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乳がん手術後1ヶ月!
右乳腺の中に長く伸びた乳がんがあるとわかったのは、今年の2月。マンモグラフィーを受けて、次の週には直接電話がかかってきて、精密検査を受けてください、と言われた。
もう一度マンモを受けて、エコーも受けて診察室へ入ったら、乳腺外科の先生がいて、大学病院へ紹介しますから、と言われた。
それからは、毎週毎週検査、検査で4月19日のお誕生日に手術をした。
私は、毎年健康診断を受けていた。市の健康センターで受けていたので、マンモグラフィーは2年に一回。
2年前には見つけられなかった乳がんが、今年は3センチにもなっていた。
ステージ0の非浸潤ガンだけれども、3センチ以上伸びているので、部分切除しても乳房の形は留められないのし、取りきれなかった時の事を考えると全摘、と言われた。
そして、大学病院の乳腺外科では、乳がんの告知と一緒に乳房再建をしますか?と言われたのだ。
そこで、乳房再建というのがあるということを知った。
いや、乳がんらしいと思って色々とネットで調べたり、本を読んだりして、再建というのがあるというのはわかっていたかもしれない。
ただ、今この目の前で、乳がんの告知を受けて、乳房再建を希望しますか?と言われても、頭は働かなかった。
乳腺の先生は、取りきれないかもしれないので全摘します。今は乳房再建が保険適用になったので、全摘して再建すればいいですよ、と簡単におっしゃった。今の医学は、お腹の脂肪で再建出来るんですよ。とまで言われた。
では、とりあえず、します、と答えると、形成外科へ回された、
形成外科には、私の再建をしてくださるという先生はその日いなかったが、別のベテランの先生が対応してくれた。
そこでは、どの再建を希望しますか?と聞かれた。
今今、乳がんの告知を受けて、とりあえずここへ来たばかりで、どういう再建を希望と言われても、と言うと、とりあえず写真見てみますか?と言われて、見せられた写真は、とても綺麗だとは言えない様な写真ばかりで、再建してもこれではなぁ、と思うものばかりだった。
その日は、とりあえず再建をすると言っていて、しないというのは出来るけど、しないと言っていてするのは無理だと言われたので、本当にとりあえずします、がどの様な再建というのは少し考えます、と答えて帰った。
ここまでのいきさつは、前にも書いた事だが、帰って再建しなかった人の話しを聞く事ができて、再建なんてしなくてもパットで見た目なんか大丈夫よ、と言われた。
私には一男二女の子供がいるが、そのうちの長女が、私ならしない、と言った。もう、子供を産んだりとか何とかあるわけでもないし、男女の関係とかも、長女の夫ならそんなの気にしないと思う、と言った。
だが、私の心は揺れていた。次女は私が大学病院にかかってからずっと一緒に来てくれていたので、ママの気持ちは再建でしょ?と言ってくれた。
年も年だし、写真に撮られる仕事をしているわけでもない。再建なんてしなくても良いといえば良いではないか、とも思えたが、悶々としているうちに日にちは経ち、再建する方向で手術が行われた。
ここの大学病院では同時再建はしていないとの事で、一次二期再建という事になった。
今私の胸の中には、乳腺を全摘した後に、大胸筋の下にティッシュ・エキスパンダーというのが入っている。
手術して退院後、家に帰った時、真っ先に家族に自分の胸を見せた。
私の胸、ちゃんと残っている、と娘と夫にも見せたほど、本当に嬉しかった。
しかし、退院後2日して胸が赤くなって痛みも増して来た。
手術の時にティッシュエキスパンダーに入れられたのは、140ccの生理食塩水だと聞いた。
術後そこへ、少しずつ生理食塩水を足して行く予定だった。
だが、まだ生理食塩水を増やしていない。にもかかわらず、赤く腫れ上がった胸は大丈夫なのだろうか?
すぐに、大学病院へ電話をして外来で見てもらったが、私はその時行った外来を間違えた。本当は、もう乳腺外科ではなく、形成外科へ行くべきだった。しかも、私の担当医はその日いなかった。
その時乳腺外科では、手術で皮膚が薄くなって赤くなっているだけだから、大丈夫だと言われた。
そして、ゴールデンウィークは大丈夫の一言で安心して過ごした。
連休明け、形成外科の外来の時に、この赤くなっている事が問題になった。
本当は、生理食塩水を追加する予定だったが、その日は追加せずに様子を見る事になった。
翌週、同じ状態で20cc追加された。
胸が圧迫されて苦しくなった。そして、赤みは増して、ペコっと何かが飛び出した。痛くて痛くて、痛み止めを1日にロキソニン3回、カロナール3回飲んだが効かなかった。
翌週、形成外科では、追加した20ccの生理食塩水が抜かれた。
そして、このままだと皮膚を飛び出してしまうかもしれないので、追加は出来ないと言われた。
再建も、シリコンインプラントでの再建は無理だと言われた。
無理なら仕方ないだろう、と思って、では自家再建でします、と言うと、インプラントにしますとはもう言わないですよね?と聞かれた。
あれ?インプラントは無理なんですよね?
何か、言葉が噛み合わないのを感じた。
では、どこで再建しますか?と聞かれた。
形成外科の担当医は、背中での再建を押していた。お腹は痛いですよ、と言われた。そして、お腹なら、筋肉を使った再建になると言われた。
私は、元々筋肉が少ないので、これ以上筋肉を取られたら体に支障を来たすかもしれないので、出来るなら脂肪での再建を望んだ。
担当医は、脂肪での再建なら、手術が先になると言った。
広背筋や腹筋を使った再建なら、私の希望の日に出来るが、お腹の脂肪を使った再建は、希望の日には出来ないと言うのだ。
何か事情があるのだろうと思うが、その事情を話してもらえず、そして、どこで再建するのか、というのも、私の身体を見て医師と私との話し合いで決められるとばかり思っていたので、全て私に託されたので戸惑った。
乳腺外科の先生は、お腹の脂肪を使って再建出来るから、と言っていた。
乳腺外科と形成外科との温度差を感じた。
そして、どうしていいのか、この痛みもどうすればいいのか、もう再建なんてしなくていいという気持ちになって来た。
今は、毎日が地獄の様に痛くてたまらない。
私は夕方子供達に教える仕事をしているので、それまでは、家事以外は横になって、教える時だけ張り切ってするが、終わるともう立っていられないくらいにくたびれている。
こういう状況になるのであれば、そう言って欲しかった。
と、また愚痴にはなるが、多分医師達も想像出来ていなかったのだろう。
今のこの状況を何とかしてほしい。夏には発表会も控えている。
もう、取り出してもらいたいなぁ。
それが叶わない事だと言うのはわかってはいるのだが…
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