あものすけ

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  • こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるのか?

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放課後児童クラブに通う子どもたち誰もが、楽しくあそべ、穏やかに過ごし、生活習慣を身につけられるような環境を作る

前回は、子どもたちが基本的な生活習慣を身につけられるような環境を作るためにどのようなことが必要かをお話いたしました。 今回は、放課後児童クラブに通う子どもたち誰もが、楽しくあそべ、穏やかに過ごし、生活習慣を身につけられるような環境を作るにどのようなことを心掛けていくべきかをお話していきます。 放課後児童クラブは施設や自治体によって、受け入れ学年が様々ですが、運営指針上、基本全学年が対象となります。 そのため、児童期の発達段階については最低限、理解しておく必要があります。

    • 子どもたちが基本的な生活習慣を身につけられるような環境を作るにあたって

      前回は、子どもたちの迎え入れについて、迎え入れの準備や迎い入れ時にする多様な仕事についての意味と出欠確認と下校管理のデリケートさをお話しいたしました。 今回は、子どもたちが基本的な生活習慣を身につけられるような環境を作るためにどのようなことが必要かをお話いたします。 放課後児童クラブに通う子どもたちは、普段、朝から昼過ぎまで小学校で過ごし、そしてその後、放課後児童クラブで過ごします。それから、帰宅時刻になったり、保護者のお迎えが来たりした後、自宅に戻り過ごします。また、学

      • 子どもたちの迎え入れと出欠確認及び下校管理について

        前回は、子どもたちが自ら進んで通い続けられる放課後児童クラブにするためにどのようにして作り上げるかをお話いたしました。 今回は、子どもたちの迎え入れと出欠確認及び下校管理についてお話いたします。 まず、子どもたちが放課後児童クラブに迎え入れる前に、子どもたちを迎え入れる準備を行います。迎え入れ準備には施設設備や遊具などの安全点検、整理整頓、清掃等を行いますが、迎え入れの前については最低限、施設設備や遊具などの安全点検、整理整頓、机の拭き掃除、活動室及び玄関の清掃を行う必要

        • 子どもたちが自ら進んで通い続けられる放課後児童クラブにするには

          前回は、私たち放課後児童支援員がどのような役割を持ち、育成支援していくのかをお話いたしました。放課後児童支援員の役割についてや、育成支援の大まかな内容について9つお伝えいたしました。 今回から、その9つの育成支援の内容についての1つ1つお話していきますが、今回は、子どもたちが自ら進んで通い続けられる放課後児童クラブにするためにどのようにして作り上げるかをお話いたします。 まず、子どもたちが自ら進んで通い続けられる放課後児童クラブにするための大前提として『楽しくてワクワクす

        放課後児童クラブに通う子どもたち誰もが、楽しくあそべ、穏やかに過ごし、生活習慣を身につけられるような環境を作る

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        • こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるのか?
          9本

        記事

          放課後児童支援員の役割

          前回は、放課後児童クラブに通う子どもたちがどのように過ごしているのかについて、お話しました。 今回は、その子どもたちに対し、私たち放課後児童支援員がどのような役割を持ち、育成支援していくのかをお話いたします。 まず、放課後児童支援員の役割について運営指針にこのように記されています。 この記されていることを細かく分けると、 ・豊かな人間性と倫理観を備えること ・常に自己研鑽に励むこと ・必要な知識及び技能をもって育成支援に当たること ・関係機関と連携して子どもにとって適切

          放課後児童支援員の役割

          放課後児童クラブの一日

          今回は、放課後児童クラブの一日についてお話いたします。 放課後児童クラブに通う子どもたちは、普段このように過ごしています。 (学校稼働日の放課後) 14:30ごろ 低学年の子どもたちが学校から下校、児童クラブに登室 以後、出席確認後、おやつ・宿題等の自学習・室内で自由時間 15:30ごろ 中学年以上の子どもたちが学校から下校、児童クラブに登室 以後、出席確認後、おやつ・宿題等の自学習・自由時間 16:45ごろ 自由時間終了・下校準備 17:00ごろ 保護者等のお迎えでない

          放課後児童クラブの一日

          屋外にあるあそび場の安全管理#0

          今回は、運動場や近くの公園など、子どもたちがお外あそびで使うあそび場の安全管理についてお話いたします。 放課後、お外が晴れているとほとんどの子どもたちが運動場(学校外の児童クラブは近くの公園)であそんでいます。 ほとんどの子どもたちがあそぶので、事故やトラブルなどが起こるリスクも当然高くなります。 運動場や近くの公園など、屋外のあそび場で事故が起こり得る場所下記のとおりになるのではないのでしょうか? ・サッカー、バスケ、ドッジボールなどのスポーツコートの周辺 ・遊具と

          屋外にあるあそび場の安全管理#0

          究極なるあそびの先生を目指して

          前回は、子どもたちのあそび場を管理する際、持つべき心構えについてお話ししました。 今回は、あそびの先生としての心構えについてお話しいたします。 なお、タイトルについてですが、どうせ目指すなら究極なるあそびの先生を目指していただきたいのであのようなタイトルにしております。 ※私は当然のようにそれを目指しています!! では、究極なるあそびの先生をめざすために心構えることは以下の4つとなります。 1.子どもの目線に立つ 2.安全面を考える 3.たくさんの知識やアイデアを蓄え、

