弱視(ロービジョン)と 弱視 (amblyopia)ー同じ名前だけど全然違う弱視
弱視という言葉。二つの別の弱視が存在することを皆さんはご存じでしょうか?
【恋です!ヤンキー君と白杖ガール】が放映されてから、知られていなかった弱視という障がいが世の中に多少認知されるようになってきて、当事者としては嬉しく思っている。
一方で、二種類の弱視があるということを知らない方も多いのではないだろうか。
弱視(ロービジョン)と 弱視 (amblyopia)
わたしのような視覚障がいの弱視は、前者の弱視(ロービジョン)というもので、社会的・教育的弱視と呼ばれている。
一方、後者の弱視 (amblyopia)は、医学的弱視と呼ばれている。
わたしの周囲にいる友人たちにとっては、弱視といえばリコなので、前者の弱視をイメージするだろう。
けれど、世間的には、後者の弱視のほうが多い。よく見かける幼稚園や小学校などでメガネをかけて治療中の子たちは、この医学的弱視の場合が多い。
周囲にメガネをかけた医学的弱視が多い場合は、弱視と言えばこれ!と想像する人が多いはずだ。
社会的弱視であるわたしたちは、治療方法が全くないため、子どもの頃から治療ではなく、この目とどうやって上手く付き合っていくかという問題と向き合ってきた。
通級教室に通い、単眼鏡や拡大読書器を使う練習をしたり、一人で道路を渡り電車に乗るための練習をしたり。
見えづらい状態と一生涯向き合っていく訓練を受け、今こうして普通の日常生活を送れるまでに成長したのだ。
治療はできなくても、訓練はできる。訓練次第で人生は大きく変わるのだ。
赤ちゃん時代、「視覚障がいの弱視です。この弱視は、治療不可能で一生治ることはありません」と告げられ、そこから悩みながらもわたしの障がいと向き合い続けてくれた両親には、深く感謝している。
わたしと同じ社会的弱視が分かった場合には、その障がいと一生向き合っていくことを親子で受け止め、見えづらいながらも自分の足で歩んでいけるように訓練していくこと。
医学的弱視については、早期発見が大事なので、赤ちゃん時代から子どもの目の見え方をよーく観察してあげて、少しでもおかしいなと思ったら医療機関を受診して、治療すること。
全く異なる二つの弱視。
正しい理解が広がることによって、それぞれの当事者・家族が治療や訓練に専念しやすい世の中になるはずだ。
そういえば、わたしはnoteに弱視としか書いてこなかった。
これからは、弱視(ロービジョン)と表記しようかなと思っている。
正しく伝えることが、今悩んでいる誰かにとっても絶対に必要なことだから。
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11月は色々とあり、noteに来れない日が続いていました。自分の記事をUPできないうえに、記事を読みにいくこともできていない状況です💦少しずつnoteも訪問させていただきます🍀
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