くことで、日本での就労が、経済的に、魅力的でなくなるのは、当たり前となってしまっています。

 特に、他国と比較して、物価上昇による高い生活費を考慮すると、実質賃金の減少は、日本で働くことのメリットを、再評価させる要因となります。

 確かに、日本国内の物価上昇は、他国より激しいものではないという意見もあります。

 外国人就労者たちの母国への送金ベースでみた実質賃金の減少は、日本で働く意欲の減少や、より有利な経済条件を求めて、他国への移動を検討することが、当たり前になる状態になっています。

 さらに、これらの影響は、日本経済にも及びます。外国人就労者は、人手不足が深刻な産業や地域で重要な役割を果たしています。

 彼らが他国へ移動することを選択すれば、特定の産業や地域での労働力不足が、さらに悪化することとなるでしょう。

 したがって、円安による外国人就労者への影響は、単に、彼らたち彼女たちの送金額の減少にとどまらず、彼ら彼女らの日本での就労意欲や日本経済全体にも影響を及ぼす可能性があるのです。

 これにより、円安の経済的影響は、国内外の労働市場で大きな変動を与えることとなるでしょう。

 彼ら彼女らは、さまざまな国から来日し、日本の社会や産業の成長に貢献しています。その活動は、製造業からサービス業、そして介護業界まで、多岐にわたります。

 彼ら彼女らは、自らと家族のために、将来を切り拓くため、仕事の技術習得や語学力向上を目指しています。その中には、社会的使命を感じている人も多くいます。

 そのほとんどが、もちろん、私たち日本人と同じく、本人と家族のために、生活や教育、治療などのために、また、将来を切り拓く希望を捨てないで、お金を稼ぐために、経済的な理由から、日本で働いています。

 彼ら彼女ら、外国人労働者たちの大きな課題の一つが、母国への送金です。

 この送金は、家族を養うため、または教育や医療費など、母国での生活を支えるために必要不可欠なものとなっています。

 そのため、送金額は、彼ら彼女らの働き手としての、労働成果を直接、反映しています。 しかし、為替レートの変動が送金額に大きく影響を及ぼします。

2.円とベトナムドンの為替の変動が激しい


 外国人就労者の中で国籍別で現在、第一国となっているベトナム人就労者の場合です。

2020年12月頃では

1円 = 225VNDベトナムドンであったものが、

現在は、

1円 = 164VNDベトナムドンとなっています。

ベトナム母国への送金ベースで考えると
例えば

2020年12月頃では 100,000円が

現在では      72,888円に

なってしまっています。


 この5年間の円安の激変は、グラフで見ると衝撃的なものです。

~次回に続きます~



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