          究極なるあそびの先生を目指して

          子どもたちのあそび場を管理する際の心構え

          前回は、子どもたちのあそびの一員をする際の必要な心掛けについてお話ししました。 今回は、子どもたちのあそび場を管理する際、持つべき心構えについてお話しいたします。 さて、あそび場を管理するというと、何か堅苦しい表現で、支援員が子どもたちのあそびを監視している風に捉えられかねないのですが、私が言う管理は『子どもたちが安全適切なあそびができるよう見守り、環境を整える』という意味です。 子どもたちのあそびを管理する際、持つべき心構えは次の4つとなります。 1.子どもの目線に

          子どもたちのあそび場を管理する際の心構え

          子どもたちのあそびの一員となる

          前回、子どもたちの適切なあそびにつなげるための放課後児童支援員の3つ関わり方についてお話いたしました。 今回は子どもたちのあそびの一員として関わる際の心得についてお話いたします。 子どもたちのあそびの一員として関わる際の心得について、以下のことが挙げられます。 ・1対1であそびすぎない。※ただし、あそび相手がASD傾向を持つ等、他者とあそぶことが困難な場合は除く。 ・あそびに集中しすぎない。 ・あそぶときは全力投球で。 ・子ども同士をつなげる意識を持つ。 ・子どもたちの輪

          子どもたちのあそびの一員となる

          子どもたちのあそびに対する放課後児童支援員の関わり方について

          放課後児童クラブの役割の一つに、『子どもたちへ適切な遊びを提供すること』があります。この『適切』という言葉に、皆さん様々な捉え方をされると思います。 この『適切』という言葉に関しての私の捉え方は、以前、掲載させていただいた『私が考える放課後児童クラブ・学童施設のあり方』にもリンクされてくるのですが、 子どもたちが ・ワクワクできる ・成長できる ・安心・安全にできる がこの『適切』に含まれていると捉えています。 さて、子どもたちに『適切』な遊びを提供するにあたり、放課後

          子どもたちのあそびに対する放課後児童支援員の関わり方について

          放課後児童クラブの仕事をはじめてする方々へ

          世の中には、本当にたくさんのお仕事があります。テレビでたまにやってる『この人はお仕事何?』みたいなものを見ると、「そんな仕事あんの!?」とビックリすることがあります。 さて、そんな多くの仕事の中から、放課後児童クラブのお仕事に興味を持ち、働こうとしてくださる方々にとって、この記事がほんの少し手助けになればと思い、書かせていただきたく思っておりますので、よろしくお願いいたします。 どんな仕事でも、初日っていうのは緊張しますよね!! 特に児童クラブの仕事では『子どもたちに嫌わ

          放課後児童クラブの仕事をはじめてする方々へ

          私が考える放課後児童クラブ・学童施設のあり方

          私が放課後児童健全育成事業及びそれに類似した事業に携わって約10年半たちました。 この10年半、いろんな放課後児童クラブに携わっていく中で、自分なりに放課後児童クラブは本来、どういう場所であるべきかを考えてきました。 そして考えついた答えとして以下の4つが、放課後児童クラブ・学童施設のあるべき姿であると私は考えています。 ・子どもたちが成長できる場所 ・子どもたちが活動できる1つの場所 ・保護者にとって、安心して子どもを預けられる場所 ・子どもたちがワクワクできる場所

          私が考える放課後児童クラブ・学童施設のあり方

          生活スケジュールの組み立て

          この10年半の間に、様々な児童クラブ、学童施設を見る機会があったのですが、各施設、特色ある形で活動・運営されてて、参考になるな~と、毎度毎度つくづく思います。 これは、生活スケジュールについても同様で、時間によってきっちり活動が決められているところもあれば、外遊びの出来る時間帯や昼食時間等必要最低限の時間のみを決め、あとは自由に過ごせるようにしているところもありました。 そこで、私は思ったのは、『時間によってきっちり活動を決める』よさ、『必要最低限の時間だけ決めて、あとは

          生活スケジュールの組み立て

          こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#8

          (♯7より続く) これまで、導入含め9回『こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?』についてお話していきました。 これまでは、子どもたちの言動からニーズを読み取り、支援員がルールの草案を用意し、子どもたちとの丁寧な議論を経て、生活スケジュールやルールを決めていく手順についてお話ししました。 こうして出来上がった、生活スケジュールやルールは少しのマイナーチェンジはあれど、よほどな事がない限りあまり見直していない所の方が多いのではないかなと思います。 しかし、何

          こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#8

          こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#7

          (♯6より続く) 今回は、『5.話し合った結果をもとに、生活スケジュール及びルールを制定し、児童にも改めて伝える。』についてお話していきます。 前回は、支援員で話し合った草案を子どもたちに投げかけ、子どもたちとの議論を行いながら、決めていくことについてお話しました。 その際、子どもたちの意見を収集する3つの手法をうまく組み合わせて、出来る限り多くの意見を取り入れた上で丁寧な議論を行う必要性についても、お話させていただきました。 そのような議論を経て、子どもたちにルールを

          こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#7