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アクセンチュア出身コンサルタントの北海道当別町にかける想い

こんにちは、アルベナ広報です!
社員紹介第7回目は、北海道の大自然から坪田 拓郎をご紹介します。


ご挨拶

初めまして!アルベナでOdooチームに所属し、主にインフラ領域を担当している坪田と申します。今回は、北海道当別町という田舎町でのリモートワーク暮らしや、社内では少し異質な自覚はある私でも受け入れてくれるアルベナの懐の深さを感じていただければ嬉しいです!

大好きになった北海道

生まれは静岡県浜松市。国内バイクメーカー勤務の父親の海外転勤により、カナダとドイツに4年ずつ住み、中学生までは静岡を出たり入ったりしていました。幼い頃から色んな環境を経験してきたからか、高校生の時には「せっかくのチャンスだから、なるべく静岡から離れている大学に行きたい!」と思い、北海道の大学に進学することを決意します。

無事に志望大学に合格しますが、学生団体の活動に熱中しすぎて見事に留年。2回目の4年生をしているとき、当時父親がマーケティング担当をしていたあるバイクに惚れ込んでしまいました。留年中にも関わらず、大学よりも自動車学校に熱心に通い(ちなみに普通免許も持っていなかったので初自動車学校でした)、二輪免許を取ってそのバイクも勢いで買ってしまいました。

それからというもの、バイク屋のおじさんも「こんな人見たことない…」と驚くペースで北海道中をツーリングしまくりました。そこで見た息を呑むほどに美しい自然の数々や、そこに住む穏やかな人たちに触れ、北海道が本当に大好きになりました。

道北にあるサロベツ原野を貫く一本道。海を挟んだ向こうには、白い恋人のパッケージで有名な利尻富士が見えます。

アクセンチュアへの就職

大学院に進学する気は毛頭なかったので、4年生の時に就職活動を始めます。手に職をつけたい、好きな数学(大学では数学専攻)とITは相性が良さそう、ということでITコンサルタントに的を絞って説明会などに参加しました。

「若いうちはエンジニアとして技術スキルを積み、その後コンサルタントにシフトする」というキャリアプランを実現できる企業を探していたところ、大手外資系コンサルティングファームであるアクセンチュアと出会い、運良く採用してもらえました。

とにかく最初は技術的な仕事をしたかった私でしたが、英語力を買われた結果、SuccessFactorsというSAPの人材管理系パッケージシステムの導入チームにアサインされました。世界中に跨るクライアントのグループ会社にこのパッケージを導入していくようなグローバル案件ばかりだったため、英語人材が渇望されていたのです。

一方、このパッケージの性質上、技術的な仕事が発生する機会はあまりなく、私が描いていたキャリアプランとはアンマッチでもありました。

とは言いつつ、英語を使って色んな国の人と仕事をするのはそれはそれでとても楽しかったです。あるときには日本、フィリピン、インド、オランダのチームメンバーが全員北海道オフィスに集まり、数日かけて交流するイベントが開かれたりもしました。その際は日帰り旅行の企画と当日のガイドをすべて任され、ツーリング経験を生かして積丹・余市ツアーを実施したところ、皆から大好評でインド人のお偉いさんからは「お前はこれを本業にしろ!」と言われたこともありました。

日帰り北海道旅行で行った積丹の神威岬。当日晴れることをひたすら祈っていたら見事快晴!

転職とインフラ領域

アクセンチュアでのグローバル案件は楽しかったものの、「JavaScriptは結構書けるようになってきたわ」という同期の言葉で危機感Maxになり、技術スキルを身につけるべく札幌市内で転職することを決意します。

そこで出会ったのが弊社の前身であるグラビス・アーキテクツ株式会社(以下GA)です。当時「GAラボ」という技術に強い部隊を作ろうとしていた相馬さん(弊社社長)に面接していただき、何の技術スキルもない私をこれまた運良く採用してくれました。

GAではAWSを使ったインフラ領域を任されたのですが、「ITの技術」=「プログラミング」くらいにしか思っていなかったためインフラは全くの未知の領域でした。しかし勉強をしていくにつれ、「ネットワーク」「コンピュータ」「OS」といったITシステムの根本を成す要素であることを知り、仕組みを紐解いていくのが好きな私はだんだんとハマっていきます。

それまで一度も買ったことのなかった技術書を何十冊も買って読んでは、社内のワークステーションで実践することを繰り返しました。自分で構築したプライベートドメインとサーバを使って、「git01.ga.local」を「172.16.10.2」のIPアドレスに名前解決できたときの飛び跳ねるような喜びは、今でも覚えています。

