私が若かった頃には、セクハラやパワハラやモラハラなんて言葉はなかった様に思う。 セクハラに関しては、割と早くからあった様にも思うが、パワハラやモラハラなんて言葉は私の中ではごく最近耳にする様になった。 パワハラという言葉を聞いたのは、夫が会社勤務の頃、若い部下が夫の上司からパワハラを受けていて、それを庇ったために、今度は自分が標的になった、なんて言う事を聞いたのが始まりだと思うので、10年くらい前の事だと思う。 夫はそれをきっかけに随分と悩んだ末に会社を退職した。 夫の
昨年乳がんになり、右乳腺全摘をした。 初めは、ステージ０の非浸潤癌だと知らされたが、手術後の検査で、ほんの1ミリ浸潤していた事がわかった。 乳腺外科で、再建しますか？と言われて、今今乳がんです、って言われたばかりなのに、再建？と思ったが、お腹の脂肪で出来ると聞いて、それなら私のふくよかなお腹が少しでもスリムになって、胸まで出来るならしよう、と思った。 だが、そう簡単には行かなかった。 都会の病院とは違って、私の手術を受けた病院は、一次一期再建をしていなかった。 乳がん手
義母が逝った。手術を受けて2年半で逝ってしまった。 まだまだ生きていたいので、手術してください、と医師に言っていた義母だが、本当に手術したのが良かったのか、それともそのまま自然にしていた方が良かったのかわからない。 2年半前、肝臓を6割も取る大手術を受けた。2週間で退院と言われていたが、退院まで3ヶ月かかつた。その間、生死の境を彷徨い、そして復活したが、高齢での長期入院で足腰も弱り、歩けなくなっていた。家に帰りたい、と義母は言ったが、その家には、新たに次女がお腹に赤ちゃんを
まるで、雪国の様に12月に雪が積もった。 私の住んでいる所は、年に1〜2回雪が積もる程度なので、山側に家のある所以外は、ノーマルタイヤのまま年中過ごす。 雪が積もったら、車は運転しないで家でゆっくりする、が私達の常識だが、通勤、通学している人は違う。 早く起きて、歩いて仕事に行くか、歩いてバスや電車などに乗るとかして、何とかたどり着く。 それでも、昼には日がさしてきて、溶けてしまうのが普通だ。 12月に雪が積もった日、娘から、朝6時に電話が鳴った。娘は、シングルで1歳
今年の4月、乳がん手術を受けた。 乳がんの告知を受けたとき、乳房再建を希望しますか、と乳腺外科の先生から言われた。 今は、お腹の脂肪で再建出来るんですよ。 その言葉が私の希望になった。 でも、形成外科へ行くと、お腹の脂肪でというと、怪訝な顔をされた。 お腹に３０センチもの傷が出来るんですよ、と。見せられた写真も、こんなになるんだったら、再建なんてしなくていい、と思われる物ばかりだった。 そこで、形成外科の別の先生の外来を受けた。先生なら、どんな写真を見せられますか？と
私が乳がんだと言われて右乳房全摘だと言われた時、乳腺の先生は乳房再建がありますから、と言った。今は、お腹の脂肪で再建出来るんですよ、と言われた時、それだ！と思った。 だが、形成外科へ行くと、お腹でするのを希望するんですか？と驚かれた。そして、写真を見せられて、再建してもこれではなぁ、と思った。 再び、別の先生にお話しを伺いに行って見せられた写真は、とても綺麗なものだった。 これなら、と胸は高鳴った。お腹の脂肪でと言う思いを持ちつつ、形成外科の先生の控え目な思いに押されて
乳がんになって、右胸乳腺全摘手術をして2ヶ月。 私の胸には今ティッシュ・エキスパンダーという物が入っている。 だが、その胸の皮膚がもう悲鳴をあげている。 普通なら、エキスパンダーに生理食塩水を入れて膨らませているであろう時期なのに、私は逆に、手術の時に入っていた生理食塩水を少し抜いた。 そして、このエキスパンダーを取り出してしまうか、それとも広背筋での再建をするのか、の2択で迷いに迷っている。 広背筋での再建は、再建術の中では割と安全らしい。だが、私は、乳がんで出来
4月に乳がんの手術を受けて、同時に乳房再建の為のティッシュ・エキスパンダーを入れてもらった。 私が手術を受けた大学病院では、同次再建はしていなくて、一次二期再建という再建方法をしている為、ある期間はティッシュ・エキスパンダーを胸に入れて胸の皮膚を伸ばす必要がある。 私は、自分の体を犠牲にしないインプラントの再建を希望していたが、エキスパンダーによるアレルギーが出てしまって、インプラントを入れる為に皮膚を伸ばす事が出来なくなった。 乳がん手術後、退院して2日目より、次第に
