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乳房再建

今年の4月、乳がん手術を受けた。
乳がんの告知を受けたとき、乳房再建を希望しますか、と乳腺外科の先生から言われた。

今は、お腹の脂肪で再建出来るんですよ。

その言葉が私の希望になった。

でも、形成外科へ行くと、お腹の脂肪でというと、怪訝な顔をされた。
お腹に30センチもの傷が出来るんですよ、と。見せられた写真も、こんなになるんだったら、再建なんてしなくていい、と思われる物ばかりだった。

そこで、形成外科の別の先生の外来を受けた。先生なら、どんな写真を見せられますか?と聞くと、とても綺麗な写真をみせられた。

ああ、これなら再建しよう、と思った。

乳がん手術と同時に、ティッシュエキスパンダーというのを胸に入れられた。

これは、乳がん手術の後に、たぶん自家組織ではなくて、インプラントを入れる場合に必要な物だろうと思われる。

私は、自家組織希望だったので、一次一期再建をして欲しかった。
だが、私が手術を受けた大学病院では一次一期再建はしていなかった。

ティッシュ・エキスパンダーは役6ヶ月かけて膨らませて行って、その後再建手術をする。

でも、私の胸は乳がん手術から2ヶ月後に、そのエキスパンダーを外に押し出してしまった。

抜去手術が行われた。それと同時に再建手術をしたかった。
でも、形成外科の先生のいう筋肉による再建手術はしたくなかった。

やむなく、抜去だけの手術となった。

これから、どうしよう?
このままでもう諦めるのか?それとも、希望する脂肪での再建をしてもらうのか。心は揺れる。

別に誰に見せるわけでもない。
普段は、パットをしていれば、わからない。

でも、毎日お風呂に入る度に、自分の胸を見てしまう。そして、その胸が頭の中に映像として残る。

誰に見せるわけではないが、自分が結局はいやなのだ。

だが、もう一度手術をしてしんどい思いをするのか、と思うと二の足を踏む。

これからの人生、そう長くない。
もし、再建手術をしたなら、数ヶ月時間の無駄になる。

再建せずに、元気になって、このままピアノを弾いて行くのか?

抜去手術して、2ヶ月。まだ、ひきつれはあるし、痛みも少しだけある。そして、ピアノを弾くとうずく。

日にち薬だと思うが、それが再建するとまだまだ長くなる。

結論は自分で出さないといけない。

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