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無から無へ

20240425

失うまで、その人のことを本当に愛していたかを知る術はない。
病気をして、初めて健康を意識するように。
歯が痛くなって、初めて歯の大切さに向き合うように。
幸福の中に居るときは、その幸福に気付かない。
不幸になって、初めて幸福に気付く。

不自由であるときは、自由を求める。
自由であるときは、何らかのやるべきことを求める。何もしなくてもいいことが自由なはずなのに。自由が過ぎると不自由を求めるのか。結局は、ないものねだりでしかないのか。

得たものは必ず失う。
得ては失い、そして、また得て失う。
失うのがわかっているのに、なぜ得ようとするのだろうか。
何も得ようとしなければ、何も失うこともないのに。

失うことに怯えて、何も得ない人生よりも、失う覚悟を持って、得る人生の方が豊かだから。
豊かであって幸福というわけではない。
幸福の甘い蜜は、失ったときの不幸を内在するから。

何もない平坦な人生よりも、アップダウンがある人生の方が、豊かではある。
幸福と不幸もない人生より、幸福と不幸がごちゃ混ぜの人生の方が、豊かだから。

すべてを失って、生まれたままの姿で、死へと回帰する人生だとしても。









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