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『ビルマの竪琴』(Biruma no Tategoto)

『ビルマの竪琴』(Biruma no Tategoto)は、日本の作家竹山道雄によって1956年に発表された小説で、第二次世界大戦末期のビルマ(現在のミャンマー)を舞台に、日本兵とその戦友たちの物語を描いています。


 この小説は、戦争の悲惨さと平和の重要性を訴える作品として知られています。

〇あらすじ


 物語は、第二次世界大戦の戦争末期のアジア諸国の中で、ビルマ(現在のミャンマー)で戦っていた日本兵たちの一隊が、終戦後に日本への帰還を目指すところから始まります。



   その中には、竪琴を巧みに弾く兵士、水島上等兵がいます。彼は、戦友たちを勇気づけるために竪琴を弾き、彼らの精神的な支えとなっています。


 彼らがビルマの山中で休息している間、敵の存在を知り、攻撃を避けるために洞窟に身を隠しますが、そこで日本の敗戦を知ります。

 帰国の準備を進める中で、水島は一人でビルマに残り、戦死した日本兵の魂を弔うことを決意します。

 彼は僧侶の衣に身をまとい、ビルマの各地を巡って戦死者の慰霊に専念することになります。

〇映画化


 この小説は、2度映画化されています。  

 最初は1956年に市川崑監督によって製作されました。この映画は、日本国内外で高い評価を受け、第9回カンヌ国際映画祭で特別賞を受賞しました。



 1985年には再び市川崑監督によってリメイクされ、こちらも高い評価を得ています。

〇評価と影響


 『ビルマの竪琴』は、戦争の悲惨さと平和の尊さを深く描き出しており、日本のみならず世界中の読者に感動を与えました。

 特に、水島上等兵の献身と人間愛に満ちた行動は、多くの人々に平和への願いを強く感じさせるものとなっています。

 この作品は、戦後日本文学の重要な一作として位置付けられ、多くの学校で教科書に採用されるなど、教育現場でも広く読まれています。

  私自身も子供のころの読書、水島上等兵と仲間達の最後、お別れの最大の名シーン。。。重なり合って、、、私の自分自身の心に、私なら帰国するか、慰霊に残るか、葛藤を繰り返しながら泣きじゃったことを今でも鮮明に覚えています。

 そして現在の仕事で辛く感じるときにはこのシーンが何故だか、すぐに浮かんでくる仕方ない私の性分です。



 日本人の心に響いて鳴り止まないビルマの竪琴の音色は、戦争の悲劇を描いた作品として、戦後の平和運動にも大きな影響を与えました。


 『ビルマの竪琴』は、日本での戦争の記憶を風化させず、平和の大切さを後世に伝えるための重要な作品として、現在も多くの人々に読まれ続けています。


2024年7月15日を記念して 東城敬貴



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