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小林徹平
2024年3月4日 23:20
01| 雪国の店主 「はじまり」02|「熊野古道編」03|今年は「あったかいな〜。」そんな声が近隣の住民たちから聞こえてくる。確かに、例年であれば、冬と呼ばれるこの季節は30cmから50cmほどの雪が積もっている。数年前までこの季節は雨なんぞや降ることもなく、常に麗華の中で暮らすことになる。「今日はあったかいな」と思い、温度計をみると1℃だったりする地域である。そんな地域の積雪
2020年2月24日 16:41
02||01 目はこちら。主人公:碧。生まれ育った景色と何より空気の美味しい十和田湖が好きで住んでいるライター。小説家。ライター仕事は旅行記のような記事を書く。妹:もみじ。「まぶしいなぁ〜。夏みたいだ」碧は羽田空港から飛行機に乗り、和歌山県の南紀白浜空港へ降り立っていた。2月下旬、連日の雪景色、出発間際に見た吹雪から一転して、南紀白浜は青い空と広い海、深緑ともいえる山々が眼前に広が
2019年12月4日 13:53
「トトトトトトトン、トトットトン」朝食の準備ではなさそうだ。耳をすましてみる、、、「トントントントン」。「あ、また来たのか」たまにアオゲラやアカゲラなどのキツツキ科の鳥が朝の目覚めを導いてくれる。「そろそろ起きよ〜、朝だよ〜」。まだ起きたくないと思い、布団に潜り込む。止まない壁をつつく音。分かったよ、と思い、冷え切った室内に肌着姿で起き上がる。寝るときは、極力裸に近い状態で寝