サイオン

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インドネシア 小ネタ 偽アラビア文字でラマダンを

 インドネシアのイスラム教徒たちにとって、アラブは特別な場所です。  特別な場所なのに、アラブ(日本ならアラブまたはアラビア)という表現を使うあたりに、インドネシアの、よく言えばおおらかさ、はっきり言えばいいかげんさが表れています。  詳細はここでは触れませんが、インドネシアのイスラム教徒たちにとっては、アラビア語は神聖な言葉であり、アラビア文字はその神聖な言葉を表現するための神聖な文字であるという意識があります。  せっかくならその神聖な言語や文字を使いたいとあこがれて

    • インドネシア 中国系のキリスト教改宗 完全な私見

       インドネシア、特にジャカルタでキリスト教徒の中国系が増えていると、前回の記事で書きました。  その理由や原因は、とても個人的なことで、さらに複合的ではありますが、誤差や誤りを恐れずに書けばこういうことです。  まず、若い人たち、といっても40代以下の人たちは、ほとんどが学校でキリスト教に親しみ、学生のうちに入信することが多いです。  インドネシアでは宗教団体が学校経営をしていることは普通です。  と書くと、意外なようですが、日本でも佛教大学や身延山大学、高野山大学と分かり

      • インドネシア 中国系、仏教徒やめるってよ

         タイトルでふざけてみました。不謹慎だと思われた方、すみません。  一応、記事内容はふざけていません。  インドネシアでは16 世紀ごろを境に、イスラム化がなされました。  それ以前はヒンドゥ―教または仏教で国をつくる王朝が栄えていました。  そしてイスラム化以降は、バリ島を除いてはほとんどイスラム教にとって代わられました。バリ島は、一応現代でも、ほぼ唯一の例外としてヒンドゥ―教が盛んなところです。  イスラム化以降、特にオランダにより植民地支配を受けてから、キリスト教が布

        • インドネシア人の4大ルーツ

           インドネシアの国民は大きく、インドネシア系、中国系、アラブ系、インド系に分けられます。  もちろん、これはルーツであって、国籍はみんなインドネシアです。  他の地域や国をルーツに持つ方々もいますが、目立つのはこの4つです。  インドネシア系というのは、pribumi といい、マレー系インドネシア人を指します。pribumi というのは、直訳すると「大地の子」という意味で、原住民や現地民、地元民を意味するものです。  つまり、アメリカ合衆国における(以前はインディアンと呼ば

        インドネシア 小ネタ 偽アラビア文字でラマダンを

          インドネシア 系と人

           インドネシアは多民族・多宗教の国です。  よくイスラム教国とかイスラム国家と書かれることもありますが、あくまで国民の大多数(85 %くらい)がイスラム教徒なだけで、他の宗教信者もいますし、なにより国が指定した宗教(国教)もありません。  しかし、国民はどの宗教でもよいが、唯一神への帰依をするように定められています。  そのため、建前上は無宗教または無神論者は存在しません。  少し理屈めいたことをいいますと、唯一神への帰依云々とありますが、ヒンドゥー教や仏教など多神教はいい

          インドネシア 系と人

          雑談 発音の幅、綴りの揺れ インドネシア語の場合

           前回、日本語の発音の幅や綴り(というか発音と表記)の揺れについて、触れました。  しかし、おしなべていえば、日本語は実際のところそんなに発音の幅は大きくないと思っています。  たとえば、秋山(あきやま)を絶叫しながら発音して「あきゃーま!! 」に発音するような場合でさえも(そもそもまともな状態ではないですね(苦笑))、「あ・き・や・ま」という文字の並びは変わっていません(アルファベット表記ではA KI YA MA とA KYA A MA で変わっていますが)。  インドネ

          雑談 発音の幅、綴りの揺れ インドネシア語の場合

          雑談 発音の幅、綴りの揺れ 日本語の場合

           今日はインドネシア、というかイスラム教徒の人々にとっての正月、ではありませんが、断食月(ラマダン)明けの大祭イドゥル・フィトリ。  そこで、イスラム教の話題でも、、、とはなりません。  インドネシア語の発音や綴りの幅といいますか、ゆとり、いい加減さ?について書きたいと思います。  まず、日本語について考えてみたいのですが、日本語の発音も実は幅があります。  幅というのは、同じ単語やフレーズでも、地域または個人によって実は発音が違っていることを指します。  たとえば、「が」

          雑談 発音の幅、綴りの揺れ 日本語の場合

          雑談 インドネシア語とマレーシア語 何が言語を分けるのか

           少し大仰なタイトルにしてみました。  インドネシア語が、インドネシア独立前からリアウ地方のムラユ語(マレー語)になった経緯は以前書きました。  当時、ムラユ語話者はインドネシア全体のなかで1割ほどだったともいわれています。さらにその中のリアウ方言ですから、単純計算で新国家の樹立に向けて、国民の9割以上が新しい言語を学習することになったわけです。  ムラユ語はマラッカ海峡周辺ではリンガ・フランカとしての地位を確立していましたが、言い換えれば、マラッカ海峡から遠くなればなるほ

          雑談 インドネシア語とマレーシア語 何が言語を分けるのか

          雑談 そもそもインドネシア語って何語?

