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さわやかが、静岡で生まれた必然と、特別であり続ける理由 / ブランドとは信念

どうもみなさんこんにちは
静岡県島田市出身の
COEDAS代表じゅんです。
地元の有名人は別所哲也と長谷部誠
あと最近はキンプリの誰かだったみたいです。
アジカンのゴッチは高校の2つ上。
もちろん話したことはありません。

自分達にとって
当たり前だった事が
後からそんな事なかった、と気づくのは
とても奇妙な体験です。

浜松店のげんこつ

ここ数年の

さわやかフィーバーを見るに

御殿場アウトレットで6時間待ちとかいう話を聞くたびに
一体世の中に何が起こったのかと
多くの県民が思っているわけです。

何故五味八珍ではないのかと。

僕にとってあの緑看板のお店は
特に何もないけど
今日は外食でもして帰るかという時に
 例えば静波海岸に行った帰りとか
  金谷や川根に行った帰りだとか。
そんな時に立ち寄ったりする
「黒い牛が熱いから触っちゃダメだよ」の店でした。

黒い牛は熱い。吉田店のげんこつ。

気づいたのは大人になってからで
東京どころか県外にあの店が無いとか
このハンバーグと同じように美味しい店もないとか
たまにあってもめちゃくちゃな値段するとか
「え?千円であれが食べられたの結構珍しいんだ」
と、川崎や洗足池で一人暮らしをしていた僕は気づき
たまに実家に帰る度に
意識的に行くようになったのでした。

自分で言うのもなんですが
結構食べ物には労力もお金も惜しまず体験してきましたが、
あのレベルのハンバーグが千円で食べられる店
世界中で出会った事がありません。
あえて言うならムンチズのハンバーガーかなと。
「和食など食わない」とわがままを言ったトランプ大統領に
慌てて用意したハンバーガー屋はしかし、
値段とボリュームで言えば、やはりさわやかに軍配が上がるのではと。

都内トップは三田のMunch's
高い店なら、もちろん美味しい肉はある。


170gで880円(税込み)

あなたが今度東京でハンバーグランチをする時、
そこそこ美味しいなと思った時はグラム数を確認してほしい。
女性受けの良いカフェとかだと80-120g、
男性も満足!的な雰囲気でも150gくらいが多い。
そして1200-1800円くらい取る。

品質が良すぎて中真っ赤でも安全に食べられる
100%牛肉ハンバーグ

熱々で目の前に出てきてこの値段。
ほとんど全員頼む最大のげんこつ250gでも1265円である。税込。
平日のランチタイムは
パンかライスと、スープがついて、170g990円である。税込。
食べてみたら誰もが思う。

平日ランチ

この品質で?この値段??

それが
この世の贅の限りを尽くしたかのような勘違いをしている
東京都民、特に港区民にもリーチできない
新幹線で1時間以上かけた静岡県内のみで提供されているのである。
六本木でも麻布でも食べられないのである。

「静岡行くなら、せっかくだからさわやか」

これが、昨今のさわやかフィーバーの流れである。
都内でさわやかと同じ体験は、できないのである。
2000万人もいるのにね!!!(煽り厨)

うなぎパイと並ぶ静岡の誇り


ここまでは基礎講座

というわけで、ここまでの情報は
既にさわやか体験者のほぼ全てが得ているだろうが
今日は、
ただ一点
「なぜさわやかのような存在が、静岡で生まれたのが必然なのか」
そして、
さわやかの本当の良さとは一体何なのかを伝えたい。

もしやただの安旨ハンバーグ屋とか思ってんじゃねえだろうな?

