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【妄想】どんな本で世界がいっぱいになったら嬉しいか?考えてみたら…

どんな本たちに囲まれたいか?
どんな本で世界をいっぱいにしたいか?

著者が違和感や疑問に思う事を
シンプルに表明した本が、
もっとたくさんあって欲しい。

違和感は、人間活動の原点だから。

そうして、答えは一人一人が
自分で考えましょうと呼び掛ける本が
たくさん出て欲しい。

できたら、
偏った正解を押し付けるような
タイトルのビジネス書や、
私はあなたに正しい答えを教えます、
という自己満な自己啓発書が
書店からなくなったら、
どんなに素晴らしいか?
と、時折り、思ってしまいます。

でも、ビジネス書好きな人も
自己啓発好きな人も、
わりあい、早めにビシッと
端的な答えを欲しがる。
あいまいを一番嫌う。

出版社側も、そう思い込んでる。
間違いを指摘しながら、
偏った一つの正解を読者に示すべきだし、
そうでない本が売れるはずがない…、
そんな傲慢な考えをもつ編集者は
意外に多い。

実際、不安をあおりつつ、
人生一度きりだよ、それでいい?
私の言う通りにしなさい、
そう呼び掛ける本がいかに多く、
いかに売れているか?

私は、どんな事にも大正解はない、
みんな自分で一人一人
考えていくしかないと思ってる。

でも、これをまた他人に
押しつけたら、傲慢な自己啓発書と
同じになってしまう。
他者にぐいぐい入りすぎたら
押しつけですからね。

でも、出版物とは、
ある程度は、著者や編集部の
勧めたいやり方を、第三者たる読者に
提示することが要求される。

要は、行きすぎにならない
包容力のある勧め方が
理想なんでしょうか?

それにしても、大正解なんて、
みんな自分で見つけるのがベスト、
だから、みんな自分で考えましょう、
そういう在り方は、美しく感じる。

私が戦後の作家による小説群が
好きなのは、まさにそのスタンスだから。
ストレートなアドバイスはない。
はにかみながら、ユーモラスに
語りかけるスタンス。
美学みたいなもの?

作家と読者がまだ遠く距離があった時代。
もちろん今は、共感が大事だから、
距離がないように語りかけるのが
大事なのもわかります。

でも、ちょっと最近の著者と読者の
関係性は近過ぎるかもしれない。

今をより良いものにするためには、
今が当たり前ではなく、
今は何が欠けているか?
今は何を足したらいいか?
考えることも必要では…と。

よーし、書店から、
押しつけがましい本を無くそう!
と、行きすぎたら、
それでは、私がテロリストに
なっちゃいますね。汗。

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