           インドネシア語の文法解説をさらっとし終えたので、次は改訂して、単語や例文を増やして、さらに触れてなかった単語の使い方や接辞(気づけばber なんてすごくよく使う接頭辞に触れてなかった)なんかも解説して、、、  などと妄想めいた願望はあるのですが、いかんせん少し疲れたのと、自分の力量不足の問題があります。  そのため、また少し雑談めいた話をしたいと思います。  タイトルにあるように、そもそもインドネシア語って何語なのかということです。  仮に日本語って何語?と質問したら、或

          雑談 そもそもインドネシア語って何語?

          インドネシア語 他動詞構文(2) 主語と動作対象が同じである場合

           主語が動作対象である場合、他動詞の形はゼロ形、またはdi 形になります。  どちらになるかは、動作主(この場合は主語ではありません)の人称によって決まります。  動作主が1人称または2人称ならば他動詞はゼロ形、3人称ならばdi 形をとります。 動作主が1人称または2人称の場合 (ゼロ形)  主語が動作対象であり、さらに動作主が1人称または2人称の時は、ゼロ形の他動詞を使います。  Buku ini saya beli kemarin.  この本は(私が)昨日買いまし

          インドネシア語 他動詞構文(2) 主語と動作対象が同じである場合

          インドネシア語 他動詞構文(1) 主語と動作主が同じである場合

           以前、インドネシア語の他動詞の形(meN 形、ゼロ形、di 形)は主語と動作主・動作対象の関係によって決まると書きました。  今回はその関係がどういう時に、他動詞がどの形になるのかを説明したいと思います。 動作主と動作対象  まず、今回頻繁に使われる用語として、「動作主」と「動作対象」というのがあります。  動作主とは、その動詞の動作をしている人物やもののことです。  動作対象とは、その動詞の動作の目的語となっている人物やもののことです。  たとえば、  彼がわたしに

          インドネシア語 他動詞構文(1) 主語と動作主が同じである場合

          インドネシア語 他動詞の形(接頭辞による分類)

           これまで他動詞をつくる接尾辞について、いくつか説明してきました。  今回は、それら他動詞の接頭辞の形について、簡単にまとめておこうと思います。  具体的な意味の説明は別にしますので、今回はmeN 形、ゼロ形、di 形という呼び方とその示す形がどういうものかだけ理解していただければ結構です。  他動詞の形には接頭辞の有無と種類について、3つの形があります。meN 形、ゼロ形、di 形の3つです。  これらは他動詞の語幹に接頭辞があるのかないのか、あるとしたらどの接頭辞がつい

          インドネシア語 他動詞の形(接頭辞による分類)

          インドネシア語 接尾辞 kan

           接尾辞 kan は接頭辞 meN をともなって、他動詞を作ります。  これも働きごとに分けて記述したいと思います。 使役「~させる」という意味  「~させる」または「~の状態にする」という意味になります。  duduk を mendudukkan とすると「~を座らせる」「~を座る状態にする」という意味になります。  masuk を memasukkan とすると「~を入れる」「~を提出する」となります。 「自動詞+前置詞」をひと単語で置き換える  「自動詞+前置

          インドネシア語 接尾辞 kan

          インドネシア語 他動詞をつくる接尾辞 i

           今回は他動詞をつくる接尾辞 i について説明しますが、この接尾辞 i は同時に接頭辞meN をともなって他動詞をつくります。  単語の作り方は単純で基語を接頭辞meN をもつ動詞の形にして、その末尾に i をつけるだけです。  なので、今回はその働きごとに説明したいと思います。 「自動詞+前置詞」をひと単語で置き換えることができる  例えばberkunjung (訪れる)という自動詞があります。これを他動詞的に使うには(どこどこを訪れたと目的語をつけたいということで

          インドネシア語 他動詞をつくる接尾辞 i

          インドネシア語 数をかぞえる(序数詞と助数詞)

           まず、今回のタイトルの序数詞と助数詞についてサラっと触れたいと思います。  どちらも数をかぞえるときに使うものですが、1番目、2番目、3番目、、、という順番をかぞえる時に使うものが序数詞です。  一方、1個、2個、3個、、、と物の個数をかぞえるときに使うものが助数詞です。  どちらも「じょすうし」と音が同じなうえに、数をかぞえる時に使う単語であるという意味で非常に混乱しやすいのですが、気をつけて理解しましょう。 序数詞(順番・順序をかぞえる)  上に書きましたように、

          インドネシア語 数をかぞえる(序数詞と助数詞)

          インドネシア語 数字の数え方(数詞)

          1桁の数字  1から9までの数字は  1 satu  2 dua  3 tiga  4 empat 5 lima  6 enam  7 tujuh  8 delapan  9 sembilan  となります。  4 empan のe は、ウとエの間の音ですが、ウに近く、実際にウンパットと発音していることも多いです。  それに対して6 enam のe は、アとウの間の音ですが、アに寄っていて、アナムと聞こえることもしばしばです。  8のdelapan (ドゥラパン)のde

          インドネシア語 数字の数え方(数詞)