誰もが忘れがちな大前提がある。
特に県外からハンバーグを食べに来る方々に
声を大にして伝えておきたいのが、、、

さわやかは、ファミレスである。

という事だ。
ファミリーレストランなのである。
同業他社は、ジョナサン、ココス、デニーズ、ロイホである。
ファミレスとは、
子供からお年寄りまですべての客層を歓迎し、
富める者も貧しい者も楽しめるよう
価格は外食の中では下限にあり、
中では好きな話を大声でしても許される場所である。
さわやかも、それなのだ。

だからランチは1000円で食べられるし、
カンパイドリンクはなんと110円(税込)
ドリンクバーも真っ青の激安飲み物は意外と量があって氷も少ない。

結構 量ある

席は広いし店員さんは優しいのである。
この敷居の低さ、行きやすさ、コストの低さ、
ただ違うのは、
他のファミレスとただただ一つだけ違うのが、
ハンバーグが異常に美味しい
という事なのだが、、、

しかし、私静岡で育った身ながら
東京で20年を暮らし気づいたことがあるのだす。です。
「東京のファミレスは接客良くない」
良くない、というか、
みんな余裕が無い。
これは店員さん自身というより
恐らく客数に対して店員数の割合が悪く
忙しすぎてみんなストレスが溜まったりしているのだ。
だからロボット配膳とかいう
よくわからない物が異常に普及していたりするのだ。

一方さわやかは、
接客が最強。
とにかく優しい、気遣う、丁寧。
さわやかで嫌な店員さんに会った事が無い。全く無い。
何故か?
さわやかは店員さんが多い。
そしてみんな、さわやかが好きなのである。

これは、恐らくかなり驚異的な事だ。
いわゆる「金が無いからバイトしよ」な
高校生が選ぶバイト先第3位くらいに入るファミレスで
みんなきちんと勉強しているし、接客が丁寧なのである。
数ある「金稼ぎ」先としてさわやかを選ぶ人はいない。
せっかく働くならさわやかが良い。そういって選ぶ。
(はず。聞いたことないけど)

実はかわいい内装。このカンパイの溢れてる感じ好き。

さわやかの接客が最強なもう一つの理由

ここが静岡、いや「しぞーか」だからである。
しぞーかは、夏暖かく冬も暖かい。
のんびりとした温和な県民性が知られている。
しぞーかの人は、皆基本優しいし、争いを好まない。
あんまり忙しくない。田舎だし。
この県民性によって支えられた接客の気持ちよさ
実はさわやかが「家族連れのファーストチョイス」になる理由である。
そしてこの家族連れが
最果ての地菊川で生まれた炭焼きハンバーグ屋を
34店舗社員1800名の県内一大チェーンまで
半世紀近く支えてきた人々なのである。

ブームが来ようと
県外から行列ができようと、
ファミレスであり続ける事を
さわやかは止めていない

だって未だに小学生におもちゃあげるのよ。
いらないでしょ普通。これだけ行列できる店で。

お得なフェアしなくても、どうせ行列なのに。

さわやかは東京では生まれえない

東京でも、大阪でも福岡でも生まれえないのだ。
余りに有名な話なので、
今更言うのもおこがましいが

何故さわやかは県外に、特に都心に店を出さないのか

という当然の疑問がある。
理由は多くの方が既にご存じのように
「チルド配送する肉の品質を守る為に、
工場から離れた場所には作りたくない」

からである。

ええええええ?でしょ。
そんな理由?
工場、もう一個作れし。いや、ちょっとくらいなんとかなるでしょ。配送しろし。
でも作らない。

Webにはその尋常じゃないこだわりが紹介されている

想像してください。

これだけ話題になり、連日人が来続けるチェーンですよ。
都内どころか、海外展開の話が来てないわけがないし、
買収話が無いわけ無いんですよ。
でも、そのどちらも、やってないんです。
創業もうすぐ50年の田舎のレストランが
名だたる大企業からの提案をはねのけ
店を出すどころか、コラボやイベントも聞いたことがない。
コンビニにあるあの有象無象のラーメン店コラボを見たら
さわやかが無いのはおかしいでしょ?
通販もないのよ。
何故?

「品質が守れない物は提供しない」

通販すらしない。絶対品質主義。


もう一つ、思いませんでしたみなさん?

