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乳房再建の為のティッシュ・エキスパンダーによる痛み

乳がん手術を1カ月と少し前に受けた。それと同時に、再建の為のティッシュ・エキスパンダーを大胸筋の下に入れてもらった。

本来なら、少しずつ生理食塩水が入れられているはずの頃なのだが、私の皮膚は薄くて赤くなっているので、一旦は少しだけ入れたものの、直ぐに抜かれてしまった。

その時に、エキスパンダーが膨らんだ部分がひどく赤くなっていて痛い。

昨日は、こんなはずではなかったのではないか、という不安と、セカンドオピニオンの相談をする為に、乳腺外科の主治医の所へ行って来た。

乳腺外科の先生には、不安な部分を言っただけで、セカンドオピニオンの話しは出来なかった。

私の住んでいる町では、大学病院の形成外科は優秀だと聞いた。もちろん、その他の病院にも優秀な先生はいるのかもしれないが、乳腺外科の先生と話しているうちに、もう一度来週の形成外科での外来で形成外科の先生とよく話してみよう、という気持ちになった。

きっとこれが、大阪や東京などの大都市なら、凄腕の先生がいるんだろうなぁ、とも思いながら、一足飛びにそこへ行くという勇気もない。

ネットで色々調べていると、エキスパンダーのアレルギーで、一度入れたけれども取り出したという人もいる事がわかった。

乳腺外科の先生は、乳がんになったのだから、元通りに戻してくれというのは難しいと言った。

私が読んだ本には、美しく再建する先生の話しが書かれていた。

元々、そんなの日本に一握りの人なのだろう。それこそ、その先生にしてもらうのは、きっと大変で、時間もかかるんだろうなぁ、とも思った。

再建の事で頭がいっぱいだったが、私は乳がんになったのだ。それが第一で、こうやって乳がん手術は終わり、ちゃんと元気に生活出来ている。それ以上何を望むのだろう、という気持ちも湧いて来た。

癌という病気は大変だけれども、特に乳がんは治ったとしても、女性にとって大変な事だと言う事が身に染みてわかった。

しかし、これで命を落とす人もいるという現実も受け入れていかないといけないんだなぁ。

乳がん手術の前は、まるで亀の甲羅が背中に乗った気分だった。怖かった。

だが、今は再建の事で頭はいっぱいだが、亀の甲羅は背中にはない。

再建も大事だが、命は助かっている事に感謝しないといけない。


それにしても、痛い。これが、生理食塩水を入れた時の痛みなら耐えられるのだが…

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