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【読書会】明日、このnote上で宮沢賢治『銀河鉄道の夜』読書会をやります。

このnote上で「読書会」をやります、
3月3日にやります、良かったらぜひ、
ご参加くださると嬉しいです。
課題図書は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』。
以前そう書きました。

今日は1日前ですが、
まあ、予行演習といった感じで
『銀河鉄道の夜』について
少し書いてみようと思います。

読書会をする、というと
構える方もいらっしゃるかもしれない。
でも、シンプルに
『読書感想文会』と言い換えたら
どうでしょうか?

そんな感じで、皆さんと
『銀河鉄道の夜』や宮沢賢治について
コメント欄で話し合えたら幸いてす。

銀河鉄道の夜。
どうして「銀河」なんでしょうか。
この話は、銀河の祭りの日、または
星祭りの日と呼ばれる日の出来事だから?

星や銀河と、人の命や死、幸せが
とても密接な関係性にあるように
宮沢賢治は伝えたかったのかな?

出来事自体はシンプルです。
ジョバンニがいて、
友人カムパネルラがいて、
今はちょっと仲が気まずくなってる。
ジョバンニは夕方、少し睡魔に襲われ、
銀河鉄道に乗っていく夢を見る。
仲直りする前に、その夜、
カムパネルラが川に落ちて亡くなる。

友情について、非常にリアルな
悲しい一面を書いていますね。
「友情」イコール「素晴らしいこと」
というのではないのが。
冒頭から読む私たちをゾワゾワさせます。

その気まずくなった原因は
よくは書かれてないから、
読者はかなりうろたえてしまう。

ジョバンニのお父さんがまた
最初から不在で、しかも原因も
書かれてない。
主人公のジョバンニ自身、
父さんの不在の訳をお母さんに尋ねたり、
ザネリというクラスメートに
父親のことでからかわれる場面も。

これは、近しい人を喪うという
テーマを書きたかったのかしら?

色々と謎に満ちたこの作品ですが、
ビックリしたのは、
この今誰もが読んでる形は
第4回目の改稿原稿だということ。

宮沢賢治がどんなテーマや
メッセージを込めたのか?
実に謎めいていて、奥深い。

また、この作品は宮沢賢治が
キリスト教に関心が高かった時期に
書かれたレアな作品です。

宮沢賢治といえば、日蓮宗の熱心な信者。
日蓮宗の布教のために書いた童話は
たくさんあります。
宮沢賢治の実家は熱心な浄土宗で、
最初は賢治も浄土宗でしたが、
思春期に日蓮宗に出会い、はまります。
頑固な賢治は実家ごと、日蓮宗に
変えようとして、お父さんと対立し、
その対立は賢治が死ぬまで続きました。

そんな風に仏教に関心が深かった賢治が
キリスト教の影響を込めて書いた作品は
短期間だったので、レアになるんです。

とまあ、こんな「舞台背景」は
ピュアな読書には一切必要ありません。
素直に?疑いたいように?
読みたいように読んで、
感じた印象や違和感、デジャヴ感を
大切にしてしみじみと味わうのが、
読書だと思うんです。
正解なんて、絶対にありません。

そうしたことを踏まえ、
今夜もう一度『銀河鉄道の夜』を読み、
明日の「読書感想文会」に備えたいと
思います。
読んでも読んでも、わからない。
この謎だらけの小説は、
きっと人の数だけ、感想が違いそう。

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