「こんなに人気あるんだから、値上げしたらいいじゃん」

て。
僕が社長になった日には
即日1.5倍に値上げします。しちゃいます。
特にアウトレット店はげんこつハンバーグ3500円で売ります。
それでも人来るもん!
でも彼らはしない。全然値上げしない。
行列が絶えない事によって
警備員入れたり待機システム入れたりして
コストかかってるのに

コロナがあったり、
静岡だからいつ地震あるかわからないのに。
僕だったら
少しでも余剰を確保するとか
利益もっと出せるじゃんとか、
そんなその他99.9%の会社と同じ事考えちゃうわけですよ。

でもしない。値上げも通販もしない。

何故?
さわやかのパーパスが
企業価値の増大や利益追求ではなく、
これだからです。

お金と拡大の話が一個もない。Beingしかない。


ブランドとは信念である

と、誰かが言ったとか言わないとか。
これぞパーパス経営

会社にとって、
利益・売上増加、企業価値増大よりも
優先されるべき事
、それがパーパス。
「お金持ちになりたい」「有名になりたい」「モテたい」
よりも大事にする事こそ、人生の目的。

さわやかが
今の倍売上を出そうと思ったら簡単。
利益も出せる。
カンパイドリンクを330円にすればいいし、
ハンバーグはセット付で2980円にすればいいし、
シーズンメニューとか言って利幅の高いものを選ばせて
従業員は各店舗減らして
その代わりメニューの簡素化と自動化をして。
さっき挙げた世のファミレスは全部それしてます。
そして膨大な利益と店舗拡大と共に
ファミレス=まずいけど安くて長くいれるからいいや
のブランドになっていくわけです。

みかん、ほんとに全部まるごと入ってるんすよ。激うま。

高級ファミレスを狙うデニーズやロイホにしたって
結局大して変わらないから
せいぜいマルチ商法に使われるかどうかの差しかないんですよ。
いますか?さわやかにマルチの勧誘?
いるわけない。ハンバーグ食べてて誰も話聞かないもん。
並んで待ってる間超きまずいし。

頼んじゃった

結果、
美味しいハンバーグ
>居心地良い空間と接客
>老若男女ウェルカム
>みんな楽しく過ごす
>客層がいい
>雰囲気いい
>みんな来る
>みんな美味しい

の無限サイクルです。
僕はこの年末年始2回行きましたが
周囲のお客さん達を見ているだけでも楽しかった。
みんな楽しそうに食べて喋って。

まさにこれ「話食」


こうしてさわやかは
全ての企業が当然のように捉われている
売上・利益の無限増加
という呪い
にかかることなく
自分達がやりたいことを実現し続け
それに共感する仲間と共に日々ハンバーグ焼き続けているわけです。
それを半世紀全くブレずにい続ける
さわやか株式会社の富田社長(親子二代)には頭が下がるし、
後継者も、是非同じ考えを持つ人を選び
さわやかがいつの日か外食大手に買われて
あっという間にブランドを失墜させた
ココ壱番屋や大戸屋の二の舞にならずに
県民の誇りでい続けてくれる事を願うばかりです。

1年間で500万個のハンバーグを焼く。ただ焼く。

最後に

実は、さわやか、県外に出る可能性があるって知ってました?

この記事の通りです。

浜松市内の大学で特別講義し、県外進出について
「さわやかに入ってきた若い人たちの人生を実現してあげるために
県外出店はあると思う」と胸の内を語った。
一方で時期については「言えない」として具体的な言及は避けた。

かなり驚いたんですが、
理由に納得してしまいました。

「外食では店長にしてあげるのは重要なステップ。
そのために店を増やすことが必要だが、
静岡県内は限られている」と説明。
売り上げを上げるためではなく、
入ってきた若い人たちの人生を実現してあげるため

県外に出店をすることはある」と語った。

あくまで人が理由

徹底して最高かよ。


私達株式会社COEDASも
こんなさわやかのような会社を目指して
今年も頑張っていきたいと思います。

最高のチーム作りと
これまでにない変化と成長を目指す
企業やスポーツチームは是非。

じゅんでした。

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