生徒を厳しく指導する時に心掛けること【動画付き】

厳しく指導する時に心掛けること、それは「冷静」でいることです。

「冷静」でいられない場合は、教師自身がとんでもない暴挙をしてしまう危険性があります。

また、生徒からも教師の底の浅さを感じられてしまい、表面上ではとりつくろっても、心でなめられてしまうことがあります。

私自身が学生の時には、冷静に、しかし緊張感を持って指導する人の方が良い威厳があるなと感じていましたし、尊敬する部分もありました。

では、教師として「冷静さ」を持って厳しくするためにはどうすれば良いのでしょうか。

それは2つあります。

1つ目は「厳しく指導した場合に起こりうる問答をできるだけ想定すること」です。

「生徒にこのような指導をしたら、こんな反応があるだろうな」
「でも違った反応だった場合はどのように切り返すか」
「生徒側に正当な事情があった場合はどう対応するか」
「生徒が全く無視してきたらどうするか」
「生徒が反抗的な態度をとったらどうすべきか」
「指導の最後の着地点をどうすべきか」
「次回同じような指導すべき事案が再び発生したらどうすべきか」

このような想定をしっかりストックできるように考えます。
これによって、あらゆる場合に対応できる冷静さが持てます。

もし、相手が自分の想定外の返答などをしてきたら、「その反応に対しての回答は一度保留にして検討しておきます」と伝えて、しっかり考えてから回答するのも有効な手法です。

とにかく、教師はいつも冷静でいられるという姿が生徒たちに信頼感や尊敬の気持ちをもたせうることができます。

2つ目は、「丁寧な言葉遣いをすること」です。

厳しい指導をする時に、頭に血が上って、怒って汚い言葉を使ってしまう教員もいます。
そのような頭に血が上るような気持ちもわかります。

しかし、そのような荒れ狂ったような姿が教師としての冷静さと品格を失わせます。

厳しく指導するときこと「丁寧な言葉遣いをすること」が大切です。

実際に、丁寧な言葉遣いをすると、冷静さは保てます。
いわゆる”怒る”ではなく”厳しく指導”という理性的な姿になります。

丁寧な言葉遣いをすると、暴言が出る可能性も減ります。
また、生徒たちから見ても品格のある指導というのは聞き入れやすいです。

私は生徒に厳しく指導するときも丁寧な言葉を心がけています。

「そんな丁寧な言葉だと生徒から舐められる」と心配になりますよね。

生徒が緊張感をもつかどうかは、空気感や雰囲気が重要です。

厳しく指導する時に、沈黙の時間で教室に静けさをつくり、冷静なトーン、でも毅然とした態度で、丁寧な言葉で、冷静に指摘してみましょう。

とても緊張感のある空気感や雰囲気になります。

ぜひ、厳しい指導をする時は「想定される問答を事前にしっかり考えること」と「丁寧な言葉遣いをすること」を心掛けてみてくださいね。

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