GAで少しの間、インフラを教えてくださっていた超スパルタ恩師の最初の推薦図書。この本がインフラへの興味の入り口でした。

いまだにプログラミングは得意ではないですが、インフラ領域に関しては一定の自信を持てるレベルまで来れたのも、あの時相馬さんが採用しキッカケを与えてくださったおかげだと思っています。

運命の当別移住

GAに入社して間もなく、コロナ禍到来。世間の流れに従うように、リモートワークにシフトしていくと全社アナウンスがありました。そのアナウンスを聞くや否や、私は彼女(今の妻)に連絡して札幌から当別町に引っ越す計画を立て始めます。

当別町というのは、札幌の隣にある人口1万人ほどの小さな町で、広大な田園風景が広がるとてものどかな場所です。彼女を後ろに乗せてツーリングしていた際にもよく通過していて、その美しい景色を見る度に「リモートワーク中心になったら移住したいね」と話していました。

当別ではこのような田園風景がどこまで続いています。写っているのは3代目のバイク。

のどかな面がある一方で、当別は北海道有数の豪雪地帯でもあります。札幌から車で40分ほどとあまり離れていないのにも関わらず、雪の量は札幌の比ではなく、「車より先に除雪機を買え」と言われるほどです。それ故、移住に反対する人たちもいましたが、会社のニューノーマル宣言の翌月には当別の賃貸に引っ越していました。

当別では期待通りののどかな生活を送っていますが、予期していなかった「田舎っぽさ」もありました。それが、地域コミュニティの存在です。

近所の子供達がいきなり家に入ってきて隠れん坊をし始めたり。キムチ鍋を作りすぎたというご近所さんに急遽お邪魔して一緒に晩御飯を食べたり。共用の畑で採れた大豆を使って、みんなで味噌作りしたり。このようなご近所さんとの交流に溢れていました。これを鬱陶しいと感じる人もいると思いますが、私たち夫婦はいつも元気付けられていました。

そして当別で結婚(ちなみに大家さんに婚姻届の証人になってもらいました)し、本当に幸運なことに2人の娘を授かるまでに至ります。

賃貸の菜園スペース。家庭菜園の経験は全くなかったですが、ご近所さんに沢山教えてもらって食べきれない量の野菜を初年度から収穫できました。

当別に根差す決意と今後の夢

幼い頃から根無し草のように住む場所を転々としていた私にとって、家を所有することは考えられませんでした。しかし、同じ場所で安心して過ごせた方が子供にとっては良さそうなこと、当別でとても素敵な人たちと沢山繋がれたことを踏まえて、昨年当別の土地を購入し、家を建てました。

北海道の田舎らしく、広大で大自然に囲まれた土地を選びました。家庭菜園や養鶏などもして、半自給自足な暮らしを時間をかけて作っていきたいと思っています。

ある朝の家の窓からの景色。家の裏に広がる畑が冬には圧巻の雪原に変わります。

また、私には当別で実現したい夢があります。
それは、「当別町を子供たちが誇れる町にすること」です。

私自身が当別で子供を授かり、また地域の他の多くの子供たちとも繋がった中で、幼少期を当別で過ごしたからこその心踊る未来が、この子たちを待っていてほしいと本気で思うようになりました。

そのためにしたいことの1つが、ITコンサルタントの仕事で培った「ITスキル」と「ロジカルシンキング」を子供達に教えていく活動です。この情報化社会において、ITへの理解と、情報を整理し自分の意見を伝えられる力は、子供たちがこれからどんな道を歩もうとも必要になると思うからです。

またゆくゆくは、私以外の大人たちも自分の持っている知恵を子供たちに伝えていけるように活動を広げ、「地域の子供を地域の大人が育てる」町に発展させたいと考えています。そして子供たちがいつか大きくなり、大人がくれた知恵を使って誰かの役に立ったとき、「当別で育ってよかった」という想いに昇華されるのではないかと勝手に想像しています。

都会に比べると不便で非効率的に思われるかもしれない当別での生活ですが、ITコンサルタントの仕事に温かみのある意義を添えてくれるような素晴らしい出会いと体験が、この地にはあると感じています。

雪道をそりで散歩(?)する娘たち。この子たちが大きくなって過去を振り返ったとき、ここで一緒に過ごした時間が特別なものとして映ってくれたら良いなとわがままな願いをしてしまいます。
先日保護犬を迎え入れました。人にも動物にも優しい環境を。

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