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詩、小説メモ、スケッチ

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#詩

生きること、言葉、そしてAI(詩)

生きること、言葉、そしてAI(詩)

会議は進んでいった
すでに代役は決まっていた
替えは誰でもできる
誰も何も言わない

沈黙

そこにいた人のことを 誰も話さない
その話さないことの 不自然さ

先月と何も変わらない議事進行
大体は異論は出ず賛成多数で進む審議と確認事項
では特になにもないようなのでこれで会議は終わります
議長の一言でみな足早に席を立つのもいつもどおり

でもわずかに何かがゆがんでいた
その自然すぎる日常が 不自然

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アルパカでもいいじゃない(詩)

アルパカでもいいじゃない(詩)

黒目がちな目 まんまる
まつ毛 びっしり
その目の奥は 何を思うのか
何があっても  どこ吹く風

フワモコの毛 どこまでも モコモコ
前足 後足 
案外すんなりと長い
背も高い

食欲旺盛 
いつでもむしゃむしゃ 
口をモゴモゴ
食事が終わっても
口の端には一本の藁 咥えたまま咀嚼

いやな奴 いやなことあったら
首を横ざまにかまえ 
次の瞬間 唾を吐く
案外アグレッシブ

そしてまた なにもな

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「抱擁」

「抱擁」

愛してほしかった

愛してほしかったんだ

そう、愛してほしかったの

ただ、愛してほしかったの

その言葉だけがぽつりうかんできた

はっきりうかんできた

誰かに愛してほしかったのかもしれない

おかあさんやおとうさんや

目の前の誰かさんや

そのために これまでこんな風に 
生きてきちゃったんだ わたし

でも ほんとうは

わたし自身に愛してほしかったんだ 

 いまやっと 届いた

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詩:「夏至の前」

詩:「夏至の前」

わたしがムーミンママではない理由

ムーミンママは論文を書かない

ムーミンママは四十肩をさすりながら黒板に板書を書いたりしない

ムーミンママはセックスレスについて検索しない

ムーミンママは叱らない子育ての本を買ったりしない

ムーミンママが編み物をしているとき
わたしはすきま時間に俳句を作る

ムーミンママが皿洗いしているとき
わたしは食洗器を回しながら 子供と風呂に入る

ムーミンママは 

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キラキラ

揺れることを許して

自分がしたいように 

シャンパンの気泡のようにこまやか

ほんのり漂ってくるパヒュームの香り

内から沸き立ってくる

恋する感覚 ときめく感覚

ほんのりした香りのまま

ケーキに飾るうすい金箔みたいに微かな

きらめき