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絵の鑑賞1 エドウィン・エルマー 

 

エドウィン・エルマーの作品

http://gentouasobi.seesaa.net/article/368103688.html参照
画質が悪いです.申し訳ございません.
 
 下に軽い解説が載っているのでまずは上の絵を鑑賞してみてください.






 これは1890年にアメリカの画家エドウィン・エルマーによって描かれた「喪の光景」という絵です.なんと葬式後の絵なんです.左側に描かれている女の子は9歳にしてなくなったエルマーの娘で何処か遠くを見ています.また右側に座っているのがエルマー夫妻、黒い服を着ている理由がわかるのではないでしょうか.そして真ん中の木は生を象徴する木で娘のことを思ってエルマーが描いたのではないかとされている.絵のタッチも暗くぼやけていて不思議な感じを醸しています.

 皆さんはどのような感想を持ちましたか.何処に注目をしましたか.

 私は初め、女の子に注目をしました.何処か遠くを見ていてかつお父さんたちと距離を置いている.なんとなくこれから家出をする女の子を表したかったのかなと思いました.羊と猫を連れて山へ向けて出発する女の子と人形と糸を眺めるしかないお父さんとお母さんの対比を表しているのではと.

 そして女の子はすでに死んでいたという話を聞いて、個人的にはすぐに腑に落ちた気がした.確かに地面に落ちている人形を眺めているお父さんってなんか変でしょ.家出だったら人形持っていくんじゃねとか正装をして座る意味もない気がする.それに女の子と猫には影がない.でも左の女の子とお父さんたちとの明らかな距離感はエルマーが強調したかった点なのではないかと思ったところは外れてはいないはず.あの人形は女の子の形見でお父さんたちにはもう娘さんが見えないと.左側には自然が集められていて右側には人が集められている.

 ただ均一に並べられている雲には疑問を抱いている.なんのために羊雲のようなものにしたのか.

 個人的な意見としては快晴は葬式のような暗いものには当てはまらない、かといって雨雲は暗すぎてしまう.明るくなりたいけどなれないエルマーの悲しい気持ちがこの雲に表されているのではないか.私はそう思った.

コメントで皆さんの感想も知りたいです.

 


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