書籍「四つの約束」に学ぶ その2:あなたのように見えて、あなたで無いもの
全3回でお送りしようと思っている
書籍「四つの約束」の2回目です。
最初の約束「正しい言葉を使う」
ここで言う正しいは
「約束」という言葉と同じく、普段の意味とは違います。
原語ではImpeccable
罪、堕落、していないという意味です。
本の中で最もわかりやすい説明はこちら
わかるような、わからないような。
文中にはこのような例があります。
これは、
母親の「罪のある言葉」
(罪=本来は思っていないのに、言ってしまった言葉)
によって娘が傷つき、関係が傷ついた例。
他人に言わなくても
自分に心の中で言う事でも傷つき
その傷の為にまた誰かを傷つけうるのだと。
周囲に感染するという意味で
著者はそれをコンピューターウイルスに近いと表現している。
罪のある言葉を使う事により、周囲の人に悪意を感染させてしまう。
その中でも最悪なのがゴシップだと。
ゴシップは、他人に対する評価や想像の事である。
ゴシップというウィルス
僕達は日頃SNSによって
ゴシップにあまりにも慣れて
とてもよく気を付けないと、
それがゴシップだという事にも気づいていない。
僕が数年前に決めたルール(約束、かもしれない)の1つが
「自分の事よりも、他人の事を熱心に話す人とは距離を置く」です。
もちろん自分も他人の話ばかりしていないか、とても注意します。
この、「正しい言葉を使う」は
こう一言で表現してはいけない程に多様な意味を含んでいます。
話す、書く、考える中に
真実を煙で見えなくしてしまうような言葉が無いか。
自分や他人に本来の姿とは違う「判断」や「評価」が無いか。
この章を自分流の表現ですると
「あなたが話す事、起こす行動は、あなたの公式発表になる。
本当に自分の望みと合っているかを確認しなさい」です
第二の約束「なにごとも個人的に受け取らない」
これも、表現と内容が誤解されやすいが
実に奥深い。
第一の約束と関連するが、
人々は「地球の夢」によって
膨大な「〇が良い」「〇が悪い」「〇だから〇だ」に覆われている。
そしていつの間にかあなた自身もそれを信じて
その夢の心棒者として、同じ事を言い出す。
例えば「お金が少ないのは悪い」とか「顔が小さい方がかわいい」とか
例えば誰かに「あなたはバカだ」とか「醜い」とか言われたとする。
普通にいくと、聞いたあなたはショックを受けたり、
落ち込んだり、腹がたったりする。
ミゲルは、これを「利己的な行為だ」と言う。
落ち込んだ、あなたの方をだ。
落ち込むとは利己的な行為
相手はあなたの事を「わかっている」わけではない。
あなた自身もわかっていないのに。
そんな人が、あなたの事を「〇〇だ」と言ったところで
それをまともに受け取る理由は何一つない。しかし
例えば、僕があなたに
「え?平泳ぎ遅いの?人としてダサいね」
と言っても
あなたは、多分なんとも思わない。
でも
「年収低!しょぼいね」とか
「学歴低!馬鹿だね」と言うと
ムッとしたり、傷つくかもしれない。
その違いは、自分でもちょっとそう思っているかどうか。
平泳ぎ=人格は「完全に同意しない」けど
年収=能力とかは、ちょっと同意したり、
なんなら自分も、自分より低そうな人に思ったりしている。
だから、「反応」する。
言われてあなたが反応する
勝手に誰かと比較するのは
あなたがそう思っているから
例え褒められたとしても
あなたは反応する必要がない。
「あなたは素敵な人ですね」と言われても
当然の顔をして「ありがとう」とだけ言えばいい。
何故なら、あなたは自分が素敵な人だと、十分わかっているから。
ここで過剰な反応をし、
なんならもっと褒められようとしたり、
自分を褒めてくれる人とだけいたがるのは
あなたが、自分を自分では認められず
他人の言葉を借りて、そう思いたいから。
周囲の人の言葉や、起こる出来事は、あなたの事ではない。
あなたにとって真実とは、
あなた自身が自分にどう思うかだ。
あなたであって、あなたでない事
「何を言われても個人的に受け取らない」
という行為は、やってみるとわかるが
超難しい。
仕事で失敗したり
同級生が何か凄い成果を出していたり
道端で嫌な目にあったり
就活や恋愛で断られたり
すると、それは「自分が◯◯だからだ」と思ってしまう。
これに対しての解決策は2つある
1つ目は、みんな大好き
「それってあなたの感想ですよね?」
というマインドセット。
人が人を評価している時点で、ただの感想なのだ。
(自分も含めて)ただの感想に大した意味はないし
何も真実を表してはいないという考え方。
「サイコロ振って1が出たんだな」と。
2つ目は
「自分も世の中の一部である」
という全体的思考である。
例えば
日本人は英語を話せないことを
そんなに気にする必要が無い、
と僕は思っている。
オランダ人やフィンランド人は99%くらい英語が話せるが
それと比べてあなたが話せなくても
それは「あなたのせい」ではなく、
日本という国、文化、習慣、言語系統、などなど
様々な要因による。
その中で縁あったり、強い想いがあって話せる人もいるし
それは良い事、もしくはラッキーな事ではあるが
それは「あなたが悪い」事ではない。
大事なのは常にこの
「じゃあどうしようか」であり、
ここに、人として問われる本質がある。
偶然の何かや世の中の何か、ではなく
今この瞬間にあなたが何を思い、行動するかに。
また、
折を見てこういう話も書こうと思います。
今日はひとまず、
この辺りで。
インターネットはあなたの隣にありますが
あなた自身でも、あなたの住処でもありません。
じゅんでした
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