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コードギアス名言Vol.18「必要なのは、結果を出せる能力だ。人種も、過去も、手段も関係ない。」

物語と名言

ブリタニアに捕まっていた藤堂を無事救出した黒の騎士団。そして、いつもゼロの邪魔をしていた「白兜」ランスロットのパイロットが親友の枢木スザクだったことが発覚する。ルルーシュの、ナナリーの騎士にするという計画は崩れてしまった。

藤堂が黒の騎士団に入ったことで、軍を再編成することとなる。そこで、藤堂は軍事の総責任者になり、情報・広報・諜報・障害の総責任者として、ブリタニア人のディートハルト=リートが選ばれる。対ブリタニアである日本人の集団「黒の騎士団」にとって、ブリタニア人がなぜ責任者となるのか納得しない者もおり、ゼロに尋ねる。

「ゼロ、民族にこだわるつもりはないが、わざわざブリタニア人を起用した理由は?」

そこで答えた、今回のゼロの名セリフ。

「理由?では私はどうなる!?知っての通り私も日本人ではない。
 必要なのは、結果を出せる能力だ。人種も、過去も、手段も関係ない。」

そう言うと、渋々認めるのだった。

名言の本質

ゼロの考え方は、その都度スザクと対立してきましたが、「結果重視」です。もちろん、強大なブリタニアを倒す為には、結果を出せる能力こそが必要です。言わば、破壊の為の力が必要なので、日本人でなかろうが、どんな過去があろうが、どんな手段を使おうが、結果を出せる能力があればいいのです。前提として、共通目的があることが前提ですが。

少なくとも、結果を出す為に、誰であろうが、過去に何があろうが関係ないという部分は、とても大切だと思います。最近では、不倫や麻薬という事件が多く見受けれらますが、そういった犯罪を犯したからと言って、それで幸せになっていはいけない、何もしてはいけない、ということではありません。賞賛すべき結果を出せるのであれば、罪を償うだけではなく、貢献する何かを生み出したほうが、遥かに価値があると思います。

「結果」と「過程」どちらが重要か?

「結果重視」という考え方は、間違ってはないと思いますが、それが全てではありません。しかし、世の中は結果が出ていなければ、認められることはありません。結果を出すことは、特にビジネスの世界では最重要とも言えます。

「結果重視」「過程重視」と比較されることがありますが、コードギアスで言えば、ルルーシュは「結果重視」で、スザクは「過程重視」として描かれ、対比されています。二人は親友でありながら、お互いの考えで戦いますが、どちらが正しいということはありません。
結果の出ない「過程重視」では意味はないし、結果が出ても、真っ当な方法で出した結果でなければ、いずれ破綻し崩壊するものです。

以前、ネガティブとポジティブについてのコラムを配信しましたが、「結果」と「過程」というのも、どちらか一方だけではなく、どちらも同様に重要なものです。「過程を伴う結果」であれば理想的です。努力が実り、結果も出る。そうあれば一番ですが、そう簡単に行かないのも現実です。結果を諦めれば、過程に理由を求めるでしょうし、結果に拘れば、過程はなんでもよくなります。しかし、どちらか一方というものでは、望んだ世界は描かれないでしょう。

表面的な「過程」「結果」ではなく、本質で考える

「ネガポジシンキング」ではないですが、「結果」か「過程」どちらか一方ではなく、「結果」を出す為の「過程」にする、もしくは「過程」を充実させて理想の「結果」に導くということを考えた方が、きっと望んだ世界になると思います。成功の後、失敗が待っているのではなく、成功の上にさらなる成功を積み重ねることができるでしょう。一時的な成功を求めて過程を経しても、その反動が必ず起きてきます。

ただ、特に仕事においては、会社から与えられたノルマや会社のやり方などがあります。「過程」を無視してでも「結果」を出さなければならない時もあります。言い変えれば、自分の意思を殺してでも会社に殉じるということです。それでは、一時はできたとしても、続く訳はありません。もしそういうことに苦しんでいるのであれば、そこは自分の居場所ではないのかもしれません。

今は、今まで以上に選択の時代だと思います。終身雇用ではなく、仮に就職して労働しなくても、それ以上に稼いで生きることができる時代です。「結果」だけでも、「過程」だけでもなく、本質できに自分がどう在りたいのかを考えた上で、どんな「結果」を望み、どんな「過程」にしていきたいか、という視点で、考えていきてみてはどうかと思います。

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