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【26卒対応】博士課程の就活開始時期を解説!製薬研究職の選考開始時期とその後の流れとは?

生物・化学系博士の皆様へ!

こんばんは。東大博士課程を卒業し、新卒で大手内資系製薬の研究職をしている就活わらじと申します。
突然ですが、博士課程後の進路として製薬企業の研究職を考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな皆様に向けて博士課程の就活開始時期とその後の流れを解説いたします!


1.博士課程の就活開始時期

まず始めに肝心なことをお伝えします。
博士課程の就活開始は、D2(4年生博士課程の場合はD3)のゴールデンウィーク。
学部卒や修士卒と比べると滅茶苦茶早いですよね。
25卒の選考開始時期から考えると、今年もこの時期あたりから就活がスタートすると思っておけば良いでしょう。


2.選考の流れ

選考の流れは、大まかに3ステップです。

 ①プレエントリー
 ②本エントリー(エントリーシート提出)
 ③面接

まずは、①プレエントリーの時期からお伝えします。
プレエントリーとは、企業の採用ページに登録することを言います。
25卒向けのプレエントリー開始時期は以下の通りでした。

D2の4月:アステラス
D2の5月:第一三共、協和キリン住友ファーマ
D2の6月:中外、塩野義、武田、日本新薬
D2の7月:エーザイ、大塚
D2の8月:小野薬品
D2の2月:田辺三菱

23年4月現在、アステラス製薬は既に26卒向けプレエントリーを開始しており、各社とも今年も似たようなスケジュールになるだろうと思われます。
とはいっても、プレエントリーは、企業の採用ページから氏名や住所、学歴などの基本情報を入力するのみなので、特に対策が必要なステップではありません。

プレエントリーをしておくと、インターンや企業説明会のお知らせ、エントリーシート締切のお知らせなどがメールで送られてくるようになります。少しでもその企業に興味があるのであれば、とりあえず登録しておくと良いでしょう。


②本エントリーの締切時期ですが、25卒向けは以下の通りでした。
大体この時期までには、エントリーシートの提出をする必要があります。

D2の6月:中外、アステラス、住友ファーマ(1次募集)、日本新薬
D2の7月:大塚、塩野義、第一三共、協和キリン
D2の8月:エーザイ、武田、住友ファーマ(2次募集)

武田薬品工業については、研究部門によって締切がバラバラでしたが一番早い締切日が8月となっていました。また、住友ファーマに関しては去年は2次募集がありましたが、毎年あるわけではありません。

③面接に関してですが、多くの場合ES締切の1〜2週間以内には一次面接が行われるので、就活で一番忙しくなるのはD2の夏となるでしょう。
内定が出るのは8月末から11月初め頃となっています。


3.準備はいつから始めれば良いのか

就活の準備はプレエントリーが始まるゴールデンウィークからスタートすると良いでしょう。
では具体的に何をすれば良いのか。
この時期にやっておきたい対策は以下の3つです。

 ・志望理由の深掘り
 ・企業説明会への参加

 ・研究概要の用意

志望理由の深掘り

就活で必ず聞かれる志望理由。
これをあなた自身の言葉で語れるように深掘りしておきましょう。

あなたはこれまで何を大切にしてきたのか。
あなたはこれから何になっていきたいのか。
どのように人生を送りたいのか。
なぜ研究職なのか。
なぜ製薬企業なのか。
なぜこの特定の製薬企業なのか。

こういった質問に、朧げでも良いので答えを見つけておきましょう。
とはいえ、自分自身がどういった人間なのかはなかなか客観視が難しいもの。
親しい友人に相談したり、自身の過去を振り返ってみながらこれらの質問について、考えてみてください。

また、個人的におすすめなのはストレングス・ファインダーをやってみること。
自己分析の入門書として有名な本書ですが、巻末についてくるコードをサイトに入力することで診断テストを受けることができます。
この手の診断テストは無料な分、内容が微妙なものが多いのですが、こちらは有料なぶんしっかりと自己分析をしてくれます。
自分の強みや大切にする価値観を客観的に分析することができるでしょう。

コードが使用済みな場合、診断テストはできないので中古品の購入は注意してください。


企業説明会の参加

企業説明会では、企業が自身の企業や職務について解説をしてくれます。
こちらはスケジュールの合う限り参加しておきたいイベントです。

説明会への参加をオススメする理由は、スバリ企業研究の役にたつからです。
志望理由の作成には、企業研究が欠かせません。
この企業はどの領域に強いのか?どんな学生を求めているのか?
こう言ったことを志望理由を書く前に把握しておく必要があります。

企業説明会は企業研究の良い機会です。まずはこれに参加し、企業のホームページや株主向け資料なのでさらに詳しく調べて企業研究を行うと良いでしょう。

その際にどのように企業研究を行えば良いのか。詳しい企業研究のやり方をこちらの記事にまとめてみました。ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

説明会の開催日程についてですが、プレエントリーを済ませておくとメールで企業からお知らせが送られてきます。
ほとんどの場合が事前予約式なので、忘れず予約をしておきましょう。

当日の服装や見るべきポイントは以下の記事にまとめてあります。
こちらもご覧ください!


研究概要の用意

本エントリーでは、エントリーシートと併せて、研究概要を提出します。
この研究概要は、A4用紙1〜2枚程度でこれまでの研究を説明するというもの。
研究職選考の場合、研究概要は選考の結果を大きく左右する重要な書類と言っても過言はないでしょう。

自分自身を企業に売り込む必要のある就活では、ただ単に自身の研究内容をアピールするだけでは不十分。研究概要も、自身のスキルや思考のプロセスをアピールできるものに仕上げる必要があります。
そのため、学会発表や学振の申請書の流用ではなく、それなりに時間をかけて用意する必要があります。

研究概要の作り方については、別記事でより詳しく解説しています!


また、皆様が作成した研究概要を添削するサービスもしております!もしエントリシートや研究概要の作成についてのご不安がありましたぜひご利用ください。


4.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!
就活の開始からその後の流れはつかめましたでしょうか。
質問などあれば記事にコメントいただければ対応いたします。
博士課程の就活は情報が少ないですが皆様のお力になれれば幸いです!

この他にも、就活に役立つ記事を用意していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです!


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