放課後児童支援員の役割

前回は、放課後児童クラブに通う子どもたちがどのように過ごしているのかについて、お話しました。

今回は、その子どもたちに対し、私たち放課後児童支援員がどのような役割を持ち、育成支援していくのかをお話いたします。

まず、放課後児童支援員の役割について運営指針にこのように記されています。

(3)放課後児童支援員等の役割
放課後児童支援員は、豊かな人間性と倫理観を備え、常に自己研鑽に励みながら必要な知識及び技能をもって育成支援に当たる役割を担うとともに、関係機関と連携して子どもにとって適切な養育環境が得られるよう支援する役割を担う必要がある。また、放課後児童支援員が行う育成支援について補助する補助員も、放課後児童支援員と共に同様の役割を担うよう努めることが求められる。

厚生労働省 放課後児童クラブ運営指針 第1章 総則
3.放課後児童クラブにおける育成支援の基本 より

この記されていることを細かく分けると、
豊かな人間性と倫理観を備えること
常に自己研鑽に励むこと
必要な知識及び技能をもって育成支援に当たること
関係機関と連携して子どもにとって適切な養育環境が得られるよう支援すること
・放課後児童支援員が行う育成支援について補助する補助員も、放課後児童支援員と共に同様の役割を担うよう努めることが求められること

となり、上4つの項目は『子どもの育成支援や養育環境づくりに関しての心得』、下1つの項目は『放課後児童支援員の資格を持たない補助員も、資格を有する放課後児童支援員と共に同様の役割を担うこと』が記されています。

特に、『放課後児童支援員の資格を持たない補助員も、資格を有する放課後児童支援員と共に同様の役割を担うこと』については、働いて数年の職員から『そういうことは、資格を持ってる方やからできますねん』とか『私みたいに働いて歴が浅い人やから、そんなんようやりませんわ』と聞いたりするのですが、この表記がある以上、歴が浅い、資格を有していない職員も資格を持っている放課後児童支援員と同様に行っていくことが必要となります。

では次に、放課後児童支援員として行う育成支援の内容についてお話いたします。放課後児童支援員として行う育成支援の内容について、運営指針には下記の通り記されています。

① 子どもが自ら進んで放課後児童クラブに通い続けられるように援助する。
② 子どもの出欠席と心身の状態を把握して、適切に援助する。
③ 子ども自身が見通しを持って主体的に過ごせるようにする。
④ 放課後児童クラブでの生活を通して、日常生活に必要となる基本的な生活習慣を習得できるようにする。
⑤ 子どもが発達段階に応じた主体的な遊びや生活ができるようにする。
⑥ 子どもが自分の気持ちや意見を表現することができるように援助し、放課後児童クラブの生活に主体的に関わることができるようにする。
⑦ 子どもにとって放課後の時間帯に栄養面や活力面から必要とされるおやつを適切に提供する。
⑧ 子どもが安全に安心して過ごすことができるように環境を整備するとともに、緊急時に適切な対応ができるようにする。
⑨ 放課後児童クラブでの子どもの様子を日常的に保護者に伝え、家庭と連携して育成支援を行う。

厚生労働省 放課後児童クラブ運営指針 第1章 第3章 放課後児童クラブにおける育成支援の内容
1.育成支援の内容(4)より項目を抜粋


大まかにいうとこれら9つの内容となります。
これらについて詳しい内容については、今後数回に分けて掲載していきますので、引き続きご覧になっていただけると幸いです。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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