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総合診療内科医&集中治療医🚑💊💉 医療ネタなのでグロ画像多いです⚠️ 基本ケース…

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総合診療内科医&集中治療医🚑💊💉 医療ネタなのでグロ画像多いです⚠️ 基本ケースレポートベースにまとめております📝 約1/3は自分が経験したもの、約2/3は勉強会や学会で見聞きしたもの、疑問に思って調べたものです📚 **かなり意訳しております**

マガジン

  • snap diagnosis マガジン📖

    • 10本

    診察、画像で診断に迫れるものを集めました💡

最近の記事

Snap diagnosis* Case11

Surg Case Rep. 2015 Dec;1(1):100. PMID: 26943424 【症例】 ■ 30代の既往のない女性が左腹部の激痛で緊急入院した. ■ 入院時, 発熱(38.5℃)があった. 身体所見で左上腹部に圧痛と筋性防御を認めた. 血清CRP値の上昇のみで, 血球数には異常を認めなかった. ■ エコーで脾臓に隣接した左上腹部に, 脾臓と等エコーで直径3.0cmの境界明瞭な円形腫瘤を認めた. ■ 造影CTでは, 上記画像の通り. What’s yo

    • 臨床推論 Case168

      Cureus 16(4): e57591. 【症例】 76歳 女性 【既往/治療歴】 症候性食道裂孔ヘルニア:PPI 心不全 手術や癌の既往や家族歴はない 【主訴】 腹痛 嘔吐 【現病歴】 ■ 入院6ヵ月前に心窩部痛と嘔吐が出現し, 消化器内科医を受診して胃内視鏡検査と生検を受けた. 生検では食道裂孔ヘルニアとヘリコバクターピロリ菌性胃炎が認められ, 除菌が確認されないままH. pyloriの順次治療が行われた. ■ その後, 心窩部の間欠的な疼痛発作を繰り返して

      • 感染性動脈瘤の画像

        Insights Imaging. 2022 Jan 8;13(1):2. PMID: 35000044 【イントロダクション】 ■ 感染性大動脈瘤(INAA)は, 診断がむずい. 西洋諸国では全大動脈瘤のわずか0.6‒2.6%, アジアでは最大13%である. ■ INAAは, 色々な機序で発症する. (1)感染性心内膜炎からの敗血症性塞栓が大動脈壁に定着する (2)菌血症時に血流によって大動脈壁に細菌が付着する (3)血流によって運ばれた細菌による既存の動脈瘤の感染

        • 臨床推論 Case167

          Chest. 2023 Apr;163(4):e163-e166. PMID: 37031987 【症例】 60歳 男性 【主訴】 咳嗽 呼吸苦 【現病歴】 ■ 人工呼吸を要したレジオネラ肺炎で入院加療1ヶ月後, 持続する呼吸困難と咳嗽を主訴に呼吸器内科を受診した. 入院中の胸部CTでは左上葉の浸潤影を認めた. ■ 気管支洗浄液培養でレジオネラが検出され, レボフロキサシンによる治療と2週間の人工呼吸管理を行った. 抜管後の胸部X線では浸潤影はほぼ消失していた. ■

        Snap diagnosis* Case11

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        • snap diagnosis マガジン📖
          10本

        記事

          肺動脈瘤24例

          AJR Am J Roentgenol. 2017 Jan;208(1):84-91. PMID: 27656954. 【イントロダクション】 ■ 肺動脈瘤(PAP)は, 破裂すれば致死的になりうる. 特発性, 外傷性, 感染, 原発性または転移性肺腫瘍, 肺高血圧症, 血管炎などに関連して生じる. 症状は, 咳嗽と喀血がある. PAPの破裂後に大量喀血が起こることがあり, 死亡率は50%にも達する. ■ 今回PAPの症例を集めて解析した. 【方法】 ■ 教育病院の放

          臨床推論 Case166

          Intern Med 63: 993-998, 2024 PMID: 37558474. 【症例】 27歳 女性 【現病歴】 ■ 前医では右鎖骨上リンパ節腫大, 37.4℃の発熱, 夜間発汗, 4kg/年の体重減少を認めた. performance statusは中等度(ECOG PS 1)であり, 免疫不全など特記すべき既往はなかった. PET/CTでは両側鎖骨上リンパ節(右25mm, 左21mm)と縦隔リンパ節(最大49mm)に異常集積を認め, SUVmax 11.

          臨床推論 Case166

          臨床推論 Case165

          Intern Med 63: 989-992, 2024 PMID: 37558481. 【症例】 64歳 女性 【既往/治療歴】 シェーグレン症候群:数年PSL3mg内服 【現病歴】 ■ 胸部X線で偶然右中肺野の空洞と両側下肺野の浸潤影を指摘され, 4年前に当科を受診した. 喀痰からMycobacterium intracellulareが分離され, NTM感染症と診断された. 眼科疾患を認めたため, エタンブトールは使用せず, リファンピシン, クラリスロマイシン,

          臨床推論 Case165

          汎発性水疱性固定薬疹について

          Medicina (Kaunas). 2021 Sep 1;57(9):925. PMID: 34577848 【イントロダクション】 ■ 固定薬疹(FDE)は1889年にBournsによって初めて記載され, 固定薬疹という用語は1894年にBrocqが命名した. ■ Brocqは「様々な身体部位に出現する, コインから手のひらの大きさまで様々な大きさの, 円形または卵円形の外見上浮腫状の局面を, 再発を繰り返す. 皮疹が消退するとそこに, 濃淡様々で持続期間も変わる色素

