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『ルパン三世 カリオストロの城』が9月9日から全国でリバイバル上映!

あの名作『ルパン三世 カリオストロの城』が9月9日から全国でリバイバル上映されます。
ルパン三世でありながら宮崎駿監督作品で、その後のジブリにつながるテイストがここかしこに垣間見れるところも面白い大傑作。

早速、初日に行きましたがサイコー過ぎでした。

この『ルパン三世 カリオストロの城』を今回ご紹介したいと思います!


『ルパン三世 カリオストロの城』(9/9〜)

今回のポスター

1979年 日本 100
監督:宮崎駿 原作:モンキー・パンチ
声:山田康雄、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗、島本須美、ほか

<あらすじ>
盗み出した大金が偽札と気づいたルパンと次元は、偽のゴート札の秘密を探るため、カリオストロ公国へやって来た。そして謎の男たちに追われていた少女クラリスを助けるのだが……


まぁ、とにかく面白いです。
金曜ロードショーなんかでも何回もやってるんで観たことある人も多いと思いますが、やっぱり宮崎駿は面白いですね。
ジブリファンの方なんかは絶対に観ておいた方がいいやつです。

ということで今回のリバイバル上映の見どころをまとめてみたいと思います。


なんと宮崎駿の監督デビュー作!

そうなんです。これなんと宮崎駿の監督デビュー作なんです。
元々「ルパン三世」のアニメシリーズで監督が降板したり色々あってアニメーターとして途中参加していた宮崎駿はその流れで劇場版を監督することになります。

そこで色々と温めていた企画を原案として、このストーリーが出来上がりました。
もうこの時点で真の強いヒロイン像だったり、悪役の伯爵がラピュタのムスカみたいだったり(特にラピュタへの影響がすごい)、その後のジブリ作品の「原型」がかなり見て取れます。

この「ジブリ前夜」の宮崎駿監督としても貴重な感じが本作にはあります。


宮崎駿流の演出!

この作品を観ていて思うのは、宮崎駿流の演出がこの時点である程度完成されてるなってところです。
ドラマやアクションシーンなんかは本当にその後ジブリ作品に通じるものだらけです。

特に本作で見どころなのは、ルパンの愛車フィアット500が山道をカーチェイスしている時に、勢い余って崖を走っていくところです。
こういう現実的にはありえないけどアニメーションだからこそ表現できる演出って結構好きなんですが、そういうワクワクに溢れた感じがすごくいいです。

ルパンがカッコつけて腕組みしたまま落ちていくシーンもいいし、撃たれてクラリスが助けるシーンとか、ラストの銭形警部のセリフなんて日本アニメ映画史上の名シーンです。
こんなのが劇場のスクリーンで観られるなんて、ちょー幸せです。


今回のリバイバル上映企画

ノベルティのステッカー

今回の企画は映画レビューサービスFilmarks(フィルマークス)が手がける映画上映プロジェクト「プレチケ」によるもので、ヒロインであるクラリスの劇中の結婚式が、"9月13日"ということが判明したことから、この日を記念して全国のファンで再び映画館の大スクリーンで『ルパン三世 カリオストロの城』を鑑賞しようという企画です。

峰不二子がルパンに渡す新聞紙の切り抜きの日付「12 september 1968」(1968年9月12日)の翌日が結婚式ということから、「9月13日」と割り出されています。

<9月13日限定の来場特典ステッカー>
そしてその9月13日のみ来場特典のステッカーが配布されます。
しかもそのデザインが新聞切り抜きのカットという超マニアックな仕上がりになってます笑
恐らくこんなカットのアイテムは今までもないと思います。


全国で公開!

今回のリバイバル上映は、全国で開催されます。
東京だと新宿、池袋、立川、調布など7館。
その他、名古屋、大阪、福岡、仙台など80館以上でやってます。
イオンシネマが多いので郊外劇場も多いです。

こちらのサイトで上映館は載ってます。


ルパンの緑色ジャケットの由来

ルパン三世のジャケットの色って実は何色もあるんです。
「緑色」と「赤色」がその中でも有名です。

実は原作マンガでは「赤色」を着用しているのですが、テレビの第1シリーズでは「緑色」ジャケットなんです。なんでも当時の技術だと鮮明な赤が表現できなくて鮮明な色が表現できる緑色になったのだとか。

テレビの第2シリーズからは「赤色」ジャケットになり、ルパンの劇場映画第一弾『ルパン三世 ルパンVS複製人間』でも赤色ジャケットなんです。

ところがところが、劇場映画第二弾にあたる本作『ルパン三世 カリオストロの城』では再び「緑色」ジャケットが採用されています。

なぜか。

それは、テレビ第1シリーズを手掛けていた宮崎駿が『カリオストロの城』の監督をすることになったからと言われています。
そうなんです、宮崎駿はテレビ第1シリーズやってるんですよね。色々あって途中から引き継いだ形になりますが、なんと高畑勲と宮崎駿のコンビでやってるんです。

ということで『ルパン三世 カリオストロの城』では「緑色」ジャケットになったということでした。



次元大介の声優・小林清志さん

先日ご逝去された声優の小林清志さんは、ルパン三世シリーズで次元大介役をずっとやってこられた方です。

ルパン三世シリーズでは、声優はみんな代替わりしてましてその中でも小林清志さんはずっと現役で代替わりを発表したのが2021年。他のキャラクターは3代目の声優さんもいるくらいです。ちょっとネットを参考にまとめてみました。

[ルパン三世]
初代:山田康雄(1971~1994)
2代目:栗田貫一(1994~)
[次元大介]
初代:小林清志(1971~2021)
2代目:大塚明夫(2021~)
[石川五ェ門]
初代:大塚周夫(1971~1972)
2代目:井上真樹夫(1977~2010)
3代目:浪川大輔(2011~)
[峰不二子]
初代:二階堂有希子(1971~1972)
2代目:増山江威子(1977~2010)
3代目:沢城みゆき(2011~)
[銭形警部]
初代:納谷悟朗(1971~2010)
2代目:山寺宏一(2011~)

『ルパン三世 カリオストロの城』では、全て初代のオリジナルキャストとなってます。
このキャストで映画館の音響とスクリーンで鑑賞できるのは本当に貴重ですし、サイコーです。


最後に

テレビで何度も見ていてもやっぱり映画館っていいな、って思わせてくれるのがいい映画だなって改めて思いました。

宮崎駿はさすがでとにかく映画が面白い。
ルパンなんだけど、ラピュタとかの要素がたっぷり詰まっていてジブリ前夜な感じがすごくいいです。

とてもおすすめなのでこの機会にぜひ映画館で鑑賞してみてください。


最後までありがとうございます。

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