5月23日時点の研究授業構想

 なんか備忘録みたいになってしまいますが、7月にやる研究授業構想を書く習慣をつけとくと仕事も進むし、変遷も残せていいよね。と思った次第。まあ学校教員はこんなこと考えながら「研究する」授業づくりをしているんだと思っていただければ・・・もちろん皮肉ですが。

 小学校の教員にとって教科にさほどの意味はありません。拘る人はもちろんいるんですが。得手不得手の話ではなく。どの教科もやるからです。ですが割と教材の質にはうるさい人が多い。なので今回はあえて教科書の中でも選りすぐりの良くない教材を使って授業してみようと思っています。個人的にはどの教科でも調理法は同じです。国語や算数は言わんや、音楽であっても家庭科であっても体育であってもです。

活動量重視

 まずはどのレベルの子も活動量を基盤して見ます。ここが私にとっての共通した1つの観点です。全員に活動を求めることが授業の基本です。一般の方には信じられないかもしれませんが、今の学校現場では話さない自由、書かない自由がまかり通ります。これが高じて学ばない自由が徐々に侵食してくることは水が高きところから低きに流れるより自明です。私はこの考えが多数を占めると認識した時点で教師を辞めます。多分教員になりたくない人や辞めたい人が多い理由はこれだと思います。文科省の認識がどうのと言う前に。学びが尊重されないということは教員が尊重されないことそのものだからです。
 苦慮した教員は書かない子に書かせるためにマークに色塗りをすることで書いたことに替えるという方式を採用しますが、私はこれはしません。これは書く行為、意見表明、つまり学びではないからです。書かないなら書かせない、書くなら書かせる、これを強制として批判するならお好きにどうぞ。どこをどうこねくり回しても最終的に学びはここに行き着きます。できるかできないかではなくやるかやらんか、合ってるか間違ってるかより活動的かどうか、レベルの高低ではなく在るか無いかの問題だからです。
 こうして産み出されたものが重要です。しかしこれを主体性としては評価しません。というのも活動量は主体性だけに基づくわけではないからです。どちらかというとその時点の知識量や性格に依拠する部分が大きい。これは評価の視点としては好ましいとは言えません。ゆえに少し調理が必要です。

 これを具現化させていこうと思います。多分なかなかダルいので、別に他人にお勧めする気もないのですが、個人的に評価には「主観」が大事だと思っています。

まなざし

 授業対象は全ての子どもですが、それでも個別の子どもに焦点化したいとは思っています。さりとてセグメントとして学力の高い子、低い子という分け方はしません。しかし互いの持ち味を意識しながらメリット、デメリットを按分して混ぜ合わせる仕掛けをするイメージで意識していきます。
 今回は評価の問題を含めて、少し個別への眼差しを重点的に意識します。

一人一台タブレット

 完全に個人的趣味です。変な趣味であることは自覚していますが、実はタブレットというのは活動量や学習方法の観点から広がりを持っています。この視点は触れられることはあってもあまり重視されないことが多いです。なぜならこれをやると授業がとっ散らかってしまうからです。これは他人には見せられたものではありません。「研究する」授業では、特に。皮肉です。できたらCanvaを使えればと思っています。授業の添え物としてひっそりと。

学校内の実践の違いを産み出すことに寄与し、対話を創る

 今の学校現場は風通しが悪い。これを心理的安全性とともに論じる方も多いですが、実は口で言うほど簡単な話ではありません。
 東大の星加さんも仰ってられますが、具体的にどうすれば混じれるかは探求するに値すると思います。特に学校現場は異質です。

学習規律の存在意義の確かさを証明

 これも重要。学習規律というのはルールの多さや明文化をいうのではありません。

可変型指導案

 今の指導案は話し合いにくい。型がお定まりすぎるからです。

過程を評価ポイントに据え、「結果できない」を指示して評価する方法

 できることをやることを学びとは言いません。もちろん公文式に意味がないということではなく、アレはアレ、これはこれという発想です。できないことをやることに意味があること自体を教材化する必要があります。このマインドセットを教える教科書は日本では存在しません。フランスならバカロレアとか、オランダならイエナプランとか、イギリスならシュタイナーとか。世界中にはそうした視点の教育方法は結構いろいろあります。しかしエリート教育という意味ではなくマインドセットとして最も優秀なのは、言語化されてはいないものの日本の初等教育の教育実践ではないかと個人的には思っています。

この文章はアップデート前提です。
事後研修まで続きます。

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