          汎発性水疱性固定薬疹について

          臨床推論 Case164

          Case Rep Dermatol Med. 2023 Mar 31;2023:6353919. PMID: 37034844; 【症例】 43歳 男性. 【主訴】 皮疹 【現病歴】 ■ 前胸部, 背部, 上下肢, 陰部, 口唇粘膜に繰り返す水疱性の皮疹を主訴に来院した. 患者は約5年前から減量目的でメトホルミンを開始していた. 糖尿病, 高血圧, その他の基礎疾患の既往はなかった. 不規則かつ断続的にメトホルミンを使用していた. 他の薬やサプリは使用していなか

          臨床推論 Case164

          Snap diagnosis* Case 10

          Eur J Intern Med. 2024 Mar;121:127-128. PMID: 38087667. 【症例】 40歳男性 【現病歴/現症】 ■ 受診前日から全身に有痛性病変が出現したため救急外来を受診した. 鎖骨骨折に対してトラマドールを内服していた. しかし皮疹出現の6時間前に疼痛コントロール不良のためNSAIDsを自己判断で内服した. ■ 身体所見:体幹と四肢近位に境界明瞭な紫色の局面と斑状局面が多発していた. 多くの病変は表面をこすると表皮剥離を認めた.

          Snap diagnosis* Case 10

          臨床推論 Case163

          Urol Case Rep. 2019 Mar 15;24:100873. PMID: 31211082 【症例】 48歳 女性 【主訴】 腹痛 【既往歴】 子宮外妊娠:右卵巣卵管摘出術 子宮筋腫焼灼術 【現病歴】 突然の腹痛を主訴に救急外来を受診した. 尿意切迫感を伴っていた. 腹部外傷の既往はなく, 肉眼的血尿は認めなかった. アルコール多飲歴なし. 排尿は正常にできていた. 腹部膨隆と右下腹部に自発痛を認めていた. 【現症】 血液検査:白血球数14.8×10^

          臨床推論 Case163

          臨床推論 Case162

          Eur J Intern Med. 2019 Jan;59:e1-e2. PMID: 29754937. 【症例】 21歳 女性 【主訴】 呼吸苦 【家族歴】 肺塞栓症 【現病歴/現症】 ■ 呼吸困難, 低血圧(83/46mmHg), 頻脈(152拍/分), 上腹部痛で救急外来を受診された. 右上腹部に鈍い痛みあり. その他の身体所見は異常なし. ■ ラボ:Dダイマー, NT-proBNP, トロポニンT, AST, ALTの上昇あり. ■ 心電図:S1

          臨床推論 Case162

          漢方の副作用

          Evid Based Complement Alternat Med. 2019 Apr 15;2019:1643804. PMID: 31118950 【イントロダクション】 ■ 漢方薬は中国伝統医学に由来し, 日本に伝わってから独自の発展を遂げた日本の伝統医薬である. 現在, 一般用医薬品だけでなく, 医療用医薬品としても利用されている. 現在148の漢方エキス製剤と187種類の生薬が厚生労働省に承認され, 国民健康保険のもとで使用されている. ■漢方の処方は近

          Snap diagnosis* Case 9

          Intern Med. 2019 Feb 1;58(3):453. PMID: 30210121 【症例】 ■ 中年の男性が, ヘルメットが触れるだけで耳が痛いと言って受診された. ■ 10年ほど膝や足首に繰り返し急性痛風発作を起こしている. ■ 身体検査で右耳に結節が見られ, 両足に関節炎があり. ■ 関節液から尿酸結晶が検出された. What's your diagnosis ? 【診断】 耳介痛風結節 【経過】 ■ フェブキソスタットを服用中だったが 血中

          Snap diagnosis* Case 9

          Snap diagnosis* Case 8

          Pan Afr Med J. 2017 Aug 23;27:286. PMID: 29187955 【症例】 57歳男性 【現病歴】 ■ 6ヶ月前からの腹痛と体重減少を訴えていた. ■ 4日前からの心窩部痛と右上腹部痛を主訴に救急外来を受診された. 【現症】 ■ 身体所見:心窩部と右上腹部に圧痛と発熱を認めている. ■ ラボ:白血球数上昇を認めた. 肝機能検査やリパーゼ値は正常であった. ■ 腹部CT:十二指腸憩室および周囲脂肪織濃度上昇あり. What's

          Snap diagnosis* Case 8

          臨床推論 Case161

          Med Princ Pract. 2011;20(5):483-4. PMID: 21757942. 【症例】 34歳 女性 【主訴】 呼吸苦 倦怠感 【既往/治療歴】 鉄欠乏性貧血:内服はせず, 過去に輸血と鉄剤静注歴あり 【現病歴/現症】 ■ 2ヶ月続く倦怠感, 動悸, 呼吸困難のため救急外来を受診された. ■ 診察:顔面蒼白で収縮期雑音を認めた. 肝脾腫やリンパ節腫脹はなかった. ■ ラボ:  WBC 4000/μL Hb 6.4g/dL PLT 1.8万/

          臨床推論 Case161