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インドネシア語 接尾辞 kan


 接尾辞 kan は接頭辞 meN をともなって、他動詞を作ります。
 これも働きごとに分けて記述したいと思います。

使役「~させる」という意味

 「~させる」または「~の状態にする」という意味になります。
 duduk を mendudukkan とすると「~を座らせる」「~を座る状態にする」という意味になります。
 masuk を memasukkan とすると「~を入れる」「~を提出する」となります。

「自動詞+前置詞」をひと単語で置き換える

 「自動詞+前置詞」であらわされる言い方を接頭辞 meN と接尾辞 kan を付けたひと単語で置き換えることができます。
 tanya を基語として、bertanya tentang で「~について尋ねる(質問する)」という表現になりますが、これをmenanyakan ひと単語で置き換えることができます。
 lupa を基語として、lupa akan やlupa pada などで「~のことを忘れる」という表現になりますが、これをmelupakan ひと単語で置き換えることができます。

手段をともなって「~を使って~する」という意味

 tulis をmenuliskan とすると「~を使って書く」という意味になります。
 tembak をmenembakkan とすると「~を使って撃つ」という意味になります。

便宜供与「~のために~してやる」という意味

 cari をmencarikan とすると「~を探してやる」という意味になります。
 bawa をmembawakan とすると「~を持ってきてやる」という意味になります。

「集中して~する」という意味

 dengar をmendengarkan とすると「(集中して)聴く」という意味になります。
 baca をmembacakan とすると「(集中して)読む」「読み上げる」という意味になります。

接尾辞 kan の有無で意味が変わる単語

 接頭辞meN を付けた状態の動詞に、接尾辞 kan があるかないかで意味が変わる単語があります。
 少しだけ例を挙げます。
 dekat を基語として、mendekat だと「~が近づく」、mendekatkan だと「~を近づける」
 pinjam を基語として、meminjam だと「~を借りる」、meminjamkan だと「~を貸す」
 lempar を基語として、melempar だと「~の方へ投げる」、melemparkan だと「~を投げる」
 となります。

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