乃木坂46「君の名は希望」という願い。秋元康が生駒里奈に捧げた希薄な存在の「ぼく」の想いとは

乃木坂ってどこ?

ぼくは、20代から30代にかけて、千代田線、亀有駅と、北千住駅のすぐそばに住んでいたことがあります。勤務先の千駄木のピーチ・ジョン(現在は原宿)や二重橋前で降りて、丸の内の会社へ通っていました。とても近くて便利でした。
1995年の地下鉄サリン事件の日はたまたま千葉の実家にいて、そこから東京駅へと通い、隣の綾瀬駅からのサリンばらまきから難を逃れることが出来ました。ぼくも、つくづく悪運が強いです。

仕事ではほぼ全駅で下車していましたが「乃木坂」の駅だけは乗降客も少なく、知名度もなかったですね。立ち寄る用事もない。まるで透明な駅。
存在感はまるでない駅。人がいない分、きれいな駅。そんな印象。

日比谷や霞が関の官庁街、表参道はよく利用するのに、乃木坂だけはほとんど無縁。なんどか転職で会館へ行った程度でしょうか。

銀座の会社にいたときに、ある社員が乃木坂に住んでいると言います。
みんなに「港区民とはいい身分だな」とよくからかわれていました。
彼はまだ20代だと言うのに、年収は1000万を超えるSEでした。
富士通BSCというお台場の会社へ出向、その手配は私がしていました。
その彼はとても優秀で、お邪魔すると大型犬を二匹飼っていたな。
そんなある日、AKB48に対抗して乃木坂46というグループのデビューを知ります。

銀座と港区を行ったり来たりの日々。
品川からゆりかもめには何度乗ったことでしょうか。
六本木ヒルズのボーダフォン(現ソフトバンク)で勤務している弊社の社員もいた。面会によく行くので、とにかく港区漬けの毎日。
あの事故を起こした回転ドア入口。
ヒルズで毎日食事をして、お酒も飲んでいた。

だから、今、書いている拙い小説も港区を舞台としている。
そんなワケで港区にはすっかり詳しくなり、それより前には結婚式も披露宴も港区の芝公園で挙げている。東京タワーには深夜、高速を飛ばして、
車で駆けつけて、ボーリングをしていたのは20代だったか。。。。
いったい、いつの話やら。

赤坂、溜池山王、六本木、青山、麻布、白金、三田。

そんなキラキラした港区でも、ひっそりと謙虚で、それでいて可憐な花のような場所。それが乃木坂だと、今でもそう思っています。
とても切なくて優しい響きのする乃木坂。
特別な存在。今、手元には彼女たちのデビューアルバムがあります。

乃木坂駅構内でのショットですね。懐かしいオリジナルメンバー。
乃木坂。このグループそのもののような象徴的なネーミングだと、
今更そんな気がしてなりません。

君の名は希望 　歌詞

歌：乃木坂46

作詞：秋元康　　作曲：杉山勝彦

僕が君を初めて意識したのは
去年の6月 夏の服に着替えた頃
転がって来たボールを無視してたら
僕が拾うまで
こっちを見て待っていた

透明人間 そう呼ばれてた
僕の存在 気づいてくれたんだ

厚い雲の隙間に光が射して
グラウンドの上 僕にちゃんと影ができた
いつの日からか孤独に慣れていたけど
僕が拒否してた
この世界は美しい

こんなに誰かを恋しくなる
自分がいたなんて
想像もできなかったこと
未来はいつだって
新たなときめきと出会いの場
君の名前は"希望"と今 知った

わざと遠い場所から君を眺めた
だけど時々 その姿を見失った
24時間 心が空っぽで
僕は一人では
生きられなくなったんだ

孤独より居心地がいい
愛のそばでしあわせを感じた

人の群れに逃げ込み紛れてても
人生の意味を誰も教えてくれないだろう
悲しみの雨 打たれて足下を見た
土のその上に
そう確かに僕はいた

こんなに心が切なくなる
恋ってあるんだね
キラキラと輝いている
同(おんな)じ今日だって
僕らの足跡は続いてる
君の名前は"希望"と今 知った

もし君が振り向かなくても
その微笑みを僕は忘れない
どんな時も君がいることを
信じて まっすぐ歩いて行こう

何(なん)にもわかっていないんだ
自分のことなんて
真実の叫びを聞こう
さあ
こんなに誰かを恋しくなる
自分がいたなんて
想像もできなかったこと
未来はいつだって
新たなときめきと出会いの場
君の名前は"希望"と今 知った

