【文化】ドラゴンボールや黒澤明も、いつか忘れられる時が来る…

「それはクリリンのぶん!」。
そう言って相方の肩をパンチしたのは、
南海キャンディーズ、しずちゃん。
山里はパンチをくらってよろめいて
会場は湧いた。

南海キャンディーズが
2004年、M1に出た時に
会場を湧かせた場面です。
漫画『ドラゴンボール』の中の
印象的なセリフでした。

今、これをやったら、
お笑いを見る若い世代の観客は
ポカーンとなるでしょう。
だからって、ドラゴンボールは、
読んだ方がいいよ、というと
それは「名作ハラスメント」になる。

人間はどれくらい前までなら
自然に引き継いで読むのだろう?
アンパンマンやドラえもんは
別格だから例にしないとして…。

最近、知り合った30代前半の
テレビドラマの元ディレクターに、
黒澤明の映画は観てますか?
と質問して、一本も観てない、
という答えがかえってきたので
私は「マジ?ウソでしょ?」と
言ってしまった、やってしまった。
私はドン引きしたけど、
そうドン引きした私に
さらにテレビマンはドン引きした。
あ、痛、た、た、た!

その人にしたら、
今の視聴者に食いついてもらうのが
当たり前ながら最優先。
黒澤明を10本見たら、
30時間は費やすことになる。

40年、50年前に流行った名作も、
さすがに平成や令和の人には
もう昔過ぎますね。

私は50歳で団塊ジュニアだけど、
親たち団塊世代の好きな
美空ひばりの演歌や
昔の石原裕次郎の映画を
親から見ろ見ろといわれたら
それはかなり鬱陶しい…。

映画や音楽や漫画は
古びる足が早い流行ものだし。
25年から30年前が
リレーできるギリギリの
ラインかなあ?

なぜ、25年から30年かというと、
今の小学生は、
父親がはまったジャンプ漫画を
引き継いでいるらしい。

名作が引き継がれるのは、
家庭がその舞台装置になっている。
おじいちゃんの時代の
音楽や漫画や映画はさすがに
ちょっと厳しいでしょうね。

文学はそれらより古びにくい。
でも、限界もある。
自分が好き好んで読むのは
20世紀の作品がメインだ。
江戸時代の近松や西鶴には
なかなか手が伸びない。
19世紀の世界文学も、
一部のスーパー名作を除けば、
なかなか手が伸びない。

それにしても、
黒澤明の話で、
回りにいた人からも、
(全く…もう!)という顔で?
見られたのは、忘れ難い。

いつまでも自分が観てきた
名作を下の世代に勧めてしまうのは、
気をつけていくしかないらしい。





#名作
#漫画
#映画
#音楽
#文学
#流行
#団塊世代
#団塊ジュニア
#過去
#敬老の日
過去の記事
同じタグの記事
文学が発生する泉とは?
81
0
本と音楽はライバルか?仲間か?
77
0
映画賞で、女優賞の区分がなくなっていく?
75
0ってよろめいて
会場は湧いた。

南海キャンディーズが
2003年、M1に出た時に
会場を湧かせた場面です。
クリリンというからには
漫画『ドラゴンボール』の中の
印象的なセリフでした。

今、これをやったら、
お笑いを見る若い世代の観客は
ポカーンとなるでしょうね。
だからって、ドラゴンボールくらい
読んだ方がいいよ、というと
それは「名作ハラスメント」になる。

人間はどれくらい前までなら
自然に引き継いで読むのだろう?
アンパンマンやドラえもんは
別格だから例にしないとして…。

最近、知り合った30代前半の
テレビドラマの元ディレクターに、
黒澤明の映画は観ました?
と質問して、一本も観てない、
という答えがかえってきたので
私は「マジ?ウソでしょ?」と
言ってしまった、やってしまった。
私はドン引きしたけど、
そうドン引きした私に
さらにテレビマンはドン引きした。
あ、痛、た、た、た!

その人にしたら、
今の視聴者に食いついてもらうのが
当たり前ながら最優先。
黒澤明を5本見たら、
10時間を費やすことになる。

40年、50年前に流行った名作も、
さすがに平成や令和の人には
もう昔過ぎますたね。

私は50歳で団塊ジュニアだけど、
親たち団塊世代の好きな
美空ひばりの演歌や
昔の石原裕次郎の映画を
親から見ろ見ろといわれたら
それはかなり鬱陶しい…。

映画や音楽や漫画は
古びる足が早い流行ものだし。
25年から30年前が
リレーできるギリギリの
ラインかなあ?

なぜ、25年から30年かというと、
今の小学生は、
父親がはまったジャンプ漫画を
引き継いでいるらしい。

名作が引き継がれるのは、
家庭がその舞台装置になっている。
おじいちゃんの時代の
音楽や漫画や映画はさすがに
ちょっと厳しいでしょうね。

文学はそれらより古びにくい。
でも、限界もある。
自分が好き好んで読むのは
20世紀の作品がメインだ。
江戸時代の近松や西鶴には
なかなか手が伸びない。
19世紀の世界文学も、
一部のスーパー名作を除けば、
なかなか手が伸びない。

それにしても、
黒澤明の話で、
回りにいた人からも、
(全く…もう!)という顔で?
見られたのは、忘れ難い。

いつまでも自分が常識の中心に
いると思うクセは、
気をつけていくしかない…らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?