私には３人の子供がいる。皆子供の頃からいい子だったが、一番要領良く生きているのは、真ん中の長女だ。 最近、その長女と話していて、あなたは要領がいいよね？と私が言うと、うん、自分でいうのも何なんだけどいいと思う、と言う答えが返って来た。 彼女は、子供の頃から中学生くらいまでは決して要領良く生きていたわけではない。とても真面目で、どちらかと言うと不器用だったと思う。 では、何で最近の彼女は要領がよくて器用に物事をこなす事が出来るようになったのだろうか？ 夫ともそんな話をし
生きるのってしんどいね、と下の娘が言った。 娘は大学を卒業して、東京の大学病院の看護師として3年間働いていた。 が、事情があって地元へ帰って来た。疲れて、傷ついて帰って来た娘に、少し休んだらいいよ、と言った。 長女が県外で結婚していたので、そこへ3ヶ月程行って過ごした。 そして、実家へ帰って来てから、少しは回復したのか、就職活動をして、結局市民病院へ就職した。 その時、大きな病院はすでに募集を打ち切っていて、募集があったのがたまたま市民病院だった。 地元では大きい
乳がん手術を1カ月と少し前に受けた。それと同時に、再建の為のティッシュ・エキスパンダーを大胸筋の下に入れてもらった。 本来なら、少しずつ生理食塩水が入れられているはずの頃なのだが、私の皮膚は薄くて赤くなっているので、一旦は少しだけ入れたものの、直ぐに抜かれてしまった。 その時に、エキスパンダーが膨らんだ部分がひどく赤くなっていて痛い。 昨日は、こんなはずではなかったのではないか、という不安と、セカンドオピニオンの相談をする為に、乳腺外科の主治医の所へ行って来た。 乳腺
右乳腺の中に長く伸びた乳がんがあるとわかったのは、今年の2月。マンモグラフィーを受けて、次の週には直接電話がかかってきて、精密検査を受けてください、と言われた。 もう一度マンモを受けて、エコーも受けて診察室へ入ったら、乳腺外科の先生がいて、大学病院へ紹介しますから、と言われた。 それからは、毎週毎週検査、検査で4月19日のお誕生日に手術をした。 私は、毎年健康診断を受けていた。市の健康センターで受けていたので、マンモグラフィーは2年に一回。 2年前には見つけられなかっ
私の家には、離婚して帰って来た娘とその子供がいる。実際には、一緒には住んでいないが、敷地内に住んでいるので、ほぼ毎日一緒にいる。 その、娘の子供、つまり孫の事が夫は可愛くてたまらない様子だった。 事件は突然やって来た。 その孫がハイハイして夫が座っているソファーの方へ近づいた時、娘が、足は汚いから、と言ったのだ。ハイハイした孫が今にも夫の足を舐めようとしていたのだ。 娘は、決して夫の足が汚いと言ったわけではない。しかし、夫はその後自分の部屋に閉じこもった。 何か変だ
ステージ0の非浸潤ガンだけど、右乳腺全摘と言われて、4月私のお誕生日に手術した。 後5日で1ヶ月。昨日乳腺外科へ受診したら、実は病理検査で0.1ミリ浸潤していました。と言われた。ショックで声も出なかった。転移は今の所ない。全摘したけど、する前にもしかしたらこの0.1ミリの浸潤した部分から、検査でも見つけられない転移がどこかにあるかもしれない、という話だ。 と言っても、0.1ミリですからね、と医師は言う。ホルモン剤を出さないでもいいかもしれないレベルですよ、と楽観的だ。でも
沢山のお見舞いをいただいて、もうすぐ乳がん手術をして3週間になる。 今後、私の様な人がいたとしたら、何かの参考になるのではないかな、と思って綴っている。 術後1週間で退院。そして、家へ帰ってからは、1日3回のロキソニンと、2回のカロナールを飲みながら痛みを凌いでいる。 もしかしたら、再建を希望せず、乳房全摘だけで、そのまま閉じていれば、ここまでの痛みはなかったのかなぁ、とも思ったりしている。 痛みは、主に胸の真ん中、丁度右乳房と左乳房の間が最も痛いので、深い息をしたり
乳がん手術後、1週間で退院した。 予定通りだ。 退院してみて、入院していると毎日医師が見に来てくれるという環境から、自分で自分を管理しないといけない状態になった。 私の全摘した乳房の中には、再建の為のティッシュ・エキスパンダーが入っている。 退院後2日経って、乳房が赤くなっている事に気づいた。入院中だと、医師が気がつくし、気がつかなくても、聞けば良かった。 が、ものすごく心配になって、病院へ電話を入れた。 受診ご希望ですか？と聞かれて、思わずはい、と答えると、すぐに