希望とは
明日(あす)の空
WOW WOW WOW

オリコンチャート初登場　1位

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表題曲「君の名は希望」の歌詞には、前作「制服のマネキン」と同じ「ボール」という単語が登場し、そのボールを拾おうとする「僕」の存在に「君」が気づくことによってグラウンドに陽が差し、透明人間だった「僕」に初めて影ができる。林修によれば、この時、ひとりの少年のなかに自我の目覚めが起きている。その変化は「僕が君を初めて意識したのは 去年の6月 夏の服に着替えた頃」という冒頭の歌詞によって、暗示されている。

作詞した秋元康は、2018年4月22日の生駒里奈の卒業コンサートでデビューから本作まで5作連続でセンターポジションを担い心身ともに疲れ果てているだろう生駒を乃木坂の希望であるとイメージして書いたと明かした。

同曲は、「乃木坂46の代表曲」また「乃木坂46を定義づけた曲」とも称され、そのような意向は乃木坂46のメンバーがデモテープを聴かされた時からあった。楽曲は、杉山勝彦が風呂上がりにボイスメモに入れていたAメロの先を乃木坂46の曲を作曲していた頃に思い出し、その音が乃木坂46のお嬢様感、上品さ、透明感と合っていたことから、アイドル用に16ビートを8ビートに変更、BPM140ほどで鳴らしたことによって誕生した。

その後、秋元と何度もやりとりを交わし「駆け上がりを軽快にしてほしい」「ピアノを優しい音色に」という注文を受けて完成した。「Aメロ→Bメロ→Aメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→Aメロ→サビ」という複雑な大ロンド形式の構成を持つが、主旋律はピアノ一本で成立する上、ユニゾン歌唱が活きる合唱向きの歌メロという独特な仕上がりになっている。

シングル表題曲を二作連続で同じ作曲家（杉山）が担当するのは今作が初めてだった。

同曲は、2015年12月31日に乃木坂46が『第66回NHK紅白歌合戦』に初出場した際の歌唱曲でもある。

2016年3月26日からは、東京メトロ千代田線乃木坂駅において発車メロディ（発車サイン音）として使用されている。音源は生田絵梨花がピアノで演奏したものを使用している。

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本作が10年を経て名曲たるゆえんは?

乃木坂46の「君の名は希望」は、2013年にリリースされた5thシングルで、映画『超能力研究部の3人』の主題歌にもなりました。歌詞は秋元康さんが作詞し、杉山勝彦さんが作曲しました。センターは生駒里奈さんでした。

この曲が今でも心に響くのは、希望というテーマが多くの人に共感を呼ぶからかもしれません。歌詞には、「僕らの足跡は続いてる。君の名前は"希望"と今 知った」というフレーズがあります。このフレーズは、自分の名前が希望という意味を持つ人だけでなく、自分の大切な人や目標を思い浮かべる人にも力を与えると思います。

また、曲調も明るくてキャッチーで、聴いていると元気になれると思います。MVも色鮮やかで楽しそうな様子が伝わってきます。

あなたはこの曲をどんな時に聴きますか？

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秋元康の「ぼく」はなぜ無垢で自己犠牲の少年と少女の出会いが多いのか?

秋元康さんの歌詞には、無垢で自己犠牲の少年と少女の出会いが多いというのは、興味深い観察ですね。秋元康さんの歌詞の意図するところは、本人に聞かないと分かりませんが、いくつかの可能性が考えられます。

一つは、アイドルの軌跡やストーリーを重要視した歌詞を書くことが多いからかもしれません。アイドルは、無垢で純真なイメージを持たれることが多く、自分の夢やファンのために自己犠牲をすることもあります。そのようなアイドルの姿を歌詞に反映させることで、リスナーに感動や共感を与えることができるのではないでしょうか。

もう一つは、時代のムードを切り取っているからかもしれません。秋元康さんは、2020年代の「いま」を「不協和音」と表現しています。不協和音とは、調和しない音や感情のことです。現代社会では、多様性や個性が求められる一方で、対立や摩擦も起こりやすくなっています。そのような時代において、無垢で自己犠牲の少年と少女の出会いは、純粋な愛や希望を象徴するものとして魅力的に映るのかもしれません。

あなたはどう思いますか？.

ソース
(1) 秋元康の歌詞あるある｜秋元康の書く歌詞の特徴とは .... https://hinatafan.com/840/.
(2) 不協和音が切り取った「時代」 秋元康さんが伝えたこと：朝日 .... https://www.asahi.com/articles/ASP4Z5JT5P4WUPQJ016.html.
(3) 秋元康とつんく♂の歌詞を「愛は〇〇」というフレーズを通し .... https://note.com/sakusaku_chicken/n/nae7fa76e4ec8.
(4) Getty Images. https://www.gettyimages.com/detail/news-photo/yasushi-akimoto-attends-the-funeral-for-late-musician-yuya-news-photo/1140728192.

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